写真:藤田 聡
地図を見る本沢温泉は山中の秘湯ですが、山小屋の一部が旅館になっており、温泉の内湯まであります。八ヶ岳の4軒で「本沢グループ」を形成している山小屋チェーン店で、創業130年を超えた老舗宿でもあります。
日帰り入浴も可能で、内湯と露天風呂は別料金ですが、両方に入るのがおすすめ。天気が下り坂の場合は先に露天風呂、天候回復中の場合は、後で露天風呂に入りましょう!
写真:藤田 聡
地図を見る本沢温泉は、日本一標高が高い露天風呂「雲上の湯」が有名。宿で入浴料を払って登山道を先へ進むと、谷底の岩場に突然、露天風呂の湯船があります。他に脱衣場も何も無いので、男性でも入浴に少し勇気が必要。しかし、登山道から適度な距離があり、登山客も頻繁に通る訳ではないので、一度入れば快適に入浴出来ます!
写真:藤田 聡
地図を見る露天風呂には、本当に湯船があるだけ。つまり温泉自体も、この場所で湧いているという事です。湯船の底から湯が湧く温泉は「足元湧出温泉」と呼ばれ、温泉が湧いてから空気に触れる前に、人間の皮膚に触れます。空気に触れて酸化・劣化する前の、フレッシュな湯を楽しめる最高の温泉です。
本沢温泉が素晴らしいのは、標高日本一だからではありません。日本でも数える程しかない、貴重な足元湧出温泉だからです!
写真:藤田 聡
地図を見る本沢温泉は、日本一標高が高い通年営業の温泉宿でもあります。露天風呂は白濁の硫黄泉ですが、内湯は鉄分が多い褐色の濁り湯。硫酸塩・炭酸水素塩泉は、通好みの極上泉質です。保温の為にフタがしてあるので、入浴に必要な分を開けて入ります。
男女別内湯「苔桃の湯」は、夏季限定で宿泊者優先です。宿泊客がチェックインすると、日帰り入浴が出来ない場合があるので、早めに行きましょう。
本沢温泉は、徒歩でしか行けない温泉です。登山靴と、天候の急変に備えた本格的な雨具、水筒や非常食も持参して行きましょう。宿のジープや雪上車も走行する登山道は、幅も広く勾配もなだらか。休憩しつつ歩いても、徒歩2時間弱で到着出来ます。
下り坂の帰りは1時間強で下山出来るので、往復約3時間の行程。下山後は、日帰り入浴をして汗を流しましょう。「八峰の湯」や「灯明の湯」など、源泉かけ流しの美しい日帰り温泉施設が豊富に揃います。
歴史的な山の秘湯・本沢温泉の後は、稲子湯温泉もおすすめ。標高1500mの明治時代創業の秘湯には、山小屋の風情が残ります。冷鉱泉を浴用加熱した風呂ですが、入浴感は何故か森林浴のように爽やか。冷鉱泉の飲泉も可能です!
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この記事を書いたナビゲーター
藤田 聡
「源泉かけ流し」にこだわる、泉質重視の温泉研究家。温泉旅行検定試験2年連続日本一で、温泉旅行博士の称号を獲得。日々、温泉や周辺観光地の取材・撮影を行い、国内旅行の奥深い魅力を各種メディアで発信中!温泉…
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