峠の先に秘湯あり! 山形県「姥湯温泉 桝形屋」の長い歴史と秘境っぷりがすごい!

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峠の先に秘湯あり! 山形県「姥湯温泉 桝形屋」の長い歴史と秘境っぷりがすごい!

峠の先に秘湯あり! 山形県「姥湯温泉 桝形屋」の長い歴史と秘境っぷりがすごい!

更新日:2016/06/22 15:50

小西 ひろ子のプロフィール写真 小西 ひろ子 編集・ライター

山形県米沢市にある「姥湯温泉」が発見されたのは480年以上前の天文2年(1533)。なんと室町時代のことになります。その始まりは、宿の祖先で鉱山師だった遠藤大内蔵氏が山中で道に迷った際、老婆に出会い、湯守になることを勧められたことからと伝わっているそうです。その湯は代々受け継がれ、現在の当主は18代目に! この温泉地にある一軒宿が「桝形屋」なのですが、この宿、これまたすごい場所にあるのです。

”切り返し”の難所あり! 峠道をひたすら走って宿を目指す

”切り返し”の難所あり! 峠道をひたすら走って宿を目指す

写真:小西 ひろ子

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「姥湯温泉 桝形屋」はアクセスが不便なことでも知られる温泉宿です。車で行く場合の最寄りインターチェンジは、東北自動車道・福島飯坂IC。そこから国道13号線を米沢方面へ向かうのですが、福島県と山形県境を越え、JR板谷駅を越えたあたりから途端に道路幅が狭くなります。車幅は車がやっとすれ違える狭さ。さらには、運がよければ(?)猿にも出会えてしまう鬱蒼とした峠道に緊張感が走ります。カーブが続く山道を14km、40分ほど。“切り返し”と呼ばれる難所も越えると、ようやく宿が見えてきます。

「そんな峠道を走る運転技術はない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。宿泊者であれば、JR峠駅までの送迎もあるのです。送迎可能な時間など詳細は、予約時に問い合わせてみてください。

仙人が現れそうな大日岳に佇む宿は、吊り橋を渡った先に!

仙人が現れそうな大日岳に佇む宿は、吊り橋を渡った先に!

写真:小西 ひろ子

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駐車場に着き、車を降りてみると息をのむような光景が。奇岩がそびえる大日岳のに麓、宿がひっそりと佇んでいるのです。少し怖くなるほどの荒々しさです。その光景といったら、仙人が現れそうなほどの秘境っぷり!

そして、この駐車場からも少しだけ難関が(笑)。
駐車場から宿玄関までは約250mの距離があるのです。宿の前を流れる川に掛かる吊り橋を渡ると、ゆるやかな登り坂が続きます。運動不足の方は息が切れますが、爽やかな渓流の流れに沿って、ゆったりと歩けば大丈夫。ほのかに漂う硫黄の香りに、「温泉地に来たな」という高揚感も感じられます。

しかし短い距離とはいえ、重い荷物を持って歩くのが不安という方には、手動式のケーブルで荷物を引っ張り上げてくれるサービスもあり。対応可能な時間帯などは予約時に事前相談してみてください。

携帯電話の電波も入らない!? 静かな客室で、日々の喧騒を忘れる

携帯電話の電波も入らない!? 静かな客室で、日々の喧騒を忘れる

写真:小西 ひろ子

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木造2階建ての宿は、12年ほど前に建て替えられたもので、しっとりと落ち着いた雰囲気。清潔感もあります。客室からは木々が見え、下には前川が流れているので、窓を開けるとせせらぎが聞こえてきます。ただ、深い山奥にあるため、大体の携帯電話は電波が入りません(NTTドコモは除く)。でも、そんな環境だからこそ、日々の喧騒を忘れてのんびりできるのではないでしょうか。

ちなみに、この宿で使う電気は自家発電によるもの。さらに水は山水を利用しているのだとか。宿泊客とはいえ、電気や水は大切に使わせてもらいたいものです。

旬の野菜や山菜、川魚etc…山の幸たっぷりの夕食

旬の野菜や山菜、川魚etc…山の幸たっぷりの夕食

写真:小西 ひろ子

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夕食は大広間にて、お膳でいただきます。料理は山菜の和え物や煮物、胡麻豆腐に茶そば、鯉の煮つけなど、山の幸がたっぷり。牛肉や川魚のお造りなども付き、写真に収まりきらないほどの品数です。

朝食も、味噌汁やサラダ、ご飯のお供も豊富で満足できる内容です。

大日岳を仰ぎ見るダイナミックな混浴露天風呂でお肌サラサラに

大日岳を仰ぎ見るダイナミックな混浴露天風呂でお肌サラサラに

写真:小西 ひろ子

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日本秘湯を守る会の会員宿でもある「姥湯温泉 桝形屋」。施設は宿泊者のみが利用できる内湯が男女各1つと、混浴露天風呂と女性専用露天風呂があり、露天風呂に関しては日帰り利用も可能です。

湯の花たっぷりの青白い湯は単純酸性硫黄泉。敷地内から自然湧出しているため源泉かけ流しです。その泉質のよさはもちろん、混浴露天風呂「薬師の湯」は、奇岩がそびえる大日岳を仰ぎ見られるという誰もが仰天するほどのダイナミックなロケーション。これぞ秘湯中の秘湯!といった趣きです。


※お風呂については別記事で詳しく紹介しています。
 下記関連メモよりご覧になっていただけましたら幸いです。

不便でもリピート客多し! 魅力ある秘境宿

交通の便が悪いことこの上ない「姥湯温泉 桝形屋」ですが、それでも「この宿がいい!」と何度も繰り返し訪れるリピーターも少なくありません。

きっと、ダイナミックな露天風呂はもちろん、守り継がれてきた温泉の歴史、宿の風情など、様々な魅力が人を引き付けるのでしょう。また冬季は積雪量が多いため、閉鎖されてしまうのですが、初夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々の景色が楽しめます。そんな秘境宿に、”何もしない贅沢”を味わいに訪れてはいかがでしょうか。


※宿の営業は、4月下旬〜11月上旬まで。
 その他詳細は下記リンクよりご確認ください。
 

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/26−2016/05/27 訪問

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