写真:LUI
地図を見るみたらし団子の由来をもつ下鴨神社は、京阪電車の出町柳駅を降りてすぐの鴨川と高野川が合流する地点にあります。世界遺産にも登録されていて、京都でも人気の観光スポットです。
出町柳駅から神社本殿へと向かう参道にある森は「糺の森(ただすのもり)」と呼ばれ、縄文時代から生き続ける広さ3万6千坪の、京都市内とは思えない広大な森が広がっています。
ケヤキやムクの樹が自生し、樹齢600年から200年の樹木が約600本にも数えられるこの森は、京都の町の中でも自然の力に満ち溢れたところ。春の新緑、秋の紅葉は特に美しく、訪れる人々に感動を与えてくれます。
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地図を見る下鴨神社は京都の世界遺産を構築する神社仏閣の一つで、正式名を「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と言い、京都の中でも格式の高い神社の一つに数えられます。ご祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)で、京都を開いた神様でもあります。
境内には他にも、12の干支の神様が祀られたお社があり、自分の干支の神様にお参りしてみるのもおすすめです。また、美人祈願でご利益があることで有名な、女性の守護神である玉依姫命を祀った「河合神社」、縁結びのご利益で人気の「相生社」といったスポットもありますので、ゆっくりと境内を散策してみてください。
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地図を見るみたらし団子発祥の地は、下鴨神社本殿の東側を流れる小川の水源である、「井上社(別名:御手洗社)」の下の井戸にあります。この池は御手洗池「みたらしいけ」といい、みたらし団子のまさに名前そのものです。
みたらし団子は、普段流れてないのに土用の丑が近づくにつれ、この御手洗池から溢れ出てくる水の泡の形をかたどってできたものといわれています。砂糖醤油の葛餡をかけた串団子全般が「みたらし団子」として広く認知されていますが、姿かたちを模したのが名前の理由なので、もしかしたら、あの砂糖醤油の葛餡でない餡のかかったみたらし団子がみたらし団子として世に広まっていたかもしれません。
また、御手洗池の清水が流れ出る御手洗川は、下鴨神社の葵祭の前儀の一つ「斎王代御禊の儀(さいおうだいみそぎのぎ)」で、斎王代が手を清める場所としても知られています。
(斎王代は葵祭の主役です。斎王はかつて伊勢神宮や賀茂の神社に奉仕した未婚の内親王、女王のことで斎王代とはその代わりとなる人の事です)
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地図を見る下鴨神社を散策してみたらし団子のルーツを訪ねたら、実際にみたらし団子を食べてみましょう!下鴨神社から歩いてすぐのところにある「加茂みたらし茶屋」は、1922年創業で、下鴨神社を訪れた人に人気の甘味処です。(イートイン可、持ち帰り土産あり)
加茂みたらし団子は、よくみるみたらし団子とは少し異なった形をしています。一串に団子が5つあるのですが、一つだけなぜか他の4つと離れているのです。これは五体、人間の体を表しているものといわれ、昔、団子を厄除け人形として神前に供え、祈祷を受けた後、家に持ち帰って食べたことに由来するといわれています。
味は甘すぎず、香ばしい焼き目と砂糖醤油の餡がマッチしていて、とても美味しいです。
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地図を見る下鴨神社に来たら和菓子つながりで、みたらし団子だけでなく、ぜひ味わってほしいものがもう一つあります。それは、「出町ふたば」の豆餅です。
出町ふたばは下鴨神社から歩いて5分ほどのところにある和菓子店で、特に豆餅は並んででも買いたい逸品です(お店は持ち帰りのみ)。お餅は店の奥で作られていて、その様子を表から見ることができます。そして店頭にはそこから作られた、まさにできたてが出てきます。
材料にこだわりがあり、味は北海道の富良野、美瑛産の赤えんどうの素朴な甘さと、控えめであっさりした上品な十勝産小豆のこしあんの甘さが滋賀羽二重糯米を使った柔らかいお餅に包まれ、絶妙なバランスの上で、互いの味が引き立っています。
みたらし団子に並ぶこの界隈の名物、ぜひ味わってみてください。
下鴨神社は恋愛のパワースポットでも有名な神社ですが、それだけでなく、グルメな魅力もあることもご存知でしたでしょうか?
下鴨神社でみたらし団子の歴史に触れ、発祥の地で食べるみたらし団子は美味しいだけでなく、歴史も感じることができ、いつもと一味違った体験になること間違いなしです。
京都・下鴨神社に訪れた際には是非、みたらし団子の魅力にも触れてみてください。
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(2024/9/17更新)
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