長谷エリア散歩のスタートは、江ノ電長谷駅から。
高徳院へと続く大仏通りには、可愛い雑貨屋さんや飲食店が立ち並びます。高徳院までは、のんびり歩いて10分ほどの距離ですが、途中寄り道して、あれこれ食べ歩きなどするのも楽しいですよ。
有名な長谷の大仏様(高徳院国宝銅像阿弥陀如来坐像)は、2016年の年明けより半世紀ぶりの"健康診断"(ご尊像の保存・修理作業)を行なっていました。その間、一部拝観ができない状態でしたが、無事に健康診断を終えて、2016年3月11日より尊像胎内も含めた拝観が今までどおり可能となっています。
長谷の大仏様には、元々は大仏殿がありましたが、明応地震の際に15メートルを越える大津波で大仏殿が押し流され、現在ある「露座の大仏様」になったと伝えられています。
高徳院から長谷駅方面へ戻り、ちょうど高徳院と長谷駅の中間ぐらいにあるのが、観光客でいつも賑わう長谷寺。こちらはとても広いお寺なので、見学時間は長めに取っておくのをおすすめします。
高さ9.18メートルもある日本最大級の木彫仏「十一面観世音菩薩像」が祀られている観音堂や、さわるとご利益のある「さわり大黒天」、源頼朝が42歳のときに厄除けのために建立したと伝承される「厄除阿弥陀」など、見所が多くあります。
中でも、経堂の中にある回転式書架「輪蔵(りんぞう」は、パワースポットとして海外の観光客からも注目を集めています。回転式書架の中には、一切経(大蔵経)が収められていて、書架を一回転させることで、お経を全て読誦した功徳が得られるとのこと。ただし、この回転式書架を回すことができるのは、観音様の縁日である毎月18日と、年数回の特別な日だけです。
長谷寺には、眺望散策路から海を望む景色や、可愛らしい和み地蔵など、癒しのスポットも点在します。紫陽花が有名なのでシーズンは特に混み合いますが、天気の日、雨の日、どちらでも楽しめるお寺ですよ。
次に向うのが、御霊神社。
実は、長谷寺の次にこちらの御霊神社へ行くと、次の「成就院」への近道となるので、この順路がおすすめです。
こちらの神社は、鎌倉権五郎景政を祀っていることから、地元では権五郎神社とも呼ばれており、境内にある樹齢約400年の御神木「たぶの木」は、鎌倉市指定天然記念物でもあります。
この御霊神社は、鳥居の目の前を江ノ電が横切る珍しい立地。鳥居前には紫陽花が綺麗に咲くことから、シーズンになると「江ノ電+アジサイ」のコラボショットを撮りたい方たちが、カメラを持って集まる、人気の撮影スポットでもあります。
なお、この近辺はドラマ「続・最後から二番目の恋」のロケ地巡りで訪れる方も多いです。
混み合うシーズンは特に、踏切付近での写真撮影には十分ご注意ください。
御霊神社から極楽寺方面に向って歩くこと7〜8分、紫陽花で有名な「成就院」があります。高台にあるので、2つある参道どちらを利用しても、坂や階段を上がることになり少し大変ですが、頑張ってたどり着いてください。
ここは、弘法大師が諸国巡礼の折、百日間にわたり修行をしたと伝えられています。また、本尊である不動明王が縁結びの神様として人気となり、恋愛成就で強力なパワースポットとしても親しまれています。
2019年に創建800年を迎える成就院は、2016年現在、参道の工事を行なっています。また、紫陽花の植え替えも順次されているため、来年2017年までは成就院の紫陽花はお休みですが、工事中も参拝は普段どおりできますので、ご安心を。
成就院から歩いて3分ほど、江ノ電極楽寺駅のすぐ前にある「極楽寺」は、こじんまりした素朴なお寺です。
鎌倉で唯一の真言律宗のお寺で、本尊は釈迦如来。境内には、鎌倉時代の真言律宗の僧(忍性)が、貧民や病人の救済のために使った製薬鉢や千服茶臼などが残っています。
残念ながら境内は写真撮影が禁止なのですが、観光客の多い長谷〜極楽寺エリアのお寺では数少ない、静かな古刹です。また、参道の両脇や境内に咲く季節の花木は手入れが行き届きとても美しいので、一見の価値ありです。
極楽寺参拝のあとは、すぐ目の前の江ノ電極楽寺駅から江ノ電に乗って、七里ヶ浜・鎌倉高校前あたりの海へ出るもよし、江の島へ足を伸ばすもよし、また鎌倉駅方面へ出て神社仏閣巡りを続けるもよしです。
以上、長谷エリアの神社仏閣を効率よく周れるルートをご紹介しました。
この途中に、ランチやカフェ、買い物などを組み込んでいくと、時間的にもちょうど、一日の長谷観光プランが出来上がると思いますので、参考にしてみてください。
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(2025/1/18更新)
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