写真:bow
地図を見る京の奥座敷、高雄は高雄(高尾)の神護寺、栂ノ尾の高山寺、槇ノ尾の西明寺と三つのお寺があり、これらをまとめて”三尾”と呼ばれています。各々が紅葉の名所として有名で、今回はその三尾のうちの一つ、槇ノ尾・西明寺へと訪れます。
高雄の清流にかかる指月橋と呼ばれる朱塗りの橋を渡り、西明寺へと向かいます。この指月橋付近は紅葉スポットでもあります。
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地図を見る指月橋を渡り、石段の坂を少し昇ると西明寺の三門が見えてきます。正式名称は「槇尾山西明寺」、真言宗大覚寺派の準別格本山です。元々は神護寺の別院として平安時代に開かれたお寺です。
創建は弘法大師の高弟、智泉大徳とされています。その後、戦火・火災等から鎌倉時代に自性上人が復興し、神護寺から独立。江戸の元禄年間に玉の輿で有名な徳川五代将軍綱吉の母、桂昌院が本堂や山門を復興して現在に至っています。
境内はさほど広くなく、非常にこじんまりとしたお寺ではありますが、紅葉の時期には観光客が沢山訪れます。
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地図を見る写真の正面が本堂、その左手に見える大きな木がご神木で、槇ノ尾の由来ともなっている大きな槇の木。樹齢はなんと700年!前述の自性上人手植えの槇とされ、日本最古の槇の木の一つと伝えられています。
さて、西明寺は拝観料がかかるのは本堂だけです(拝観料は500円、紅葉シーズンは境内も拝観料が必要)。ここまで来たら、せっかくなので本堂の拝観もおすすめします。なぜならば、仏像を間近で見られるからです!
本尊は同じ京都の清凉寺にある、国宝釈迦如来立像を模した木像釈迦如来立像。数々の国宝を生み出した運慶作とされています。高さは51cmと、小柄ながら迫力は満点です!生前の釈迦如来の面影をよく伝えているとされ、重要文化財に指定されています。
そして本尊の脇陣には千手観音菩薩像、愛染明王像の2体が安置されています。苦しみを救ってくれる千手観音と、実は弓を持ったキューピッドの愛染明王も目の前でお会いできますよ!
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地図を見る本堂右手にあるお堂は聖天堂。その賽銭箱の奥に「出るお金に感謝しましょう。倍になって帰ってきます。」と書かれた小さな台があります。
その上に、ずらりと並べられた小さなお守り。これが”倍返りのお守り”なのです!!「倍になって帰ってきます」と断言されてるからにはゲットせずにはいられませんッ!倍返しして下さいッ!!
ちなみにこの倍返りのお守りは1体200円。大きさは小銭入れにでも入れられる小さなサイズですし、常に財布に忍ばせておいてご利益が得られるように願いたいものですね。
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地図を見る西明寺にはなかなか立派な鐘楼があります。その柱にはよく見ると「1音100円」との張り紙があります。そうです、ここ西明寺は自由に鐘を突いてもいいんです。100円は本堂のお賽銭箱へを納めましょう。倍返しなどと欲を張ってスイマセンでした、全ての煩悩を撞木に託しましょう。いざ鐘突き!
ゴォォォーーーーーン!
と、上手く鳴らすことができますでしょうか?中にはミスショットをする方も結構いらっしゃるようで・・・。なかなか鐘を突くこともないでしょうから、無理もないですが(笑)。ともかく、日常を忘れていい気分転換にもなります。1音100円、おすすめしておきます!
京都市内中心部から車で30分はかかる山奥にある為、なかなか紅葉の時期以外は足を運ぶ観光客が少ない高雄。紅葉がない時期でも京都では”青もみじ”と言って新緑・青葉のもみじを楽しむ風習もあります。ぜひ、紅葉の時期に限らず行ってみて下さい。そして、忘れずに「倍返りのお守り」をゲットしてくださいね!
ちなみに高雄の紅葉ピークは京都市内中心部より1〜2週間早い11月上旬ごろです。道幅が狭く、交通の便が良くないので、渋滞にご注意下さい!
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(2024/9/9更新)
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