写真:島塚 渓
地図を見る松江駅から車で10分ほど移動すると、黒塗りの5層6階のお城が目に飛び込んできます。山陰唯一の現存天守として、江戸時代の面影を今に残す松江城です。
お城に入ってみると、石を落として攻撃する「石落とし」や鉄砲を射かける「狭間」など、ものものしい雰囲気を伝える設備が残っています。さらに城内で目を引くのは大きな井戸です。松江城は現存する全国12天守で唯一天守内部に井戸が設置されています。籠城の際に水を確保することを目的とした、実践的な構造になっているのです。
このような頑強な構造になっているのは、松江城が大坂冬の陣の3年前にあたる1611年に築城されたからです。戦を前にした緊張した情勢のなかで完成したお城だからこその雰囲気を味わうのも面白いかもしれませんね。
そんなものものしい構造の松江城ですが、いまでは市のランドマークとして機能していて観光の中心地となっています。天守の高さは約30メートルもあり、最上階まで上ると松江市街を一望できるほどの見晴らしの良い場所なんです!はじめて松江に来たという方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
写真:島塚 渓
地図を見るお堀を挟んだ松江城の北側には塩見縄手と呼ばれる500メートルほどの通りがあります。松江は第2次世界大戦による戦火を免れたこともあり、街路は江戸時代のまま残っているところもいくつかあります。なかでも塩見縄手は最も城下町らしいたたずまいを残していて、日本の道100選にも取り上げられている趣のある場所です。
通りには美術館や松江にゆかりのある小泉八雲の旧居や記念館などがあり、観光スポットはたくさんあります。時間があればこれらの施設にも寄っていただきたいのですが、塩見縄手を歩き辺りの景色を眺めるだけでも充分面白いと思います。江戸時代のはじめに作られた町の雰囲気を感じ取ってみてください!
写真:島塚 渓
地図を見る松江城のすぐ北には鎮守の森という木々が生い茂る場所があります。緑の色を楽しみながら歩いていると、朱色の鳥居が目の前に現れてきます。稲荷神社は狐と縁が深いことで知られていいますが、この城山稲荷神社はけた違い!境内には狐の石像が所狭しと並べられています。特に拝殿の後ろは要注意!彩色された狐や風化して耳や目が窪んだ狐など多くのパターンの石像を見ることができます。
そしてこの城山稲荷神社は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)ゆかりの神社でもあるんです。八雲が松江に滞在していた時期によくこのあたりを散歩していたようなのです。境内には小泉八雲お気に入りの狐さんもいますので、ぜひあなたも自分のお気に入りを見つけてくださいね。
写真:島塚 渓
地図を見るそれでも歩くのに疲れたという方のために船でお城の周りを巡る方法をご紹介。堀端に設置された3つの船乗り場から、約50分の船旅に出かけることができます。
松江城を囲んでいる堀川を舟に揺られながら、松江城下の風景や森の自然を楽しむことができるのが堀川遊覧の醍醐味。川面を泳ぐ水鳥たちと同じ目線で景色を見ると、何か新しい発見があるかもしれません。
さらにこの堀川遊覧にはちょっとしたアトラクション的な要素もあるんです。遊覧中、16ある橋をくぐり抜けていくのですが、その内4つは橋げたが低く船の屋根を下げて通ります。それと同時に乗客も腰をかがめ、船底に伏せるような恰好になります。船が橋下ギリギリのところを通るので、乗っているこちらがドキドキしてしまいます。
松江城周辺には狭いエリアのなかに様々な観光スポットがあります。1日かけてもすべてを巡ることは難しいので、滞在時間やご自身の趣味趣向に合わせながら優先順位をつけるのもいいかもしれません。
そしてもう1つ気を付けるのは駐車場の確保です。松江は都会ほど公共交通機関が発達していないので、車での移動が多くなると思います。その際、目当ての観光場所といっしょに近くの駐車場もあらかじめ調べておくことをおススメします。休日にはおもてなし駐車場と称して、県庁や市役所などの駐車場も無料で開放されているので、チェックしてみるのもいいでしょう。
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(2023/11/29更新)
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