最初にご紹介するのは「沢田公園露天風呂」です。西伊豆町は、数々の奇岩や波が造った海食洞などが見られ、伊豆半島きっての景勝地。町の約14%が富士箱根伊豆国立公園になっていて、国立公園内に造ってしまったのが、こちらの「沢田公園露天風呂」です。
切り立った断崖絶壁の上に造られており、柵の真下は断崖。下を覗くと足がすくんでしまうくらい高く、スリリングな景色に加えて、見渡す限りの大海原や、海に浮かぶ三四郎島などの風光明媚な景色を楽しめる、とても人気のお風呂。度々、テレビなどのメディアに登場する絶景風呂で、町のポスターになるなど、町を代表する日帰り入浴施設です。あまりにも海に近いため、台風や高潮などの被害に遭い、お風呂や脱衣所などが壊れてしまうこともしばしば。でも、それにもめげず営業を続けています。
ここ西伊豆町は「日本の夕陽100選」に選ばれた土地。ここから地平線に沈む夕陽を眺めながら入れ、黄昏時の絶景も素晴らしいです。お風呂は男女別にあり、それぞれ5人ほど入れる大きさ。浴室にはシャワーが一つずつ付いていますが、ここは、絶景を堪能するために作られたようなお風呂なので、とにかく贅沢な景色を楽しみたい方に一押しのお風呂です。潮風を感じる爽やかな湯で、夕陽の時刻は、混み合うのでお早めにどうぞ。
『温泉データ』
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
源泉温度:52.4/pH8.8
場所:西伊豆町仁科2817−1
東海バス「沢田バス停」下車。徒歩約10分
こちらは西伊豆町の山合い、大沢里(おおそり)地区にある「やまびこ荘」です。ここは、廃校となった小学校の校舎を改装して、宿泊施設として2011年4月にオープン。学校を宿泊施設にしてしまったユニークなアイデアが話題を呼び、ここもテレビなどのメディアにしばしば登場する施設です。
宿泊施設ですが、日帰り入浴で温泉を楽しむことができます。温泉がある浴室は、元は職員室だったところ。職員室を浴室にしてしまったなんて、ちょっぴり驚きですよね。天然掛け流しの温泉を楽しめ、浴槽の縁に目をやると、常に新しいお湯が注がれ流れ出るので清潔感もたっぷり! 日によって違いがありますが、ここの源泉温度は約39度。少しぬるめの湯なので、ゆったりどっぷり浸かれるのも魅力。やまびこ荘の周りには、色々なハイキングコースがあるので、ハイキング後に疲れを癒してみても良いですね。
このお風呂の他、25mプールを利用した通称「でっかい露天風呂」も日帰り入浴で利用可能。プールを温泉にするなんて、学校だったからこそ成し得ること! 開放は夏季のみ。利用時間などの詳しい内容は、下記のMEMO【西伊豆町営 やまびこ荘】よりご覧下さい。
『温泉データー』
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性・温泉)
源泉温度:39.1度/pH8.9
場所:西伊豆町大沢里150
東海バス「祢宜(ねぎ)の畑バス停」下車。徒歩約3分
続いてこちらは、西伊豆町内を流れる「仁科川」の川べりにある日帰り温泉施設「せせらぎの湯」です。山や川などに囲まれた自然豊かな場所にあって、とってものどか。昔ながらの共同浴場と言ったような感じの素朴な造りで、お風呂は内風呂と露天風呂があります。浴槽の広さは、それほど大きくありませんが、深さがあるので肩までどっぷりと浸かれます。源泉掛け流しなので、温泉成分が体の芯までじんわりと浸み込んでくるような湯。
山で鳴く野鳥の声が聞こえるほど静かで、肩ひじを張らないようなロケーションで入れます。のんびりしたい人にお勧めの湯ですが、週末ともなれば混雑も目立つので、ゆったり浸かりたい人は平日がお勧めです。
『温泉データ』
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
源泉温度:50.5度 pH8.9
場所:西伊豆町中532
東海バス「海名野バス停」下車。徒歩約3分
変わってこちらは「なぎさの湯」です。「なぎさ」と付くだけあって、大浜海水浴場のすぐ近くにある日帰り入浴施設です。露天風呂や内風呂から海を見られ、内風呂の浴室の中まで浜辺に打ち寄せる波音が響いて、リラックス抜群の湯で、海からの爽やかな風も気持ち良いですよ。
温泉は、舐めると少し塩辛いですが、切り傷や火傷、慢性皮膚病などに効果があるそうです。肌荒れも改善してくれるので、肌のトラブルがある人は是非入りたいお風呂。海水浴場の近くなので、夏は海水浴の後に入ればさっぱりと心地良い温泉ですよ。
『温泉データ』
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉
場所:西伊豆町仁科814−4
東海バス「仁科車庫バス停」下車。徒歩約3分
こちらは、浮島海水浴場の近くにある「しおさいの湯」です。海水浴場へ続く道は、国道から1本しかなく、あまり人通りがありません。そのため、比較的空いている穴場の日帰り入浴施設です。桧風呂があり、先程の「なぎさの湯」と同様にちょっぴり塩辛い温泉です。切り傷や火傷などに効能がある湯で、ゆったりと浸かれば塩分の働きで温浴効果がアップし、体の芯から温まれます。
夏場は、海水浴の後で利用する人が多くいて混雑するので、夏季以外の時期や平日が狙い目。飲み物や食べ物の持ち込み可能、14畳の広さがある休憩室などがあるので、便利で嬉しいですね。
『温泉データ』
泉質:ナトリウム・カルシウム・ナトリウム・塩化物温泉
場所:西伊豆町仁科2190−1
東海バス「浮島バス停」下車。徒歩約10分
如何でしたか? 同じ西伊豆町内にあるのに、微妙に泉質が違っていて温泉巡りも楽しいですよ。ご紹介した日帰り温泉施設は、町営なのでお手頃価格で利用できます。バスタオル・フェイスタオル・石鹸などの入浴アイテムは必須なので、お忘れなく!
西伊豆町の観光の合間や帰る前に、ひと風呂浴びるのも乙なもの。是非立ち寄って、天然温泉に入ってみませんか?
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