狸谷山不動院は地元の人からは「狸谷のお不動さん」として親しまれています。元は咤怒鬼(たぬき)不動明王というお不動さんが祀られていて、民間信仰の間でいつの間にかポンポコの狸にかわり、狸谷山不動院の公式ホームページでもゆるキャラ的なマスコットとして狸が扱われています。色んな人が狸の置きものを置いていかれるので、いたる所に狸がいて、ものすごく愛されているという事がよく解ります。
交通安全・厄除け・ガン封じがご利益ですが、他にも院内には様々な社(やしろ)があり、トイレの神様や水子供養の神様や白竜弁財天という竜の神様や七福神等も祀られていたり、寺院なのに鳥居があったりと中々ユニークさに富んでいる所です。
実はこの狸谷山不動院は、京都の有名な建物とよく似ているという事でも知られていて、上の写真のように本堂に行く途中には伏見稲荷大社の千本鳥居のような鳥居が立ち並んでいます。(さすがに千本もありませんが)そして本堂は、あの清水寺の清水の舞台とよく似ていて、木の組み立てが同じ形をしています。
この狸谷山不動院は山の上にあるので、本堂に着くまでは中々険しい道のりです。山のふもとから山道を登りながら入り口に着いたと思えば、ここから更に250段の階段を登らないといけません。(建物にして16階に相当します)
こういう環境からか、京都市が推薦する健康増進の活動にも一役買っていて、この250の階段を1回登りきれば本堂でスタンプを1個押してもらえ、スタンプが10個たまれば満願達成で「健康の証」という証明書を頂けます。
道中やはり道のりは長いですから、途中で心が折れてしまったり、一人で訪れると孤独感に襲われそうになってしまいます。しかし道中にも狸がたくさんいるので、そんな狸達に本当に救われます。
250段の階段を登っている途中に少し足を止めて、是非とも見てほしい所があります。それは、階段途中にある七福神がおられる場所。そこにも狸を置いていった方がおられ、七福神と狸が見事にマッチしていて、その光景は本当に福々しい限りです。
有名な観光スポットに比べると知名度が低い狸谷山不動院。いかにも「郊外に来た」という感じがするのに交通の便が非常に良い事、寺院なのに鳥居があったり、大きな神社に負けないくらいに摂社があったりと何でもありな所、これほど面白くてしかもキャラが立っているマスコット(狸)が存在し、ご利益も頂ける事等、非常にユニークな特長をもつスポットです。
一歩間違えれば珍スポットにもなりかねませんが、この狸谷山不動院は数少ない超穴場スポットと言えます。
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(2023/11/29更新)
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