足元湧出の新鮮な放射能泉を満喫!鳥取・三朝温泉「桶屋旅館」

足元湧出の新鮮な放射能泉を満喫!鳥取・三朝温泉「桶屋旅館」

更新日:2016/05/31 19:15

温泉ソムリエぐっちのプロフィール写真 温泉ソムリエぐっち 源泉かけ流し温泉伝道師、温泉ライター
三朝温泉は鳥取県を代表する温泉のひとつです。全国的にも珍しい高温の放射能泉が湧く温泉地です。そんな三朝温泉の中にひっそりと佇む「桶屋旅館」は、いわゆる湯治宿です。露天風呂は無く、内湯が2ヶ所のみですが、貴重な足元湧出する新鮮な湯を味わえるお宿です。

ひっそりと佇む桶屋旅館

ひっそりと佇む桶屋旅館

写真:温泉ソムリエぐっち

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三朝温泉にひっそりと佇む「桶屋旅館」は創業は大正時代の老舗旅館。木造2階建てで部屋数は8室の小さなお宿です。
また、日帰り入浴(立ち寄り湯)は受け付けていないため、泊まった方だけが桶屋旅館の湯を楽しめます。

桶屋旅館の名物「桶屋の湯」

桶屋旅館の名物「桶屋の湯」

写真:温泉ソムリエぐっち

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「桶屋旅館」に泊まるということは、この「桶屋の湯」に浸かるためだと言っても過言ではないでしょう。
2m四方程度の正方形の浴槽の底からじわじわと湯が染み出し、半日ほど要してようやく湯船に湯が満たされます。湯は無色透明でさらりとしていますが、放射能泉ならではの湯力がとても強く、長湯をすると湯あたりしてしまいそうになります。

放射能線はラドンと言われる気体を含んでおり、これを呼吸で吸い込み体内に取り入れることにより効果があると言われています。効果を期待するには露天風呂より内湯が、さらに湧き出したままの新鮮な状態の湯に浸かることが重要です。そういう観点からも、ここの浴室は理想形と言えるでしょう。

また、この浴室には飲泉できる場所もあり、飲むと少々塩気を感じます。さらに浴室の床は温泉熱による天然の床暖房になっているので冬場でも温かいです。しかし、浴室内にカランやシャワーは無いため、浴槽の湯を汲んで洗い流すことになりますので、慣れていない方は少々戸惑ってしまうかもしれませんが、快適な設備よりも全国的にも希少な自噴する希少な温泉にじっくり浸かる幸せを体感して頂ければと思います。

もうひとつの浴室

もうひとつの浴室

写真:温泉ソムリエぐっち

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「桶屋旅館」のもうひとつの浴室「新館の湯」の浴槽は木製です。頭を縁にかかげて浸かれば、木の柔らかさならではの気持ち良さを感じられます。こちらの湯は三朝町の共同源泉を引いていますので「桶屋旅館」では2種の湯を味わうことが出来ます。
また、「桶屋の湯」と「新館の湯」は時間帯により男女それぞれ入れ替わり制になっています。ちなみに「桶屋の湯」の利用時間帯は男性が正午より午後9時まで、女性が午後9時より翌日の正午までとなります。

お部屋と食事について

お部屋と食事について

写真:温泉ソムリエぐっち

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「桶屋旅館」の外観は歴史を感じる木造建屋ですが、8つの客室のうち、2階の3部屋は改装されています(写真は改装された部屋)。また、お部屋にトイレは無く、共同トイレの利用となります。
そして、宿泊は素泊まりの設定は無く、1泊2食付きのみとなります。食事は豪華ではありませんが、地元の食材や自家製のお米を使われていて、ひとつひとつ丁寧に作られています。

国宝「投入堂」へも是非

三朝温泉は三徳川の両岸に旅館が立ち並んでいて、古き良き日本の温泉街を感じられます。また、河岸にある河原風呂と呼ばれる無料の露天風呂はとても解放感があります。ただ、橋のたもとにあるため、女性はとても勇気が必要です。
また、三朝温泉より車で10分程の場所に三仏寺があります。ここの奥院が国宝「投入堂」で、絶壁の窪みに建てられています。また、三仏寺の入口より「投入堂」までは結構スリルのある道のりですので無理は禁物です。行かれる際にはトレッキング用の靴で訪れて下さい。

◆桶屋旅館
【住所】鳥取県東伯郡三朝町山田150
【泉質】含弱放射能−ナトリウム−塩化物泉
【湯の使い方】源泉かけ流し(加水なし・加温なし・消毒なし)

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/29−2015/12/30 訪問

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