写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る1937年に設立された台湾総督府専売局の巻きたばこ工場は、台湾発の近代化された工場として華々しくデビューし、生産を続けていましたが、需要の減少とともに1998年生産停止。その後2001年に台湾市指定旧跡に指定され、2011年、松山文創園区として生まれ変わりました。
創意実験室、創意合作社、創意学院、創意ショーケースと創意四大戦略を掲げ、台北市のクリエイティブ基地として、クリエイターの発信地となっているほか、台北市民の憩いの場としても利用されています。タバコ工場だった頃の歴史的空間を活かしたインテリアやショップは見応え十分で観光客にも人気のスポットとなっています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る広大な敷地内には、たばこ工場のほか、オフィス棟、倉庫群とベルトコンベア、ボイラー室、そして公園などがあります。「工業村」をコンセプトにした工業建築らしく、工場で働く人たちの福祉やニーズを取り入れた作りになっています。
まずは工場をぐるっと一周するように設けられた長い廊下を歩いてみましょう。まっすぐに伸びた廊下は、窓から光がたっぷりと差し込み、開放的な雰囲気。昔の窓のかぎや古い消火器などがさりげなく置かれている他、南側の廊下に面した部屋では、期間限定のアート展示なども行われているので、この機会に台湾のアートに触れてみてはいかがでしょうか。
たばこ工場内は無料で拝観が可能です。ただし、アート展示によっては有料のものもあるので入口でご確認ください。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るたばこ工場の北側と南側の廊下を歩いていると、オフィス棟に突き当たります。工場の責任者の部屋や貴賓室などが置かれ、一般の工員は入ることができない特別な場所でした。先ほど歩いた廊下とは窓枠、床板などの材質が違い、独特な雰囲気があります。
この贅沢な作りを活かしたカフェが「日出印象珈琲館CAFE SOLE」です。一つ一つ見入ってしまうほどのおしゃれな窓際のディスプレイが特徴で、ゆっくりのんびりカフェタイムを過ごすことができます。
また、カフェの隣には台湾発のデザイン作品を集めたショップもあります。ポツンと窓辺にたたずむ電気人形など、さまざまなおしゃれディスプレイも必見です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る廊下を歩いているとたくさんの緑や噴水が見えるはず。これはたばこ工場内に、工員のオアシス的存在として作られたバロック庭園です。シャンパンタワーのような噴水の周りには東洋的な女性の彫像が置かれていますが、当時の女性行員がモデルと言われています。
散策途中の小休止にぴったりの場所です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るたばこ工場では、消防や通風のなどの目的で蓮池を作りました。現在は、動植物が共生する生態池として整備され、台北市民の憩いの場となっています。
生態池前には機械修理工場をリノベーションしてできたレストランなどもあるので、レストランでランチをするもよし、すぐ近くにある誠品書店の地下でテイクアウトをするもよし、都会の中のオアシスを感じながらのんびりした時間を過ごしてみてください。
先ほど紹介した「誠品書店」は、カフェやセレクトショップ、地下にはフードコートもある、書店でありながらショッピングモールのような機能をもつお店です。地下には、世界一のパン職人を決める大会「マスター・ド・ラ・ブランジュリー」のパン部門で、2010年に優勝した台湾出身の呉寶春さんの「呉寶春麥方店(Wu Pao Chum Bakery)」もありますよ。
台北のリノベーションカルチャーの聖地「松山文創園区」で歴史的建築物を見ながら、台湾の最新カルチャーに触れてみてはいかがでしょうか。
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(2025/1/17更新)
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