写真:木村 優光
地図を見る京都市街の四条通を南北に貫く「花見小路」は、祇園のメインストリートと呼ばれています。しかし、メジャーなだけあって連日多くの観光客で賑わっており、多くの方が連想する静寂な和の空間とは程遠い状態に・・・。しかし花見小路から小路へ1本入るとそこは?!
今まで歩いていた「花見小路」の喧騒が嘘のような静寂空間が広がっています。写真は花見小路から東側に広がる料亭街の一角で、非常に静かな空間の上、京の風情を肌と目でじっくり感じることができます。こざっぱりと整頓された料亭玄関口は、店なのか住宅なのかわかりにくいですが、紛れもなく料亭!気休め程度にお洒落な置物が置かれているのも、京都らしさです。
写真:木村 優光
地図を見るなお、「花見小路」は道幅が広いため、車の通行が可能ですが、「花見小路」の周囲を取り巻く小路は道幅が2m弱!車なんて入ってくることはできないですし、観光客も小路の存在を知らなければ入ってくることもありません。したがって、祇園界隈の穴場観光スポット!
写真:木村 優光
地図を見る「花見小路」の西側にも、「花見小路」と並行して狭い小路が網の目のように張り巡らされています。ほとんどの和建築の建物は料亭ですが、非常に味のある空間に!「花見小路」も味のある料亭がたくさん並んでいますが、海外の観光客が非常に多いため、本当に京都を観光しているのか頭にハテナマークが浮かび上がることも。
そのような時は迷わず「花見小路」から脱出し、1本西側の小路へ入ってみましょう。基本的に行き止まりではないため、京都で「辻子(ずし)」と言われる小路です。一歩踏み入れば、そこは京の風情を小さく凝縮したもの!
写真:木村 優光
地図を見る特に日没後は各料亭の提灯に明かりが灯り、幻想的な雰囲気に!平日に訪問すると、舞妓さんや芸子さんが各料亭へ足早に舞を披露しに出向く様子に出くわすことができます。なお、小路を足早に歩く舞妓さんや芸子さんは、90%以上、正真正銘の本物!
写真:木村 優光
地図を見る雨だからといって旅行をキャンセルする人も中には少なからずいらっしゃるかと思いますが、雨でも魅力的な風景が必ずしもどこかに存在します。特に雨の夜の街並みは、街のネオンが路面を濡らすおかげで、輝く量が二倍になることも!
こちらの写真は「花見小路」の西側へ入った小路ですが、唯一の違いといえば天候!小雨時に撮った1枚で、上の写真と比べると路面が濡れているおかげで、しっとりとした京の風情が出来上がっています。晴天時の夜の京都の街並みも素敵ですが、雨天時も捨てたものではありません!
写真:木村 優光
地図を見る小路沿いに建ち並ぶ店構えを真正面にして見てみると、灯りが路面へ反射する様子は雨天時だから実現できるわけです。きらびやかではありませんが、この光景を見た人は誰もが落ち着くと感じるはずです。
このような風情ある中、お客さんに呼ばれた舞妓さんや芸子さんが料亭に入る姿を見ることができれば最高の旅の思い出になるでしょう。店先で番傘を折りたたむシーンも非常に風情があります。
写真:木村 優光
地図を見る上で雨の夜の素晴らしさを紹介しましたが、夜通し降った雨も朝になり止んだとします。そうすると、これまた京の風情には欠かせない光景を見ることができます。前夜に舞妓さんや芸子さんが使った番傘が、小路沿いに干されていることも!
写真:木村 優光
地図を見る写真は「花見小路」から東へ1本入った小路ですが、車が入ってこれないほどの道幅の小路ため、舞妓さんや芸子さんが常日頃利用する稽古場周辺では、車の通行を気にせず番傘が干されているシーンも!石畳に京町家に番傘!「これぞ京都!」と唸ってしまうような光景ですね。
さらに、雨上がりというのは空気中の埃が一掃され、とても澄んだ空気となりますので、そんな日に京都の小路を歩けば、非常に心地よい散策になるでしょう。空もスカっと抜けてくれたら最高の京都旅行になるでしょう。
このように、京都の街とは不思議な空間です。何も知らない人は観光客が多いところへついつい足を向けがちですが、本物の京都を感じたいのであれば、観光客の少ない場所へ行くことが京都を知る上での最低限の鉄則!特に小路の存在は大きいですよ。したがって京町家と京町家の間に少しでも人が通れるような小路があれば、迷わず入ってみましょう!きっと本来の京都の風景が見つかるはずです!
住所:京都府京都市東山区祇園町南側
アクセス:京阪本線祇園四条駅より徒歩約6分。
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/1更新)
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