写真:橘 凛
地図を見る18世紀、オーストリア統治時代に、ハプスブルク家により造られたレアーレ邸(Villa Reale)は、モンツァを代表する観光スポットです。ミラノ周辺に住む小学生はみな、レアーレ邸に社会見学に行くと言われているほど。優美で壮麗な建物は、ミラノのスカラ座を手掛けた建築家ジョゼッペ・ピエルマリーニによるものです。
レアーレ邸は、現在一部が美術館となっていて見学が可能。また、レストランやラウンジバー、書店などもあります。この大邸宅の正面からまっすぐにのびる大通りは、ミラノ市街地では見られない壮大で美しい眺めです。周辺は元貴族の邸宅で、現在も高級住宅地なので、イタリアの上流階級の暮らしぶりを感じられるかも。
夜間のレアーレ邸では、息をのむような美しいライトアップがされます。夏の間は、野外コンサートや映画上映などのイベントが行われ、華やかな雰囲気に包まれます。
写真:橘 凛
地図を見るヴィラ・レアーレの北側に広がるモンツァ公園(Parco di Monza)は、ヨーロッパ最大級の公園のひとつです。ここにあの有名なF1サーキットがあります。
もともと自然の森であった土地を公園にしたため、緑であふれる公園内は、サーキットのほか、ミラノゴルフクラブ、乗馬クラブなど数々のアクティビティ施設があり、モンツァとミラノ市民の憩いの場。週末はランニングや乗馬、ピクニックを楽しむカップルや家族連れなどであふれますが、非常に広いため、混雑しているという印象を受けません。まるでおとぎ話の森の中に迷い込んだような気分になれるこの公園には、レンタルサイクリングもあるので、自転車を走らせながら森林浴を楽しんでみては?
写真:橘 凛
地図を見る毎年9月の第一週末にイタリアングランプリが行われるモンツァサーキット。この期間は、モンツァがF1一色に染まります。モンツァサーキットは100年近い長い歴史を持ち、世界最多のF1開催数を誇ります。F1の聖地と呼ばれる由縁です。やはり多いのがティフォシ(フェラーリファンのこと)。フェラーリレッドに身を包んだ彼らが観戦を楽しみに毎年やって来ます。
観戦チケットは、公式ウェブサイト(関連メモ参照)からも購入できますが、お得な席からすぐに売り切れてしまうので、早めの購入をおすすめします。
モンツァ旧市街にある大聖堂には、ヨーロッパ最古の王冠のひとつであり、キリストの聖遺物であるという「ロンバルディアの鉄王冠」があります。この王冠に埋め込まれた鉄が、キリストが十字架に架けられたときに打たれた釘を加工したものといわれているため、中世イタリア王国の象徴として、歴史舞台で重要な役割を果たしてきました。
かのナポレオンも戴冠し、イタリア王を名乗ったという逸話が残されています。その後歴史に翻弄され、ヴェローナやウィーンなどを転々とした後、現在またモンツァ大聖堂に保管されています。
大聖堂があるのは、街の目抜き通りであるイタリア通りで、デパートや路面店が並ぶショッピングストリート。旧市街散策を楽しみましょう。
モンツァ駅は、北イタリアで最も古い駅のひとつといわれています。
モンツァまでは、ミラノ中央駅、もしくはミラノ・ポルタガリバルディ駅から十数分。1時間に何本も行き来しているので、アクセスに困ることはないでしょう。モンツァ駅からは、コモ湖やスイスへのアクセスも整っています。タクシーであれば、ミラノ中央駅から片道30ユーロ前後です。
ミラノ中心地まで通勤・通学する人々がたくさん住んでいるので、モンツァ中心地や駅前はいつも賑わっています。将来的には、ミラノからの地下鉄延伸工事も予定されているそうです。
古くはローマ時代から起源があり、中世にはミラノのライバルだった古都モンツァ。ミラノ近郊でありながら、ひとつの街としてのプライドを持つモンツァは、日帰りはもちろん、半日だけでも訪ねたいところです。ミラノからはタクシーで30ユーロ程度で来られるので、電車でのアクセスが不安な方はそちらもおすすめ。
ミラノに来られた際はぜひ、モンツァを訪れてみませんか?
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(2023/12/1更新)
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