写真:フルリーナ YOC
地図を見る浅草では、江戸開府四百年記念事業として平成15年から、浅草寺本堂・五重塔・宝蔵門・雷門のライトアップが始められました。この幻想的な照明デザインを担当するのは、世界で活躍する照明デザイナー石井幹子さん。
この写真は宝蔵門と五重塔。闇の中に伽藍の朱色に浮かぶ宝蔵門と金色に輝く五重の塔。ライトアップされると、宝蔵門の仁王像(金剛力士像)も、さらにすごい迫力です。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る夜の浅草のお楽しみは写真撮影にもあり!
ライトアップされた浅草寺はもちろんですが、こんなふうに提灯の下に屈みこんでの撮影もまた、夜ならでは。観光客でごった返している昼間に、提灯の下で屈みこんで撮影していたら顰蹙ものですが、夜ならば心ゆくまで気にいったアングルを追求できます。
浅草寺では、雷門・宝蔵門・本堂と、三つの提灯の底にそれぞれ龍がが彫られています。実は浅草寺の正式名は「金龍山浅草寺」。時は飛鳥時代。隅田川で魚師の兄弟の網にかかった観音像がありました。その時金の龍が現れ、この観音像が浅草寺のご本尊となりました。そのため浅草寺には提灯の底をはじめ、たくさんの龍がいます。そして龍が手に持っている玉にはパワーが秘められているとか。探してみて下さいね。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る浅草寺のライトアップを満喫したら、仲見世から伝法院通りへと歩いてみましょう。江戸情緒満点の昼間の楽しい商店街から一転し、まるでタイムスリップしたかのような世界が広がっています。
夜になると幻想的な明かりが灯るのは「地口行灯」。地口とは江戸時代に流行した洒落ことば。江戸時代には。ことわざや芝居のせりふなどをもじった洒落を作り、それを行灯に書いて祭礼などに競って飾られていました。 伝法院通りでは鎮護堂(おたぬきさん)の祭りに飾られてたのが始まりです。
また、店が閉まると降ろされるシャッターには、江戸情緒豊かな絵が描かれています。このシャッター絵の中には「夜の江戸八人衆」(江戸の有名人・八人)が隠されています。答えはMEMOの伝法院通りHPにありますので、ぜひ伝法院通りの旅から帰ったら見てみて下さいね。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る浅草界隈のライトアップを楽しんだら、隅田公園へ。隅田公園からは空にそびえるスカイツリーと、まるで空へ走る銀河鉄道のような電車とコラボした夜景が楽しめます。そして涼しい夜風に吹かれて、のんびりと蔵前方面へ歩いてみましょう。隅田川に揺らめく灯りと、ブルーのスカイツリーは、とってもロマンティック。特にデートにはお勧めのコースです。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る隅田テラスには、スカイツリーの夜景や隅田川に揺らめく光を、心ゆくまで眺められるカフェが何件か点在しています。中でもロマンティックで美味しいカフェ・蔵前「シエロイリオ」は人気のお店。2階の店内席からも、一階のテラス席からもスカイツリーの夜景がバッチリ見えます。
お酒も各種揃っており、イタリアンのメニューもとても美味しくてお勧めです。隅田川の花火時には特に大人気なので、花火大会狙いの方はお早めに予約を!
浅草・隅田川では、毎年「とうろう流し」が行われます。2016年は8月13日18時30分から<隅田公園親水テラス>にて開催されます。
愛する人の供養、災害復興への祈りなど、それぞれの思いを込めた灯籠を、テラスに特設したスロープから自分自身で流すことができます(とうろうは有料)。揺らめく灯りが心を打つ美しい夜まつりです。
浅草の夜日常の喧騒から離れて、ゆったりと流れる時間の中、闇の中の光を目で見て、心に感じる時間は、きっと昼間の旅とは違う何かを運んできてくれることでしょう。夜の浅草・異空間、ぜひ迷い込んでみて下さい。
それでは皆さん、素敵な旅を!
この記事を書いたナビゲーター
フルリーナ YOC
『私が絵を描く本来の意義は、道端にも小さな奇跡が発見できると人に伝えることにある』 大好きなスイスの画家、アロイス・カリジェの言葉です。私も、この言葉のように、旅先や日常の中で発見した小さな奇跡や感動…
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