台湾の言葉で九フンとは、9人の人を意味し、特にこの地を開拓した9人を指してこの地名となったと言われています。別の説ではこの地にはかつて9世帯しかありませんでした。買い物をする時、各家が持ち回りで買い出しに行き、それを九つに分けたことから9で分ける、九フンとなったとも言われています。
日本統治時代の1920年代には九フン大学がありました。19世紀には金の採掘で発展しましたが、1971年には採掘禁止令が出て、その後は廃れて行ったのです。
しかし1989年に二二八事件を題材とした映画「悲情城市」のロケ地となったことで、脚光を浴びます。そして一大観光地として発展していったのです。
宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」は大ヒットした映画です。映画の中で描かれている湯屋は、この九フン阿妹茶楼にそっくりだと言われています。実際に阿妹茶楼を眺めると、まるで映画の中にいるような錯覚を起こすかも知れません。
茶楼ということで、こちらではちょっとした休憩でお茶、お菓子を楽しむことが出来ます。もちろん食事をすることも出来ますので、独特の雰囲気の中、台湾料理を味わってみてはいかがでしょうか。
こちらは賢崎路(けんざきろ)です。台湾で有名な夜市とも少し異なった感覚は、どこから来るのでしょう。それは、街並みが落ち着いた佇まいであることから、賑わいよりも古都を思わせる雰囲気だからと言えるでしょう。レトロな雰囲気が人の心を古い時代に誘います。
道が狭い上に石段が多くありますので、観光の際には足元に注意しましょう。
狭い石畳を歩いていると両側には様々な食べ物店、土産物店が並んでいます。
中華料理のコースを楽しめる店が多くあります。歩きながら楽しめるスイーツや揚げ物のお店も多く並んでいます。
お土産品では台湾ならではのお守り、天然石、小物や香水と多種多様な物があります。面白いところでは名前の漢字を詩文の最初の文字として、扇子等に書いてくれるお店もありますので、足を止めてみて下さい。
なお、台湾の他の観光地と違って、売店は早めに開き、店じまいも早いので、暗くなってきたら買い物を済ませておきましょう。
台北との往復でバスを使った場合、斜面に広がる美しい夜景を楽しむことが出来ます。高いところから眺望する夜景も良いのですが、バスの車窓から比較的近い距離でぬくもりを感じられる夜景を楽しむのも、旅の思い出になるのではないでしょうか。
いかがでしたか?提灯の明かりの中、狭い路地を歩くことはとても不思議なものに感じられるでしょう。台湾ではぜひとも九フンを訪ね、ノスタルジックな雰囲気を味わい、独特な光の中で自分なりの撮影を楽しんでみましょう。
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(2024/10/14更新)
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