房総フラワーラインと呼ばれる千葉県道257号沿いにある「休暇村館山」は、白い外壁の建物とヤシの木の緑が調和しています。エントランスを入ると、左手にフロント、正面に開放的な雰囲気のロビーラウンジが広がっています。
吹き抜けの高い窓の向こうには館山湾が一望。窓ガラスには、館山港や、三浦半島、南アルプス、富士山など、ロビーラウンジから見える手書きの風景案内が書かれ、窓に近づくと波左間港の向こうに富士山が見えます。
フロントでは、2つのルームキーが渡されます。これは意外と便利なサービスで、「温泉に入りたい」、「海岸を散策したい」の家族それぞれのやりたいことが実施できます。お部屋は、10畳の和室と、30平米の洋室に、4畳ほどの和室がある44平米の和洋室と多彩です。
穏やかなため「鏡ヶ浦」と言われる館山湾に全ての部屋が面していて、窓を開けると、波の音と爽やかな潮風に包まれます。北西に面した宿の自慢は海の向こうに落ちる夕日です。
休暇村館山の2階の西側にある温泉は「花海の湯」、内風呂と露天の2つの湯があります。浴室、前面の全てはガラス張りで、内風呂からも館山湾の海が広がっています。
休暇村の温質は「ナトリウムー塩化物冷鉱泉」。この温泉は日本で2番目に多い温質で、湧水量では、約過半数が塩化物泉です。塩化物泉は、保温効果が高く、殺菌効果があるため、「傷の湯」とも言われています。
温泉分析には、メタケイ酸が64.7ミリグラム含まれています。メタケイ酸は保湿効果が高く、「美肌の湯」と言われています。海の向こうに沈む夕日を見ながら入る温泉は最高です。下半身だけ温泉に浸かるだけでも頭から汗が吹き出てきます。
夕日が落ちる風景を、見ながら入る露天風呂は心が癒されます。日常を忘れてこの時を楽しみましょう。
夕食会場はロビーフロアー西側のレストラン、こちらも窓の向こうに館山湾の海が広がっています。休暇村館山の夕食バイキングは、波左間漁協の定置網より直送された魚介や、旬の野菜など、千葉の食材にこだわった和食中心の「房総食彩ビュッフェ」。
魚介や野菜をお刺身やサラダ、煮物、焼き物、和え物など、色々な調理された料理が所狭しと、並んでいます。約40種類の料理には、余った「なめろう」を、山仕事の昼食に焼いて食べたことから名付けられた「さんが(山家)焼き」や、クジラの肉を甘辛く煮た「クジラの時雨煮」など、千葉の郷土料理もあります。
注目のお刺身は、姿造りのマグロとハマチ。その隣には、小鉢に盛られたサワラ、メジナ、シイラなど、なかなかお目にかかれないお刺身が並びます。そのほか、「金目鯛のトマト煮」、「サバの味噌煮」、「アサリの茶碗蒸し」などの煮物、蒸し物や、「サバのみりん干」や「イカの一夜干」がオープンキッチンで焼かれます。
旬の野菜も、サラダや煮物、胡麻和え、揚げ物に料理され、目移りがしてしまいます。このほかに、キッズ用に「アメリカンドック」や「鶏の唐揚げ」、「煮込みハンバーグ」などが用意されています。このバイキングに「金目鯛のしゃぶしゃぶ」や「マグロのてんこもり丼」など3種類の料理が加わった「厳選玉手箱」や「プレミアム玉手箱」コースもあるので、千葉の食材にこだわった料理を十二分に堪能してください。
※季節や仕入れ状況により内容は変わります。
体験プログラムも旅の楽しみ。
夜は「天体望遠鏡観察会」。休暇村館山には、天文台があり、150mmの屈折望遠鏡があり、季節によって、土星の輪や木星の模様などを観察することが出来ます。初めに1階の大型スクリーンを使って、その日に見える星座や北極星の見つけ方を教えてくれます。
次は、2階のバルコニーに上がり星空を見ながら東、西、北に見える星座の観察をします。大型スクリーンに映された星空とは違い、月や街路灯などの明かりに遮られて星座を見分けるのは難しいですが、潮風に吹かれながら夜空を見上げるのは心地よいものです。
最後は、屈折望遠鏡で、土星や木星などの太陽系の惑星や、ベガやシリウスなどの恒星を見ることが出来ます。天体観察会の開催状況は公式サイトなどをご確認ください。
休暇村館山の朝は、体験プログラムの「朝のお散歩(ビーチコーミング)」から始まります。午前7時半にロビーフロアーに集合し、休暇村前の海岸に打ち上げられた貝の種類の説明を聞きます。その後、実際に海岸に出て、打ち上げられた貝を拾い集めます。
砂浜には、砂浜に這うように広がり、ラッパのような形に薄紅色の花を咲かせる「ハマヒルガオ」や、白い小さな花が泡立つように咲いている「ハマボウフウ」、日が暮れるのを待って花を咲かせる「マツヨウグサ」などの砂浜や岩場に見られる野草も楽しみです。
お散歩でお腹がすいた後は、朝食会場に直行しましょう。会場は夕食と同じ、ロビーフロア西側のレストラン。朝食も夕食のようにたくさんの千葉の食材が並びます。オープンキッチンには、こんがりと焼かれたイワシの丸干、小鉢に盛られているのは、「シラスおろし」や「明太子おろし」、「ニシン菜の花」、「クラゲの酢の物」、「いかそうめん」。
ご飯は「千葉産コシヒカリ」に「おかゆ」、ご飯のお供には「「梅干し」、「あらめの煮付」、「春雨サラダ」に、「豆腐ハンバーグ」や「カボチャの煮物」、「きんぴらごぼう」、「厚焼き玉子」など、約40種類の食材が並びます。「イワシの丸干」は頭から食べられ、「シラスおろし」のシラスは驚くほどの大きさです。朝食は一日の活力の源です。しっかりと食べて、南房総の観光に出かけましょう。
休暇村館山へは、JR高速バス「JR房総なのはな号」で約2時間。休暇村前にバス停があり、都心から身近な所にあります。館山湾の向こうには、富士山や南アルプス、小田原、丹沢が見え、夜空には満天の星が広がります。食事は、地元の魚介や野菜のこだわった夕食と朝食があり、黒潮の恵みを堪能できる宿です。
毎晩行われる、「海のクラフト教室」、「星座説明と天体望遠鏡観察会」や、早朝行われる「朝のお散歩(ビーチコーミング)」は、年齢に関係なく楽しめるプログラムです。
また、館山は富士山頂に夕日が沈む「ダイヤモンド富士」が見える街です。チャンスは、5月と7月。出会えることが出来たら輝く旅になりますね。
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