写真:咲田 みつる
地図を見る雄国沼では、雪解け後の水芭蕉に始まり、レンゲツツジやワタスゲなど四季折々の草花が見られますが、一番人気は6月中旬〜7月のニッコウキスゲの花期です。木道が配された湿原を快適に歩くことができ、ハイカーならずともおすすめのスポットです!
肝心のアクセスについてですが、所在地こそ五色沼湖沼群と同じ「北塩原村」となっているものの、喜多方市寄りの山間部に位置します。そのため、北塩原村からハイキングで行くには最も短いコースが片道2時間ほどとなり、一般の観光客には時間・装備面でややハードルが高くなります。しかし、喜多方市方面からは車で行くことができるのです!
喜多方市方面からの車道も決して快適とは言えませんが、雄国沼の人気は高く、ハイシーズンにはマイカー規制がされるほど。カーブが多く細い道ですので、シャトルバスは大変有り難い存在です。
※2016は6/4〜7/18にマイカー規制&シャトルバス運行(有料・所要時間は約25分)が予定されています。下記関連MEMOに詳細情報リンクあり。
写真:咲田 みつる
地図を見るニッコウキスゲ大群落の前に、雄国沼についてもう少し解説を。北塩原村と喜多方市を隔てる金沢峠のそばにあるカルデラ湖で、標高は1000メートル超。(写真は4月下旬のもの)
その名前の由来ですがもともとは「別天地」という意味だとされています。そこに至るまでは、険しい山道が続くにも関わらす、突然視界が開けて穏やかな光景が現れるため、「ここだけまるで別の国だ」→「小国」→「雄国」となったと考えられています。
マイカー規制時に乗り入れられるのは、喜多方市にある「雄国萩平駐車場」まで。そこからシャトルバスに乗り換えて一路「金沢峠」を目指します。バスを降りると、そこには展望台があり、雄国沼を一望できます。およそ180ヘクタールの湿原が広がり、ニッコウキスゲの花期には、一面が黄色い草原に変わります!
写真:咲田 みつる
地図を見る展望台から湿原までは下り道で約300メートル・時間にして10分ほどで到着です。険しい道ではありませんが、見通しの利かない木立の中も歩くため、クマ鈴の携帯をおすすめします。
湿原に降り立てば、そこには木道が整備されており、快適な散策が楽しめます。木道は一方通行となっており、1周約20分。思い思いに足をとめて、花を観賞したり、カメラを構えたりしているうちに時間が過ぎてゆきます。木道の散策だけなら、滞在時間は前後の登り&下りをあわせて、1時間ほどが目安です。
写真:咲田 みつる
地図を見るニッコウキスゲのピーク時は、草原はまさに黄色いカーペット!こんな絶景を目にしたら、どこまでも歩いて行きたい!という衝動に駆られますよね。湿原の保護のため木道や散策路を外れることはできませんが、心ゆくまで観賞を楽しんでください!
木道の周回だけでは物足りないという場合は、沼のほとりにある雄国沼休憩舎までなら、気軽に散策を楽しむことができます。片道30分ほどで、道中では初夏の山道ならではの爽やかな雰囲気を味わうことができます。雄国沼休憩舎は無人のため売店はありませんが、チップ制のトイレがあり、休憩もできます。
休憩舎よりさらに奥のハイキングコースに移る場合は、トレッキングシューズや雨具など、それなりの装備と時間が必要となります。(裏磐梯ビジターセンターの情報が参考になります)
写真:咲田 みつる
地図を見る雄国沼観光の前後に、是非堪能していただきたいエリア・それが喜多方市です。シャトルバスを利用するなら、必ず喜多方市を経由することになります。喜多方市と言えば、蔵とラーメンで有名な町。喜多方ラーメンの他、そばも特産で、食事処にはこと欠きません。
さらに特筆すべきは眺望にも優れていることです。写真は雄国沼のそば・金沢峠から西側(喜多方市方面)を見下ろした様子。会津盆地の素晴らしい田園風景が広がります。
雄国沼探勝後に訪れるなら、県道337号線「雄国パノラマロード」の「恋人坂」の展望がおすすめです!雄国萩平駐車場からまっすぐ下って県道337号線と交差した場所にあり、夕陽や夜景でも注目される絶景スポットです。うっかり通りすぎることのないよう、お気をつけください。
ハイカーに限らず、旅行者にも大人気の雄国沼。特に土日は混雑することも考えて時間に余裕を持った計画を立てましょう。とは言え、通常はアクセスのハードルの高い雄国沼に、公共交通で行けるのはこの時期だけ!是非、天空の花園をお楽しみください。
2016年マイカー規制&シャトルバス運行
運行期間:6月4日〜7月18日
運行区間:雄国萩平駐車場〜金沢峠
※接続便/喜多方駅〜雄国萩平駐車場:土日祝日限定で一日一往復のみ運行
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/13更新)
- 広告 -