写真:ろぼたん
地図を見る北海道室蘭市は、古くから天然の良港といわれる室蘭港を生かし工業都市として発展をしてきました。特に最近では室蘭港の「工場夜景」が話題。夜景観光バスや夜景クルーズなども人気です。写真は夜景クルーズで海から工場を眺めたもの。夜景といえば、一般的に高いところから見下ろすものですが、高台や展望台といったスポットから眺める夜景はもちろん、海や工場脇の道路からと様々な角度の夜景が楽しめるのも室蘭の魅力です。
三方を海に囲まれた室蘭の地形は、内湾側は埋め立てられて工業地帯に、外湾側は自然がそのまま残った景勝地となっています。国道や街の中をドライブしたときに見えるのは、こうした夜景の美しい内湾側の「工業都市」としての一面。そして、そのイメージを覆す景色に出会えるのが、外湾側の景勝地です。
「室蘭八景」とは市民が選出した室蘭の景勝地のことで、最初にご紹介した「室蘭港の夜景」のほか、「測量山の展望」「黒百合咲く大黒島」「絵鞆岬の景観」「金屏風・銀屏風の断崖絶壁」「マスイチ浜の外海展望」「地球岬」「トッカリショの奇勝の絶景」の8つ。これらは地元民オススメの名所ばかり。
写真は「マスイチ浜」。ウミネコの巣が多かったこの地にはローソク岩や象岩、カモメ岩などと呼ばれる奇怪な形をした岩が多く、切り立った断崖絶壁、緑の草木、海と空の青といったコントラストが美しい場所ですよ。
「地球岬」って、もしやキラキラネームか観光客を呼ぶために狙ってつけた名前か…なんて思うくらいのネーミングですよね。そんな地球代表みたいな名前をつけちゃって大丈夫!?って心配した方は、是非訪れて白亜の灯台とその向こうの景色を眺めてください。
そこから見える世界は海と地平線と空…!「地球って丸いよね!」そう実感できる絶景が広がっていますよ。高さ100mにも及ぶ断崖絶壁が約14km続く太平洋側はまさに風光明媚な景勝地です。「北海道の自然100選」で第1位に選ばれたこともある場所なんですよ。
写真:ろぼたん
地図を見る室蘭の突端にある「絵鞆岬」。絵鞆半島の西の先っぽにあるこの岬は、噴火湾、遠くには昭和新山や有珠山、羊蹄山などが眺望できる見晴らしのいい場所。もうひとつの室蘭八景「大黒島」を眺めることもできます。
この岬のそばにある「宮越屋MUTEKIROU」というカフェからの景色(写真)も絶景です。
三方向を海に囲まれたカフェは、特に日の沈む頃になると、自然が織成す光と色の移り変わりがなんともドラマチック。珈琲とともに時間と景色を楽しめる場所ですよ。
写真:ろぼたん
地図を見る絵鞆岬から車で5分もしない場所にある観光客に人気の道の駅「みたら室蘭」に隣接する海沿いの公園「絵鞆臨海公園」も、夕日を背に「大黒島」のシルエットが美しく見える場所です。防波堤で囲まれた海面は波が穏やかで、関東以北で最も大きな吊橋「白鳥大橋」のビューポイントでもあります。この公園は眺める角度によって、工場、橋、海、島…と違った印象を受けるスポットです。
道の駅では室蘭の名物「カレーラーメン」「うずらプリン」などのお土産が購入できますよ。夏季シーズンには屋台村がオープンするので、室蘭焼鳥(豚肉+タマネギ+洋からし)をいただくこともできます。(※屋台村は不定休です)
ご紹介した「室蘭」の地名はアイヌ語に由来するものが多く、そもそも「室蘭」も「モ・ルエラニ」(小さな・下り路)という言葉がが訛り転化した地名となっています。先ほどご紹介した「地球岬」は「ポロ・チケプ」(親・断崖)に由来。「マスイチ浜」は「マスイ・チセ」(ウミネコの家)から、「絵鞆」は「エンルム」(岬)から、それぞれ転化したものです。北海道には「襟裳岬(えりも岬)」もありますが、これも同じ「エンルム」が語源とされています。もともとの意味を知れば納得の地形や景色で、ディープな観光ができちゃいますよ。
キラメク工場夜景、断崖絶壁の力強い大地、地球の丸さを感じる岬…様々な表情が楽しめるのが「室蘭八景」の魅力。まだ穴場といえる室蘭絶景スポットをじっくり鑑賞してみませんか?
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(2024/3/29更新)
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