写真:月宮 うさ
地図を見る夏は登山旅行のシーズン。北海道には魅力的な夏山登山を楽しめる山がたくさんあります。知床半島の付け根に位置する標高1547mの「斜里岳」もそんな山の1つ。日本百名山にも選定されています。
登山コースは、清里町から登る2つのコースと斜里町から登るコースがあり、前者が一般的。
記事内では、清里町から沢伝いに登る「沢(旧道)コース」をご紹介します。沢登りをできるだけ避けたい場合には、同じ登山口から「尾根(新道)コース」を選択することが可能ですので、覚えておくと良いでしょう(※ただし分岐点までの間にも沢を渡る場所多数有り)。
コースタイムは登り3時間半前後、下り3時間前後。余裕を持ってスケジュールを組んでくださいね。
写真:月宮 うさ
地図を見る斜里岳沢登り登山の魅力は、なんといっても登山靴&スパッツで行けること。濡れるのは足の甲までの場所がほとんどです。また、岩には鉄分が多く含んでいるため滑りにくいのも特徴。水の中のほうが歩きやすかったりもします。途中、危険箇所には鎖やロープが設置されていますので、そのような所では一人ずつあせらずゆっくり進んでくださいね。
枝分かれしている地点では、赤ペンキやピンクテープの目印を探し慎重に進みましょう。
道中は約1時間半〜2時間の沢登りが続きますが、水蓮の滝・羽衣の滝・万丈の滝など次から次と現れる7つの滝を眺めながら進むので、意外と疲れを感じませんよ。
沢を登りおわると、2つの登山ルートの合流地点に到着。ここから先、視界は低木のトンネルへと変わってゆきます。
写真:月宮 うさ
地図を見る斜里岳は多くの花々が咲き誇る山。9合目辺りからは、高山植物のお花畑も楽しむことができます。時には足を止めて可憐な花々を観察してみるのも癒されますよ。
写真:月宮 うさ
地図を見る山頂までもう少しの場所に突如現れる鉄製の斜里岳神社。ここを通過したら山頂までは後10〜20分です。最後の休憩を兼ねて道中の安全をお参りしましょう。
それにしても、どうやってここまで重たい鉄の社を運んだのか?とても不思議な神社です。
斜里岳山頂からは、阿寒や知床の山々、摩周湖・オホーツク海、国後島まで望める展望が広がっています。運が良ければ雲海に出合えることも。ここまで訪れた人だけが見ることのできる感動の絶景が待っています!
下山時は、沢をくだることに危険が伴うため「尾根(新道)コース」の選択がオススメ。行きとは違う景色を楽しむことができるのも魅力です。ただし、急傾斜で滑りやすい箇所もありますので、足元には十分ご注意ください。
登山口にある山小屋「清岳荘」は、有料ですが素泊まりにて宿泊も可能(ザコ寝)。前泊にオススメです。ピークシーズンは混みあうことも予想されますので予約しておくと安心ですよ。
また、山開きは毎年7月上旬、10月中旬まで入山可能(※2016年の山開きは7月2日(土))。冬季は登山口まで続く林道が閉鎖されていますので、ご注意ください。
※清里町からのコースは迷うポイントも少なく比較的わかりやすいですが、事故防止のため登山初心者の方・少しでも不安がある方は、山を熟知した山岳ガイドの同行をオススメします。また、登山前には記事下のMEMO内「斜里岳登山ガイド」の熟読をお願いいたします。
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この記事を書いたナビゲーター
月宮 うさ
花と自然と四季の風景が好きな道産子。趣味は旅行と散歩と食べること。旅のスタイルは歩く!をモットーにあちらこちらに出没中。皆さまの旅行の計画に少しでもお役に立てることを願いつつ、旅の途中で見つけた感動を…
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