滋賀・長浜「琵琶湖の眺望・パワースポット・名勝庭園」を満喫!

滋賀・長浜「琵琶湖の眺望・パワースポット・名勝庭園」を満喫!

更新日:2016/06/10 16:59

村松 佐保のプロフィール写真 村松 佐保 嬬恋村案内人
日本で最大の湖琵琶湖周辺には自然に育まれた美しい景色や歴史の重みが残る町並みが広がり、四季を通じて訪れる方々を魅了しています。今回ご案内します長浜は琵琶湖北東部の湖岸に位置します。東海道新幹線を利用すれば、米原駅で北陸本線に乗り換えてわずか10分という立地。長浜駅の西側には琵琶湖の絶景が広がり、東側ではノスタルジックな町を楽しむことができます。自然と歴史が交差する長浜を存分にお楽しみください。

琵琶湖の景色を楽しめる「豊公園」

琵琶湖の景色を楽しめる「豊公園」

写真:村松 佐保

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長浜に着いてまず訪れたいところは、JR長浜駅西口から琵琶湖方面に広がる豊公園(ほうこうえん)です。長浜城主豊臣秀吉にちなんで名づけられたこの公園は、江戸時代の前期に廃城となった長浜城跡に1909年(明治42年)につくられました。3層5階建ての長浜歴史博物館(写真)を囲むように桜の木が植えられ、日本さくら名所100選にも選ばれています。公園の北側に鎮座する「国守神社」や衣冠束帯姿の「秀吉公の立像」、琵琶湖岸に建つ「太閤井戸」の石碑などもぜひご覧ください。

公園から眺める琵琶湖は壮大です! 湖の北部には、まるでマリモのようにこんもりと竹生島が浮かび、湖岸では水鳥たちが戯れています。湖面に映える神秘的な夕日は、日本夕日百選にも選ばれています。豊公園までは、JR長浜駅から徒歩で5分ほど、お車の方も公園内に150台ほどの無料駐車場があります。

琵琶湖北部に浮かぶパワースポット「竹生島」

琵琶湖北部に浮かぶパワースポット「竹生島」

写真:村松 佐保

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竹生島(ちくぶじま)は、湖岸から6キロほどの沖合に浮かぶ周囲2キロの小さな島です。ちょうど日本の真ん中あたりに位置する島は、パワースポットとしての人気が高く全国から多くの方々が訪れています。長浜港から定期観光船に乗って湖面に揺られること30分。船着き場を降りると神秘の島が迎えてくれます。目の前に迫る急な石段を登りつめたところには、西国三十三カ所の観音霊場三十番札所の宝厳寺(ほうごんじ)が鎮座しています。ご本尊弁才天像が祀られたご本堂、国宝「唐門」、樹齢400年以上の「もちの木」、観音堂から舟廊下を歩けば、都久夫須麻(つくぶすま)神社へと続いています。

都久夫須麻とは竹生島の古名といわれています。ご利益は交通安全や開運厄除、五穀豊穣や商売繁盛。名前と願い事を書いた2枚のかわらけ(土器)を、拝所から琵琶湖に向かう鳥居(写真)へ投げてみてください! かわらけが鳥居の間を通ると願いが叶うといわれています。

長浜港の観光船乗り場までは、JR長浜駅西口から徒歩で10分ほどです。お車の方は港の近くに無料駐車場があります。時刻表など詳細は、下記MEMO「琵琶湖汽船 竹生島クルーズ」でご確認ください。

グルメやお土産は「黒壁スクエア」で!

グルメやお土産は「黒壁スクエア」で!

写真:村松 佐保

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長浜駅構内を抜けて東側に向かうと、碁盤の目のように整備された小道にたくさんのショップが並び、琵琶湖側で味わえる自然の壮大さとのコントラストに驚きます。昔ながらの情緒ある町並みが特徴のこのエリアは「黒壁スクエア」と呼ばれ、江戸時代から明治時代にかけての古い建築物の趣が残されています。ガラスショップやギャラリー、レストランやカフェなど、琵琶湖湖北一の観光スポットとして一年を通じて大勢の観光客で賑わっています。

観光マップを片手にゆっくり歩いてみてください。天候が悪くてもアーケードがあるので安心です。長浜駅周辺散策マップは、下記MEMO「長浜・米原・奥琵琶湖 観光パンフレット」より、「長浜駅周辺散策マップ(長浜駅・木ノ本駅)」をご覧ください。お車の方は、マップの駐車場情報を参考に、黒壁スクエア周辺の有料駐車場をご利用ください。

1000年の歴史が刻まれた長浜の氏神様「長浜八幡宮」

1000年の歴史が刻まれた長浜の氏神様「長浜八幡宮」

写真:村松 佐保

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千年の歴史をもつ長浜の氏神様「長浜八幡宮」は、JR長浜駅東口から大手門通りをほぼ真っ直ぐ15分ほど歩いたところに鎮座しています。ご祭神は、足仲彦尊(タラシナカツヒコノミコト)、誉田別尊(ホンダワケノミコト)、息長足姫尊(オキナガタラシヒメノミコト)。厄除開運・健康長寿の神、安産守護の神として長きにわたり地元の方々の信仰を集めています。

日本三大山車祭の「長浜曳山祭」でも有名な長浜八幡宮では、夏は蛇の舞神事、秋には薪能など多彩な行事がとり行われています。写真は、8月に「蛇の舞神事」が行われる方丈池です。水の中で舞を行う奉納行事は唯一長浜八幡宮だけということもあり、全国から訪れる方々で賑わいます。

またご本殿の東側には武内宿禰(たけうちのすくね)を御祭神とする高良神社(こうらじんじゃ)が鎮座しています。武内宿禰は、280歳とか360歳などといわれる、記紀に伝わる長命の人物であることから長寿の神様として参拝されています。現代の長寿社会において人々は、最後まで健康に暮らせることこそが望みです。境内の「ぼけ封じ大石」には、そんな思いを胸に手を合わせる方々の姿が見られます。長浜駅からも近く、境内に20台ほどの駐車場がありますので、ぜひお参りに訪れてみてください。

荘厳美麗な国指定名勝「慶雲館」

荘厳美麗な国指定名勝「慶雲館」

写真:村松 佐保

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慶雲館は1887年(明治20年)2月、明治天皇皇后両陛下が京都行幸啓の帰路、長浜に上陸された際に汽車を乗り換えるまでの間ご滞留するために、長浜の実業家浅見又蔵氏が私財を投じてわずか3ヵ月という短い期間で建てた迎賓館です。天皇皇后両陛下は13時前に長浜に到着されてから、13時45分の列車で名古屋へ向かわれるまでの間、慶雲館で昼食とご休憩をとられました。庭園は二代目又蔵によって、1912年(明治45年)に造営されました。

慶雲館は浅見翁の別邸としてだけでなく、長浜の迎賓館として使われてきましたが、1936年(昭和11年)に長浜市に寄与されました。そして2006年(平成18年)には国の名勝に指定されました。約6千平方メートルの敷地に建つ慶雲館は、500平米ほどの総檜造り寄棟造の2階建て。2階には両陛下を迎えた玉座の間、金砂子を散らした襖に描かれた群鶴図襖など当時の歴史の重みがそのまま残されています。ぜひ2階から庭園を眺めてみてください! 時が止まったかのような静寂さに心が洗われます。慶雲館までは、JR長浜駅西口から徒歩3分ほどです。

自然と歴史と文化が凝縮された長浜を散策してマイスポットを見つけよう!

琵琶湖の眺望と昔ながらの町並みが楽しめる長浜散策はいかがでしたでしょうか。秀吉が開いた城下町長浜は、自然や歴史や文化など多種多様なスポットが凝縮された貴重な町です。滋賀県を訪れてみたいと思ったときには、まず長浜から旅を始めてみてください! きっと心に残るマイスポットが見つかることでしょう!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/01−2016/06/02 訪問

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