栃木県那須湯本温泉は開湯1200年と栃木有数の歴史を誇る温泉地です。その地で70年以上の歴史を紡ぎ、温泉マニアの間では有名な宿が「雲海閣」です。
温泉マニアは親しみも込めてこの宿を『ぼろいい宿』と呼んでいます。その名の通り年季のこもった建物は、お世辞にも綺麗とは言えません。しかしその分湯治場の雰囲気が色濃く残り、レトロな施設となっています。
雲海閣へはJR那須塩原駅又は黒磯駅から乗合バスに乗り、「湯本一丁目」バス停下車後徒歩3分で到着します。駐車場も玄関前に用意されています。
では極上の温泉へ!しかしそのためには入り口から長い木造の階段を下った先にある、暗すぎるトンネル通路を進まないといけません。
トンネルの照明は不気味なほど薄暗く、一人で行くには結構勇気のいる道になっています。
......怖い!!夜でもないのに暗すぎる!!
地下のため夏場でも涼しく、その寒さも相まって不思議な空間を作り出しています。でもお化けなどは出ないのでご安心を!笑
さささっと地下通路を抜けるとお待ちかねのメインの浴室に到着します!男女別に分けられており、木造で作られた昔ながらの雰囲気がマニアに人気のお風呂です。
ここでは那須最古で貴重な「鹿の湯源泉」を掛け流しで味わうことができます!鹿の湯と言うとここからすぐの場所にある共同浴場「鹿の湯」が有名ですが、そちらはいつも地元の方や観光客で大変賑わっており、思う存分温泉を楽しむには少し難易度の高い場所です。
しかしこの雲海閣では鹿の湯ほど混むことは無く、同じ源泉を独り占めすることができるんです!これが温泉マニアに人気の理由の1つにもなっています。
あまり知られていませんが、雲海閣には鹿の湯源泉とは性格の異なる「明礬泉」にも入れるんです!明礬泉は現在「アルミニウム−硫酸塩泉」と多く呼ばれ、皮膚病に効果があるとされています。
雲海閣はここから離れた別の地域から明礬泉を引湯しています。メインの鹿の湯源泉は肌への刺激が強いので、最後の締め湯としてこの明礬泉に浸かって肌を休めて帰るのが特におすすめです!
この明礬泉の浴室は暗すぎる通路に続く階段のすぐ手前にあります。ほとんどの人が気づかずに素通りしてしまうまさに隠れた温泉です。
雲海閣は現在素泊まり専門の宿となっています。そのため食事は付近の温泉街で食べるか、お弁当などを購入することになります。また誰でも利用できるキッチンが用意されているため、自分で自炊することもできます。
客室は10部屋用意されており、寒い時期にはコタツもセットされています。外観とは程遠いほどきれいな部屋となっていますよ!
もちろん温泉だけを楽しみたい方向けの日帰り入浴もあります!お値段は400円!朝9時から夜の8時まで誰でも予約不要で利用することができますよ。
いかがだったでしょうか?ただのぼろい宿と決めつけてはいけません!外から見ただけでは決して分からない、その宿が誇る魅力をぜひ見つけてみてください!
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