ゴッド降臨!辿り着けない滝は極上のパワースポット 〜轟九十九滝(徳島県海陽町)

ゴッド降臨!辿り着けない滝は極上のパワースポット 〜轟九十九滝(徳島県海陽町)

更新日:2016/06/16 09:48

津田 泰輔のプロフィール写真 津田 泰輔
徳島県の南東部、海陽町の山奥深くにまさに神様が宿るような神秘的な滝があります。神社の御神体になっている滝は、那智の滝をはじめ日本各地に存在していますが、ここは訪れる誰しもが神様の気配を感じられる場所。
決して近づくことのできない深い谷の奥に落ちている滝は、轟の滝と呼ばれ古来より神聖な場所として人々の信仰の対象となっています。

滝は鳥居の向こう側

滝は鳥居の向こう側

写真:津田 泰輔

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轟の滝は徳島県海陽町という、四国でも一番南東部のなかなかたどり着けない場所にあります。高速道路が無いので徳島市内からも何時間もかかってしまうような場所です。
しかも轟の滝は四国山地の深い山奥にあって、そこに行くには酷道として名高い193号線を通らなければなりません。国道とは言うものの、車1台がやっとという狭い場所もあり、土砂崩れで通行止めになることもあるので、訪れる際は充分情報を集めてから行ってください。

狭い道路の割にはちゃんとした駐車場があり、そこに車を停めて少し歩けば轟の滝にたどり着くことができます。轟の滝は轟神社のご神体として祀られていて、この通り滝は鳥居をくぐった向こう側にあります。

荒ぶる魂を閉じ込めた場所!?

荒ぶる魂を閉じ込めた場所!?

写真:津田 泰輔

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鳥居をくぐって滝に近づきますが、まだ滝の姿は見えません。ただ両側は絶壁に挟まれて滝の音だけが響き渡ってきます。谷の奥からは水飛沫があふれ出てきて、ひんやりと冷たい空気が流れてきます。スモークがたかれ今にも何かが登場するかのような雰囲気です。
近くの石碑には「轟神社荒魂鎮座」と書かれています。確かに奥に何かがいる!と思わずにはいられない感じの場所です。

たどり着くことのできない滝

たどり着くことのできない滝

写真:津田 泰輔

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もう少し谷の奥に進むとやっと滝が見えてきます。細い谷の奥に落ちる滝でこれ以上近くには行くことができません。人の手に届かない場所にあることから、まさに神様が宿っていると思われ、神社の御神体になったのだと思います。
ここまでくると周りを崖に囲まれて視界は遮られ、滝音が谷に反響して聴覚も奪われるため、目の前の滝と1対1で向き合うような感覚になります。
この感覚はまさに目の前に神様が降臨して対面するかのようです。古来よりこの滝は神域として人々の信仰を集めていて、女人禁制であった時期もあるとか。昔も今も、この光景に神秘的なものを感じていたのですね。

上流にはたくさんの滝

上流にはたくさんの滝

写真:津田 泰輔

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轟の滝の上流にはたくさんの滝が続いています。すべて合わせて轟九十九滝と呼ばれていて、日本の滝百選にも選ばれている滝です。先ほど紹介した滝が轟九十九滝のメインと言うことで轟本滝とも呼ばれています。実際に99個の滝があるわけではありませんが、轟本滝の横の階段を登って進むと上流には100m〜200m間隔ぐらいで滝が連続しています。
滝が続くだけあって、道中はずっと登り坂。轟本滝までならどんな格好でも大丈夫ですが、上の滝を見に行くにはそれなりの靴と服装が必要かと思います。

マイナスイオンに癒される滝巡り

マイナスイオンに癒される滝巡り

写真:津田 泰輔

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下流では神秘的な滝に癒されて、上流では綺麗な水に癒されます。途中で川原に下りれる場所もあり、間近で滝を楽しむことができます。
水は透き通っていて、光の加減で時にはグリーンやブルーに見えたりもします。
写真は轟九十九の滝の一つ、鳥返しの滝。少し滝前が広くなっていて、川原に下りると周りを森や川と岩に囲まれて、自然の中に溶け込んでいるような雰囲気を感じることができます。
これぐらいの規模の滝が上流には9つほど続いていて、最後の鍋割の滝まで約1500mのハイキングが楽しめます。それぞれの滝には看板がついているので迷うことは無いと思いますが、滝に近づくには少し足場の悪いところがあるので、注意して散策してください。

日本で最も神々しい滝!?

轟の滝一帯はなんとも言えない神々しさに包まれた場所です。絶壁に囲まれて、行く先にはたどり着くことのできない滝。その密閉された空間にいると精神が研ぎ澄まされるような気にさせてくれます。
御神体として祭られている全国の神聖な滝の中でも、轟の滝は格別に神様の気配を感じられる滝ではないでしょうか。
そこらの胡散臭いパワースポットでは満足できない方は、ぜひこの地を訪れて欲しい。四国の端っこでなかなか地理的に訪れるのは難しい場所ですが、本物のパワーをもらえる場所だと思います。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/03 訪問

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