まるで野外博物館! 東京・表参道 には世界の有名建築家の作品が建ち並ぶ!

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まるで野外博物館! 東京・表参道 には世界の有名建築家の作品が建ち並ぶ!

まるで野外博物館! 東京・表参道 には世界の有名建築家の作品が建ち並ぶ!

更新日:2016/05/30 16:52

望月 彩史のプロフィール写真 望月 彩史 美術・西洋文化史ライター

『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』第4版(2015年)にも取り上げられた表参道。東京の中でもショッピングやグルメ・スポットとして知られますが、実は有名建築家がデザインしたビルが多数並んでいる地域でもあります。ぶらりと散歩しながらユニークな建物を探してみましょう。

数ある中から、今回はミシュラン・ガイド掲載の建物を中心にご紹介します。

「表参道」の元々の意味は「明治神宮への参道」

「表参道」の元々の意味は「明治神宮への参道」

写真:望月 彩史

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建築の紹介の前に、まずは表参道エリアのご紹介をしましょう。本来「表参道」とは、明治神宮へのメインとなる参道のことを差し、青山通りから明治神宮(JR原宿駅前)までを繋ぐ大通りのこと。幅約40m、長さ約1.1kmの直線の道は、両側に立ち並ぶ160本以上のケヤキ並木の美しさでも有名です。この外観と、お洒落なカフェや高級ブランドのブティックが多いことから、パリの通りの名前に因んで「東京のシャンゼリゼ」と呼ばれることも。

そして、この「表参道」の通りを中心に、周辺の青山通りやみゆき通りを含めたエリアもまた、「表参道」と呼ばれます。今回は、この広義の「表参道」に点在するユニークな建物をご紹介します。

地域を代表するランドマーク「表参道ヒルズ」

地域を代表するランドマーク「表参道ヒルズ」

写真:望月 彩史

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最初にご紹介するのは、現在の表参道を代表するランドマーク「表参道ヒルズ」。こちらは2006年に世界的に有名な日本人建築家・安藤忠雄の設計で建てられました。表参道(こちらは通りの名前)に沿って約250mも続く横に長い外観が特徴的で、景観を考慮してケヤキ並木の高さに揃えてあります。

内部は、地上3階、地下3階の大規模な商業施設。中央の吹き抜けを囲むように、各フロアが緩やかなスロープで繋がれています。これは、同じく緩やかな坂道の続く外の通りを反映したもの。スロープに沿って店舗が並ぶ様子は、外の様子をそのまま内部に再現したかのようです。

この表参道ヒルズが建てられる前、ここには昭和初期の1927年に建設された「同潤会青山アパート」がありました。日本で最初の近代的な集合住宅の一つであったこの建物は、老朽化のために惜しまれながらも姿を消しました。現在表参道ヒルズの青山通り側の端には、この「同潤会青山アパート」の在りし日の姿を再現した「同潤館」が建てられています。中にはギャラリーなどが入り、ツタの絡まる趣ある外観。表参道ヒルズを訪れた時には、ぜひこの同潤館も見て、昔の様子を想像してみて下さい。

巨大な水晶のオブジェのような「プラダ・ブティック青山店」

巨大な水晶のオブジェのような「プラダ・ブティック青山店」

写真:望月 彩史

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突然道に現れたガラスのオブジェのようなこの建物、こちらは「プラダ・ブティック青山店」です。設計は、北京オリンピックのメイン・スタジアム、通称「鳥の巣」を作ったことで知られるスイスの建築家ヘルツォーク&デ・ムーロン。

珍しいのは外観だけではありません。実はこの建物は、通常の建築物を支える梁と柱がなく、この鳥籠のような外側の枠で全体を支えています。地震国日本では難しいとされたこの設計、建物全体を免震装置の上に載せることでクリアしているそうです。

また、こちらは夜に再訪することもお勧め。昼間はこのようにガラスが目を引きますが、夜には内部の照明で建物全体が輝き、中がすっかり透けて見える様子はまるで建物自体が大きなショールームであるかのようです。

2009年にリニューアル!日本家屋の特色を活かした建築の「根津美術館」

2009年にリニューアル!日本家屋の特色を活かした建築の「根津美術館」

写真:望月 彩史

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こちらの写真は、根津美術館の門から入口へと向かう通路。竹と玉砂利に囲まれた空間は、茶室を思い起こさせます。日常を離れ、これから出会う美術作品への期待が高まります。

根津美術館は、実業家・根津嘉一郎氏が収集した日本と東洋の古美術コレクションを公開するために、1940年(昭和15年)に開館。現在の所蔵品数は、国宝7件、重要文化財87件を含む約7,500件。また、建物の4倍以上の広さ(約17,000平米)を持つ日本庭園も見どころの一つです。

現在の建物は、2009年にリニューアルしたばかり。設計は隈研吾、日本家屋の伝統的な意匠を取り入れた大きな屋根が特徴的です。エントランス・ホールはガラス張りで、庭の緑が中からも楽しめる設計。環境に配慮し、古美術にふさわしい雰囲気を備えています。

1980年代を代表する建築の一つ、生活とアートの融合を目指した「スパイラル」

1980年代を代表する建築の一つ、生活とアートの融合を目指した「スパイラル」

写真:望月 彩史

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青山通り沿いにあるこの積み木を重ねたような不思議な建物は、当時の日本の建築を代表するものの一つ「スパイラル」(1985年建設)です。設計は、代官山ヒルサイドテラスや京都国立近代美術館で知られる槇文彦。「スパイラル=螺旋」という名前なのに、四角や三角が目立つ外観に疑問を覚えた人も多いでしょう。名前の理由は、建物の中に入るとわかります。

1階の奥には、壁に沿って巨大な螺旋状のスロープ。ここは開放的な吹き抜けエリアで、ギャラリーとして使われています。この「スパイラル」ビルは、表参道のアートの発信拠点の1つ。「生活とアートの融合を目指す」というコンセプトから、ギャラリーの他にカフェやレストラン、セレクトショップなどが入っています。

1階のスロープの手前には「スパイラル・カフェ」。ギャラリースペースとは壁を隔てずに繋がり、グランドピアノも置いてあるこのカフェでは、アートを身近に感じながら贅沢な時間を過ごすことが出来ます。さぞかしお高いかと思えば、ランチは1,030円〜(2016年5月現在)。パンケーキも人気メニューです。

まだまだ魅力的な建物が沢山・・・

この記事では『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』に掲載されたものを中心に取り挙げましたが、表参道にはまだまだ個性的な建築は沢山あります。

ケヤキ並木を外観の意匠に用いた、イタリアの皮革メーカー「TOD’S 表参道店」、夜になると、アクリルガラス越しの柔らかな光が幻想的な「ディオールビル」、などなど。

インターネットを調べると、このエリアの建築を紹介する記事も多数見つかるので、それらを手掛かりにショッピングのついでに面白い建築を探す散歩はいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/13−2016/05/27 訪問

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