写真:結月 ここあ
地図を見る「日光山・輪王寺」は766年に勝道上人(しょうどうしょうにん)により開山されました。平安時代には空海が来山したとも伝えられ、鎌倉時代には源頼朝公の寄進などから、一大霊場となりました。江戸時代になると三代将軍家光公の廟所「大猷院(たいゆういん)」が建立されて、さらに信仰が深まりました。
その輪王寺の本堂である「三仏堂」は、平成32年度までの予定で約50年ぶりの平成の大修理中です。1階の参拝エリアでは、御本尊のお参りは勿論のこと現在修理中の東照宮の陽明門に祀られている「風神・雷神」が、2016年11月30日まで特別公開中。
また東日本最大の木造建築である三仏堂の大伽藍を覆う「素屋根(すやね)」が完成したことにより、地上26メートルのところに「天空回廊」(展望見学通路)も公開しています。
写真:結月 ここあ
地図を見る三仏堂の2階にある大修理見学室では、どのような修理をしているか紹介されていたり、このような瓦葺きの下地となる薄い葺板「土居葺板(ドイブキイタ)」が置かれていて、一枚500円で願い事が書けます。願い事が書かれた土居葺板は、次の修理まで今後数百年わたり主屋の屋根に使われ保存されるそうです。ご利益がありそうでしょう。
写真:結月 ここあ
地図を見る階段で7階まで上ると、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見ることができるんですよ。見学できる回廊はガラス窓で仕切られてはいますが、数か所には写真を撮りやすいように窓が開けられていて、コの字に回って見ることができます。
普段はなかなか見ることができない作業現場が、手に取るように眺められます。
写真:結月 ここあ
地図を見る国宝の大猷院(たいゆういん)は、日光山内でも一番奥まったところにあり徳川三代将軍「家光公」の廟所(びょうしょ)です。家光公の戒名から大猷院と名付けられました。境内には世界遺産に登録された22件の国宝や重要文化財があります。
先ず最初に「仁王門」があり、阿形(あぎょう)吽形(うんぎょう)の2体の「金剛力士像」が阿吽の呼吸で安置されています。次の門は持国天(じこくてん)と広目天(こうもくてん)の二天を安置している「二天門」。そしてこちらの写真は白・青・赤・緑色の四体の夜叉「阿跋摩羅(あばつまら)・毘陀羅(びだら)・烏摩勒伽(うまろきゃ)・犍陀羅(けんだら)」が、安置されている夜叉門で、霊廟を守っているといわれています。
写真:結月 ここあ
地図を見るそして最後にこの美しい門をくぐると拝殿(本殿)があります。拝殿は国宝に指定されており、多くの金彩が使われていることから、別名「金閣殿(きんかくでん)」とも呼ばれています。その内部は狩野探幽(かのうたんゆう)の描いた有名な唐獅子や、天井には140枚の龍の絵、家光公が着用した鎧などを見ることができます。
またこちらでは、大猷院の創建以来非公開とされてきた秘蔵の「家康公のお位牌」が2016年11月30日までの期間限定で公開されています。
輪王寺はいかがでしたか、せっかく日光まで来たのに大修理中で残念と思わず、だからこそ見れるものもあります。お隣の東照宮も平成の大修理中で、陽明門の奥から見つかった絵を期間限定で見ることができます。修理が終われば、もうしばらくは見ることができなくなります。今こそ特別な日光にいらしてみませんか。
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(2024/9/10更新)
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