写真:bow
地図を見る日本三景、天橋立の南側に位置する文殊地区。こちら側から天橋立を散策しようとすると、必ず大きな山門が目に入ってきます。素通りできないほどに威風堂々としたその山門は「黄金閣」と呼ばれ、丹後地方では最大の山門で宮津市の指定文化財に登録されています。
ついつい引き寄せられてしまうような山門「黄金閣」をくぐれば、そこはとある寺院の境内。「切戸の文殊」「九世戸(くせど)の文殊」などと呼ばれる臨済宗妙心寺派の「智恩寺」です。天橋立という超一級の観光地にありながら、いまだに篤い信仰が残る寺院です。
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地図を見る「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがありますが、その文殊とは文殊菩薩のこと。その文殊菩薩は知恵を授ける神様として知られています。そしてこの「智恩寺」は奈良の安倍文殊院、山形の大聖寺と並ぶ日本三文殊の一つとして知られ、全国からその知恵を授かろうと参拝する人が絶えないのです。
銅板葺き屋根の本堂である文殊堂には御本尊の文殊菩薩が祀られていますが、年間でも数日しか御開帳されないという秘仏でもあるのです。
さて、本堂をお参りした後に忘れずに足を運びたいのは「智恩寺」の北側に位置するボート乗り場。ここには特徴的な形をした「知恵の輪燈籠」があります。
これがちょっとした名所にもなっていて、この知恵の輪燈籠を3回くぐれば頭が良くなる、文殊の知恵を授かる、という言い伝えがあるとのこと。ただし、輪の部分に身体を通そうとするのはNGですよ!!ここはひとつ、”頭”を使ってみてはいかがでしょうか・・・?
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地図を見るさて、知恵の神様でもある「智恩寺」ですが、境内を見回してみると松の木がなんだか賑やかに見えます。よく見ると松の枝から何かが鈴なりにぶら下がっているのです。まるで松に花が咲いているかのように見えたもの、実はその正体は扇子だったのです!
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地図を見るこの謎の扇子、実はおみくじ!「すえひろ扇子」おみくじと名付けられたおみくじで、扇を広げると吉凶の結果が分かる造りになっています。ちょっと持って帰りたい気分にもなりますが、結果の出たおみくじは境内の松の木に結び付けるのが習わしとされているため、このような鈴なりの扇の花が咲いているのです!
松の木に咲いた扇子の花と「智恩寺」の歴史ある建造物は、不思議とマッチした独特の景観を生み出しています。
「智恩寺」へのアクセスは、電車ならば京都丹後鉄道「天橋立駅」を下車して徒歩約5分。車であれば京都縦貫自動車道「宮津天橋立IC」を下車後、約10分です。なお、「智恩寺」には大きな駐車場があるのでそちらへ入庫を。「智恩寺」じたいの拝観料はかかりませんが、駐車料金は600円かかります。なお、天橋立を散策する際にも「智恩寺」の駐車場は便利ですので場所を覚えておくと便利です。
日本三景・天橋立まで来たならば、日本三文殊とされる「智恩寺・文殊堂」にも足を運んでみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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