広島県三原市の粋を極めた「山脇邸」〜改装前の姿を見るなら今!

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広島県三原市の粋を極めた「山脇邸」〜改装前の姿を見るなら今!

広島県三原市の粋を極めた「山脇邸」〜改装前の姿を見るなら今!

更新日:2016/06/10 13:28

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家

広島県三原市は小早川隆景が築城した三原城の城下町として栄えた城下町でした。今回ご紹介する「山脇邸」は、古い町並みが残る西国街道沿い本町の築約90年の木造2階建ての粋を極めた奢侈な建物。呉服屋、銀行として利用されましたが、約20年前から空き家状態に。2013年より地元の有志の方々によって清掃・改修作業が行われ、2017年春にはレストランへと再生。再生前の貴重な邸内の様子をご覧になりませんか?

昭和元年築の粋を極めた「山脇邸」まずは、外観から・・

昭和元年築の粋を極めた「山脇邸」まずは、外観から・・

写真:村井 マヤ

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「山脇邸」は、三原市本町の商家が立ち並ぶ西国街道沿いに佇む黒壁の建物。建築年は昭和元年。最初は呉服屋として、その後銀行としても活躍しました。当時としては、かなり贅をつくした素晴らしい建築物です。

まず「山脇邸」を訪ねられたら、屋根に注目。屋根瓦が場所によって葺き方が違うので、邸内に入る前にそこにも注目してご覧ください。
屋根瓦は「菊間瓦」という銀が練りこまれた瓦が使われています。往時は屋根が銀色に輝いていたそうで、今でも語り草となっています。

「山脇邸」は、約20年前から空き家状態でしたが、2013年より地域の有志の方々によって清掃・改修作業が行われてきました。その後ワークショップ、イベント会場としても利用されるようになり、各種イベント、アート・音楽イベントの会場として、その昭和初期建築の優美な雰囲気が贅沢なときを演出してきました。

地域の方々の活動が実り、2017年の春にはレストランとして再生される運びとなりました。優美な古き良き伝統家屋「山脇邸」がどう生まれ変わるのかも楽しみですよね。

そして、2016年8月より工事のため、再生前の「山脇邸」の内部は、見られなくなります。2016年6月11日から7月30日までの開催される「半どん夜市」(本町エリア)のうち、7月2日〜7月23日まで開催される音楽イベントで「山脇邸」が開放され、内部をご覧いただけるチャンスとなります。ぜひ、この機会に訪れてみましょう。

玄関を入ると、洋風な板の間のホール!奥の襖絵も魅力的

玄関を入ると、洋風な板の間のホール!奥の襖絵も魅力的

写真:村井 マヤ

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「山脇邸」の玄関を入ると、このようなホールになっています。写真右奥のドアもモチーフの銀行だった面影のある部屋になっています。

左奥の素敵な襖絵は、改装によって移動され、三原市の小佐木島へ移設される予定(まだ未定)になっています。実は、山脇邸内部にはこのような美しい襖絵が多くあります。今回の改装前の「山脇邸」の見どころの一つでもあります。

小佐木島のどこかにということついては、いまだ未定ですが、「山脇邸」の美しい襖絵を一度ご覧になればその素晴らしさに感動し、残してほしいと思われることでしょう。ちなみにこれらの襖絵は、三原市内で2015年11月27日から29日まで行われた「アートイベント(MAT)2015」のために作成された襖絵です。

「山脇邸」が開放されるイベント「半どん夜市」の際には、入場無料となりますので、2016年7月2日(土)から7月23日(土)の土曜日、山脇邸へ足を運んでくださいね。*半どん夜市は6月11日〜7月30日まで開催されます。

扇子をかたどったオシャレな欄間や粋の極みの1階和室

扇子をかたどったオシャレな欄間や粋の極みの1階和室

写真:村井 マヤ

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先ほどのホールを抜け、奥の座敷へ。ここでは入り口で靴を脱いでお入りください。はだしが気になる方は、携帯用スリッパなどご持参くださいね。もちろん畳のお部屋では靴下(はだし)で。

ここは、レストランになったらお食事するスペースになる予定とか。
左奥手前の襖絵とその奥の襖絵も、2015年のMATで描かれたもの。とくに左奥の松の襖絵のお部屋は、格式の高いお部屋です。天井部分は特に注目してくださいね。

また床の間の床は、樹齢数百年の木材を使用した一枚板です。こちらがどうレストランに利用されていくのかも楽しみの1つ。面白いのが縁側と畳の部屋を隔てる部分の欄間。オシャレな意匠となっていますのでご注目。至るところに「おっ?」と思わず声に出しちゃう素敵な
趣向が凝らされています。こちらを建築された山脇家の当時のご当主が、贅をこらし粋を極めて建てたことが推察されます。

2階の大広間はそのまま残される予定・・

2階の大広間はそのまま残される予定・・

写真:村井 マヤ

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先ほどご覧いただいた1階和室のちょうど上にある2階の和室。こちらでも、欄間、正面の床の間、書院窓も注目。素敵な意匠が施されています。もちろんこの襖絵も2015年のMATで作成されたもの。

また、6月11日(土)から三原市で開催される「半どん夜市」については三原商工会議所。
「山脇邸」がご覧いただけるのがこの「半どん夜市」の期間中のみ。半どん夜市は、雨天時は中止ですので、開催については商工会議所に問い合わせをしてくださいね。

呉服屋だったころの名残も・・

呉服屋だったころの名残も・・

写真:村井 マヤ

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2階の西国街道側の部屋は、呉服店時代の倉庫だったと思われています。奥の和室の襖絵も「MAT」で描かれたもので、この襖絵を描いた寺川さんは、三原の小佐木島に宿泊して襖絵作成をされたのですが、小佐木島の神秘的な風景や環境に惹かれて、三原市に移住されたとか。

素晴らしい襖絵ですので、ぜひ近くでご覧くださいね。襖絵のモチーフは三原の古刹・佛通寺の風景です。
この部屋は、梁がむき出しになっていますが、それが更にオシャレな雰囲気を醸し出しています。また、素敵な襖絵のある和室の向かって右側の窓からは、小さな坪庭を見ることができますよ。坪庭は、レストランになっても坪庭として利用されます。

レストランとしての再出発!三原の新しいシンボルへ〜

「山脇邸」は、地域の人々のシンボル的な存在として大切にされてきました。延べ約330平方メートルの山脇邸は、(株)まちづくり三原の管理のもと、三原市大和町の(株)よがんす白竜の運営によって、2017年春にはレストランとして生まれ変わります。

レストランに再生される前の「山脇邸」本来の姿をご覧いただけるのもあとわずか・・。名残惜しさと期待感が混在する地元の方々の思いなども含め、西国街道沿いに栄え、古き良き風情を残す「山脇邸」の雄姿を瞼に焼き付けませんか・・。

なお、「山脇邸」の内部が見られるのは、2016年7月23日(土)まで、工事開始は2016年8月からで、レストランオープンは2017年4月予定です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/26 訪問

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