チェンマイはかつて、タイ北部一帯を治めた「ランナー・タイ王国」の首都があった場所です。そのチェンマイで、最も有名で重要な観光地である寺院がワット・プラタード・ドイ・ステープ(Wat Phra That Doi Suthep)です。通称はワット・ドイ・ステープ。国立公園の中にあり、ステープ山の山頂1080m地点にあります。
ランナー・タイ王国時代、その6代目の王であるクーナー王によって建立されました。1383年のことですから、600年以上前の話となります。
寺院までは、麓の門から306段の石段を登って行くか、ケーブルカーを使用します。バンコクに比較して過ごしやすいとは言えやはりタイですので、石段を利用の際には暑さに十分に注意をしましょう。
仏塔は仏舎利として、人々の篤い信仰の対象となっています。高さは22メートルもあり、大迫力があります。もちろん、周囲を含めて、細やかな装飾が見どころでもあります。
天気が良ければ空の青さと、寺院の黄金の煌びやかさという見事なコントラストに出合うことが出来ます。
ドイ・ステープでは、タイの中でもあまり見ることがない、エメラルドの仏を見ることが出来ます。タイ語でプラ・ケーオモーラコットと呼ばれるエメラルド仏は玉仏とも言われ、仏像の中でも特に霊験があると言われています。寺院の中でも特にこの辺りは、参拝者が途絶えることはありません。
タイの寺院では、それぞれのお寺によって、まったく異なった彫刻や装飾を見ることが出来ます。また、仏像の形も異なっていることが多いのです。これらはタイの寺院巡りの楽しいポイントとなっています。
その中でこちらチャンマイのドイ・ステープは、特に寺院全体の黄金色が素晴らしいところとなっています。また、細部に至るまで見事な彫刻が彫られています。その輝きぶりと精緻な彫刻の見事さは、忘れられない思い出となるでしょう。
ナーガはインド神話の中に出てくる蛇神のことです。コブラで頭が7つある姿で描写されることが多く、それがタイでは一般的なナーガです。この蛇神は、釈迦が悟りを開くときに守っていたと伝えられるのです。この考え方はアジアに広がりを見せており、カンボジアのアンコールワットでも見ることが出来ます。また、中国に入り、龍となったという指摘もあります。
日本と違って南伝仏教の独特の宗教観を、参拝時には思い出しながら巡ってみて下さい。
ワット・プラタード・ドイ・ステープは山頂にあることから、チェンマイ市街地を一望出来る美しい場所となっています。また、多くのお土産店、食べ物屋が階段に沿って並んでおり、麓の駐車場にもたくさんのお店が並んでいます。参拝の前後で覗いてみるのもまた、楽しい旅の思い出となるでしょう。
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