ご紹介する「蛇石」は、南伊豆町を流れる青野川の上流、市街地から離れた山間の集落にひっそりとあります。この川の石垣と石垣の間から、ちょうど顔を覗かせるようにして石があり、まるで川で水を飲んでいるように見えることから、「蛇石」と名前が付けられたそうです。この石が語源となり、この地区は蛇石区といいます。
まるで蛇が化石になったかのような姿をしていて、「昔、人々を困らせた大蛇と子蛇が川に水を飲みに来たところ、川の上に祀られている白山大権現の霊験によって石にされてしまった」との伝説が残っている所です。
こちらは、蛇石の正面からの姿。真正面に見える長細い大きなものが、大人の蛇。左隣に見えるのが子供の蛇とされています。大人の石をよく見てみると、目や口のようなものがあり、口をぱっくりと空けて、今すぐにでも水を飲むようなそぶり。ちょっぴりリアル感が漂う異様な光景です。子供の蛇もいることから、縁結びや子宝にご利益があるとされていて、12年に一度迎える「へび年」は、さらに御利益がアップするとも言われているんです。
実は、この蛇石は頭だけでなく、約2.4km離れた大池には蛇石のしっぽもあり、しっぽを撫でるとこの蛇石が動くとか、願い事が叶うといった、何ともミステリアスな言い伝えもあります。
蛇石の近くを通る道路は、南伊豆町と松崎町を結んでる県道121号線。通称「蛇石(じゃいし)峠」とも呼ばれ、蛇に因んだ地名が見られます。浸食が進んでいるため、山の頂上など詳しく分かりませんが、この付近の大地や地形は、今から130万年前〜140万年前の噴火活動で出来た「蛇石火山」がもたらしたところ。
南伊豆町の子浦海岸では、水平の地層を切って、傾斜した別の地層が蛇のように見える「蛇下り」と呼ばれる珍しい地層も残され、「蛇」と付く場所が点在。蛇下りは、伊豆半島ジオパークの見所にもなっているので、是非とも併せて見ておきたいところ。なので、是非探してみて下さいね。
如何でしたか? 蛇は、昔から幸福の象徴とされる縁起の良い生き物。蛇の脱け殻を、お財布に入れて持ち歩くと、金運アップにも良いとされています。なので、南伊豆の蛇石や蛇と名が付く場所を巡れば、きっと、金運上昇にもつながること間違いなし! また、縁結びや子宝にも御利益があるとされる、評判のパワースポットなので、一度足を運んでみませんか?
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(2023/12/6更新)
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