海鮮の宿「かまや」は、南伊豆町子浦の子浦海岸に面した場所にあります。子浦はその昔、波が穏やかなことから、風待ち港として栄えていたところ。天然の砂浜が広がる波静かで美しい海岸です。
宿は、そんな子浦海岸のすぐ目の前に建ち、のどかな風景に溶け込んだ素朴な宿。客室は、本館と離れを合わせて6室の小さな宿ですが、30年以上も続くベテランの店です。初めて会ったにもかかわらず、宿の方は笑顔で出迎えてくれ、これも南伊豆の民宿の中で人気がある秘密なのかもしれません。
客室に通されると目を奪われるのが、こちらの景色。客室の窓から、まるで絵画のような風景が広がっています。孤を描く海岸線、ぽっかりと穴の空いた門のような形をした奇岩など、何とも風光明媚な景色です。波がとにかく穏やかで、海鳥が海面を通ると、スーっと水面に線ができるほど。本物の静止画のようで、こんな綺麗な景色が見られるのは、ここならでは。宿から海岸まで、1分も掛からないので、夕食までの待ち時間などの空いた時間は、海辺で散策もお勧めです。
部屋は、畳敷きの落ち着きのある和室。そんな部屋から景色を望むと、心が和んでしまうようですよ。さて、景色を堪能したら、お次は、旅の疲れをお風呂で癒してみませんか?
こちらは、宿のお風呂です。客室などがある棟とは別の棟にあって、より海に近いところに建てられています。そのため、海を望みながら入れる開放的なお風呂で、浴室の窓を開けると、磯の香りが漂ってくるほどです。
岩造りの浴槽で、大人が4人位は入れる大きさ。ここは、温泉ではありませんが、ミネラルや酵素などを溶け込ませて自然温泉にする「恵伝の石(天然鉱石)」を使っているため、肩こりやリウマチなどに効き目があり、温泉と同じような成分を含んだお湯です。さっぱりとした感触の湯で、お風呂は24時間やっているので、時間を気にせず入れるのも嬉しい限り!
変わって、こちらは夕食です。舟に見立てた入れ物に、金目鯛・鯵・イカ・ブダイなどの豪華な魚介類が惜しげもなく並べられ、ずらりと勢揃いした舟盛り。この宿は、舟盛りが名物で、宿の顔とも言えるのがこちら。どの宿より気合の入った豪快な料理で、金目鯛の刺身を薔薇に見立てた粋な演出がされています。まるで芸術作品のようで、どこから箸を付けて良いのか迷ってしまうほどです。
盛り付けられた金目鯛の目は、名前のように金色に光り輝いていて、新鮮さを物語っています。食べてみると、意外にあっさりとした食感で、鮮度が良いためか、今まで食べたことがないような味わいで、思わず箸が進んでしまいます。料理はこの他、サザエのつぼ焼き、あまり市場に出回らない「タカベ」の塩焼きなどを味わえ、いずれも魚料理が中心なのでヘルシーです。
夕食に使われる食材は、季節によって違いますが、高級魚とされる金目鯛を、丸々一匹、しかも尾頭付を低料金で味わえるなんて贅沢です。夕食・朝食共に、部屋でのんびり頂け、海を見ながら食べる食事は格別です。
布団や食事の上げ下げは、セルフサービスです。ジュースなどの飲み物は、持ち込みOKですが、飲み終わった缶やペットボトルは、持ち帰りましょう。持ち込む際、客室に冷蔵庫はないので、クーラーボックスを利用すると便利です。
海鮮の宿「かまや」で出される料理は、ここでなければ味わえない美味しさ。ホテルや旅館に負けないくらいの魚介を使った料理を味わえ、民宿だからこそ安く提供できるのも魅力です。特に刺身は、ボリューム満点で、きっと心ゆくまでとことん味わい尽くせることでしょう。なので「かまや」を訪れて、是非一度ご賞味あれ!
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(2024/10/10更新)
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