写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る壱岐島を始めとする壱岐諸島には、鬼の窟と呼ばれる古墳が数多くありますが、特に有名なのが壱岐島中央にある鬼の窟古墳(鬼の岩窟古墳、鬼の岩屋古墳とも)です。壱岐諸島でも最大の規模を誇る横穴式石室古墳で、6世紀末〜7世紀のものと思われます。
この古墳には羨道(えんどう)として3つの小部屋があり、一番奥に玄室として3メートル四方の部屋があります。全体の奥行きは16メートルもあり当然中は真っ暗ですが、見学者用に照明が取りつけられているのでスイッチを押してみましょう。古墳の一番奥に今でも安置されている棺を見ることができるはずです。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る鬼の窟古墳の北西に、掛木古墳という古墳があります。6世紀末頃に作られた古墳で、前室、中室、玄室の3つの部屋を持ちます。
県内で唯一家形のくり抜き式の棺を持っているのが特徴で、古墳の中に入って棺を見学することができます。そこまで奥まった古墳ではないので懐中電灯などはなくても大丈夫です。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る掛木古墳からすぐ東に、小さな古墳が23も連なっています。これは百合畑古墳群と呼ばれており、6つの古墳が見学可能な状態になっています。
一見地面の隆起した奇妙な公園にしか見えませんが、回りこんでみるときちんと石の天井や壁がついています。1つ1つのぞいてみましょう。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る百合畑古墳群から南に歩きちょっとした森を抜けると、今度は巨大な前方後円墳が姿を現します。全体を撮影するのも困難なこの古墳の名前は双六古墳。全長は91メートル、後円の直径は43メートルもあります。
前方後円墳として長崎県最大の規模を誇り、ゴンドラ型の船の絵が書かれた古墳内部からは、陶器や勾玉、トンボ玉が見つかっています。内部に入ることはできませんが、古代日本のロマンを感じさせる壮大な姿は必見です。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る双六古墳から北に歩いたうす暗い林の中に、笹塚古墳という古墳があります。6世紀末〜7世紀初めに造られたこの古墳からは馬具や耳飾り、ガラス玉、太刀など多くの宝物が出土しています。
ただでさえうす暗いところにあるこの古墳、中は非常に暗いのですが、勇気を出して入ってみましょう。内部は前室、中室、玄室に分かれており、中室には江戸時代の学者である平田篤胤が神代文字と主張していた文字が刻まれていたと伝えられています。玄室には棺が残っていますが、かなり暗いので、できれば懐中電灯などを持って行くことをお勧めします。
いかがでしたでしょうか。
もちろん壱岐島の魅力は古墳だけではありません。古墳の魅力をさらに味わいたいなら壱岐市立一支国博物館で笹塚古墳を始めとしたさまざまな古墳の出土品を見ても良いですし、近くに復元されている一支国の集落を見学するのも面白いです。その他にも腹の部分がほげて(穴が開いて)おり満潮時は半分海水につかるはらほげ地蔵、猿の姿をしており、かつて壱岐島が流れないように柱代わりにして縄をくくりつけていたといわれる猿岩、日本中に存在する月読神社の本宮といわれる月読神社など、想像力とロマンをかきたてられるスポットが満載です。
あなたも古代日本の謎が多く残る壱岐島に遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いたナビゲーター
やまざき にんふぇあ
東京に生まれて東京の大学に進学し、そのまま東京で電機機器メーカーに就職するという無味乾燥な人生をおくってきました。その反動か自分の知らない世界への好奇心は人一倍で、休日は大抵読書か旅行をしています。「…
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(2025/1/14更新)
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