写真:大宮 つる
地図を見る埼玉県さいたま市にご鎮座する、武蔵国(※)一ノ宮「氷川女體(女体/にょたい)神社」。武蔵国の一ノ宮といったら、「氷川神社では?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、氷川女体神社は氷川神社の対になる存在で、ともに一ノ宮なのです。
※東京、埼玉、神奈川の一部。
写真:大宮 つる
地図を見る創建は、崇神天皇の時代に出雲大社から勧請したと言われており、2千年以上の歴史をもつ古社。古くよりその時代その時代の支配者たちに篤く崇敬される存在だったようです。
ちなみに、現在の建物は1667(寛文7)年に江戸幕府第4代将軍・徳川家綱によって再興されたもの。それほど規模の大きい社殿ではありませんが、一ノ宮ならではの厳かな雰囲気があります。
写真:大宮 つる
地図を見る拝殿でお参りをしたら、裏手に回り、朱色のご本殿も眺めてみましょう。ご本殿の上を見てみると、屋根の上に部材(鰹木(かつおぎ))が4本乗っていることに気づきます。
一般的に、鰹木が偶数の場合は“女の神様”がお祀りされていることを示しますが、実際に、主祭神は奇稲田姫尊(くしなだひめのみこと)といって、氷川神社の主祭神・須佐之男命(すさのおのみこと)の奥様がお祀りされているんですよ。
ご本殿には、奇稲田姫尊のほか、ご本殿には2人の間の子ども・大己貴尊(おおなむちのみこと)と、大己貴尊の奥様・三穂津姫尊(みほつひめおみこと)の2柱も配祀されています。
気になる氷川女体神社のご利益は……恋愛成就、良縁祈願、子孫繁栄などなど、女性の願いを叶えてくれたり、ハッピーを後押ししてくれたりするものです。
写真:大宮 つる
地図を見るまた、社務所には願いを叶えてくれる「巫女人形」があり、そのご利益は絶大と言われています。願い事がある場合は、ぜひ奉納してみてはいかがでしょうか?
写真:大宮 つる
地図を見る拝殿のむかって右側にあるのが「竜神社」です。こちらの神社には、見沼の竜伝説にちなんだ竜神さまがご鎮座しているのだそう!
見沼はかつて“御沼”とされ、竜神さまが棲んでいたという伝説があります。この地では14世紀頃から、沼の主である竜神さまをお祀りする祭祀「御船祭(みふねまつり)」が行われてきたと推定されていますが、祭りを執り行っていたのが氷川女体神社なのです。
氷川女体神社に来訪されたら、あわせて竜神社にも参拝してみてくださいね。
写真:大宮 つる
地図を見る境内には名物のご神木もありますので、見逃さないようにしましょう。名物のご神木とは、2013年6月にテレビ番組『ナニコレ珍百景』で放映され、話題になった木。こちらのご神木にあるコブが、まるで熊の顔のように見える(しかも、微笑んでいる!)ことから、大きな話題となりました。
一説によれば、神という言葉は「熊(くま)」と語源を同じにしているといいます。神さまは見えない存在、熊は冬の間、冬眠し見えなくなる。ということから、共通点は“見えない”ことだとか。
ご神木は神さまが宿る木。こちらのご神木は、神さまが熊の形となって“見える”存在となっている……と考えたら、面白いかも!?
写真:大宮 つる
地図を見る神社の参拝を終えたら、徒歩数分の場所に、竜神さまをお祀りする祭祀が行われていた遺跡(復元)がありますので、ぜひ足を運んでみましょう。
こちらの遺跡は、「磐船祭(いわふねまつり)祭祀遺跡」。かつては「御船祭(みふねまつり)」でしたが、見沼の干拓が行われたことで祭りが行えなくなったため、代わりの祭りとして行われるようになったのが「磐船祭」です。竹を四方に立てて、注連縄をはり、御神輿を船に乗せて、祈願していたようです。
写真:大宮 つる
地図を見る見沼の竜神さまは、見沼たんぼの干拓と同時に天に昇ってしまい、いまは空からこの地を見守っているそう。ただ時々、遺跡周りの沼に、鯉の姿となって泳いでいる……という話もあるとかないとか!
以上、さいたま市にある「氷川女体神社」のご利益や見どころについてご紹介しました。
女性にうれしいパワーを授けていただけるだけでなく、竜神さまのパワーをシャワーのように浴びられる、パワースポットの「氷川女体神社」。交通の便はあまり良いとは言えませんが、足を運んでみる価値大の神社です。
最後に交通アクセスですが、電車の場合はJR「浦和駅」or「東浦和駅」で下車し、国際興業バス「さいたま東営業所行き」に乗り、「朝日坂上」で下車します。車の場合は、「浦和インターチェンジ」が最寄りです。
神社には駐車場がありません。近くに「見沼氷川公園」の駐車場(無料)があります。
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(2024/12/14更新)
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