写真:猫乃 みいこ
地図を見るまずは白河市のご紹介を少ししますね。
大河ドラマ「八重の桜」でも登場した白河市。この地で争われた戊辰戦争では、約100日間に及ぶ戦いの末、東軍西軍合わせて1000人以上の戦死者が出たと言われています。
そこで、白河の人は自軍の戦死者を弔い、数多くの「戦死の碑」を建てたのですが、同様に敵軍である西軍の戦死者も弔うために市内に数多く碑を建てました。このように両軍の戦死者を分け隔てなく手厚く弔った場所は日本でも少なく、このことが白河が人情に厚い城下町と言われる所以です。
そんな街のイメージどおり温かい雰囲気に包まれているのが、JR白河駅です。大正時代に建てられたレトロな駅舎や、待合室の上にあるステンドグラスは本当に素敵。そして、そんな駅舎に09年に新たな魅力「えきかふぇ」が加わりました。
木材をふんだんに使ったログハウス風でありながら、成田エキスプレスの車内で以前は使われた座席も用いて、ホームを眺めながらお茶やお食事を楽しむことができます。
駅からは、レンタサイクルやレンタカーも利用できますので、白河ラーメン巡りにも便利ですね。
写真:猫乃 みいこ
地図を見るさて、いよいよ白河ラーメンです。
200年以上前から、この土地では手打ちの白河そばが食文化として受け継がれてきました。それが時代を経て昭和の頃、その手打ち技術を活かして作られたのが、「白河ラーメン」の始まりです。
「とら食堂」が元祖と言われますが、今では市内に100軒ほどラーメン店があります。
今回はその中から、お気に入りの2店舗をご紹介します。
「あずま食堂」は、南湖公園近くの人気店。週末は行列ですが、特に順番を書く用紙があるわけではないので、ひたすら順番に並びます。ちなみにお盆時期には座席に着くのに20分程待ち、注文してからも20分ほど待ちました。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る写真は、待っても食べたいあずま食堂の白河ラーメンです。時間をかけて作る手打ち麺は、コシが強くもっちりとしている太麺です。醤油スープは濃いめでありながら、鶏ガラのダシが効いていて甘みや旨みも感じられます。
白河ラーメンと言えば、醤油ベースの中華麺ですが、各店それぞれの工夫を凝らしたオリジナル麺も人気です。
こちらの人気は熟成白みそを使った「白みそタンメン」。炒め野菜がたっぷり入ったラーメンですので、ボリュームたっぷり。テーブル席・座敷席とかなり広い店内ですが、オススメはカウンター。調理場が見えるので、注文を受けてから野菜をジューッと炒めスープの味付けまでするという、きっちりしっかりした仕事っぷりが見えて、さらにおいしさに拍車がかかるはずです。
写真:猫乃 みいこ
地図を見るもう1軒ご紹介したいのが、「すずき食堂」。
こちらは、写真のように店舗の外観のグリーンカーテンやのれんから季節が感じられ、武骨なラーメン店が多いなかでも女性らしいおもてなしの心が感じられる気配りのラーメン店。
混雑時は名前を書いて待つシステムです。9月初旬の日曜昼過ぎは待ちなしでした。
メニューは、手打中華・手打チャーシューメン・手打ワンタンメン・手打ザル中華・手打冷やし中華のみというシンプルなものでありながら、ひとつひとつのメニューをじっくりと手間をかけて作ってくれています。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る写真の手打中華が来ました〜!
きれいな盛り付け、器まで美しいです。
鶏ガラと豚骨をベースにした醤油スープは、あっさりしていてチュルチュルの平打ち縮れ麺とよく合っています。
手打ワンタンメンのワンタンも手打ちです。
大きな1枚のワンタンの中には鶏肉の餡、ツルっと口の中で溶けるようなワンタン、幸せ気分になれること間違いなしです。
いかがでしたか?
コシ・コク命の白河ラーメン、市内にある100軒それぞれの白河ラーメンに特徴があるので、食べ比べてみてくださいね。
東日本大震災・原発事故からの復興途中の福島ですが、白河ラーメンを食べる人々の顔には笑顔がいっぱいあふれています。おいしいラーメンは人を幸せにしますね。
復興支援の意味でも、是非福島を訪れて、お気に入りの白河ラーメンのお店を見つけてみてくださいね。
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(2024/12/13更新)
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