写真:泉 よしか
地図を見る秋田県と岩手県をまたいで伸びる絶景ドライブコースとして名高い八幡平アスピーテライン。そのアスピーテライン沿いに湯煙を上げる後生掛(ごしょうがけ)温泉はまさに秘湯の一軒宿!
宿泊施設は旅館部と湯治村に分かれていて、旅館部に泊まれば山の中とは思えない快適なロビーや客室が利用でき、湯治村に泊まれば昔ながらのオンドル(床が地熱で温まっている天然床暖房)湯治が体験できるんです!もちろん日帰り温泉としても大人気で沢山の入浴客がやってきます。
写真:泉 よしか
地図を見るそして旅館部、湯治村、どちらに泊っても名物の大浴場が利用できます。この昭和後期に建てられた浴室はレトロな雰囲気たっぷり!お風呂もバラエティに富んでいて、全部試してみたくなりますよ!
写真:泉 よしか
地図を見る後生掛温泉の大浴場にはシンプルに温泉の入った「神経痛の湯」、ボコボコ底からジャグジーの「火山の湯」、沢音の響く「露天風呂」、打たせ湯の「滝湯」、鉱泥の「泥湯」、天然蒸気の「サウナ」、そして名物「箱蒸し風呂」があります。
写真:泉 よしか
地図を見るお湯はいかにも山の温泉らしいマッチの臭いのする白濁湯。
実はこの温泉にはちょっと可哀想な伝説が伝わっています。三角関係に悩んだ女性二人が、後生(来世)を掛けて祈りながら身を投げてしまったんですね。後生掛温泉の源泉名は「オナメ・モトメの湯」といいます。オナメは妾、モトメは本妻という意味です。
写真:泉 よしか
地図を見るいよいよ次は箱蒸し風呂を紹介します。後生掛温泉と言えば、これ!このユニークな箱型のボディサウナをイメージする人も多いのではないでしょうか。近くの玉川温泉などにも同じような形のものを見ることができますが、こちらの後生掛温泉がその元祖と言われています。
パカッと前面の観音開きの蓋を開ければ、中には蒸気が充満していて座れるようになっています。ここに腰を下ろして上から首を出せば箱蒸しのできあがり!
普通のサウナと違って顔が熱くなったり息が苦しくなったりしないのがポイントです。じっくり、しかも楽々と老廃物を排出できますよ。
写真:泉 よしか
地図を見る後生掛温泉でもうひとつお勧めしたいお風呂が泥風呂です。場所は大浴場の中でもちょっと目立たない位置にあるので探してみてくださいね。
このお風呂には温泉成分がギューッと凝縮された鉱泥が入っています。泥といってもサラサラの感触で粘り気はありません。ゆっくり入れるようにお湯の温度はぬるめに設定、一回の入浴時間は15分が目安です。
こちらの泥湯、神経痛やリューマチだけでなく、美白にも良いと評判なんです。温泉で色白美人を目指しちゃいましょう!
ただし気を付けてほしい点があります。泥湯は午前6時半から深夜12時まで。つまり夜中や早朝は入れないのです。それから肌は白くなってもタオルは黒くなります!泥湯に入った後は、タオルに触れずにまず掛け湯などで先に泥を落とすことをお勧めします。
八幡平の秘湯・後生掛温泉旅館、いかがでしたでしょうか。レトロな雰囲気の大浴場で変わり風呂をいろいろ楽しんでください。
夕食の八幡平ポークや秋田名物きりたんぽ鍋もお勧めです。お土産にはぜひ、硫黄成分で黒く染まった後生掛名物温泉卵の「黒たまご」や、泥風呂の泥を使った「オリジナル泥石鹸」をどうぞ!
なお、後生掛温泉旅館は冬季休業ではありませんが、11月上旬より周辺道路が冬期通行止めとなるため、道路情報を確認の上、鹿角方面からアクセスしてください。
この記事を書いたナビゲーター
泉 よしか
温泉を中心に女子目線でおすすめスポットを紹介いたします。キレイ系温泉から歴史ある温泉街、マニアックな秘湯まで守備範囲。いろいろな人に来てほしいと思っている温泉と、次のお休みでどこに行こうか迷っている旅…
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