写真:浦賀 太一郎
地図を見る一年間、元旦以外の364日(閏年は365日)、7:30〜12:00頃まで、よほどの荒天(台風など)以外は欠かすことなく開催される、呼子の朝市。全長約200mの朝市通りが歩行者天国になり、およそ60の露店が色とりどりのパラソルを広げて軒を連ねます。活気のあるおばちゃん達にいざなわれ、新鮮な魚、アワビ、サザエ、地産の野菜、そして呼子の名物である、イカが並びます。
獲れたて剥きたての生うにをその場で食べたり、甘〜いデコポンのジュース片手に、ご当地グルメの「いかしゅうまい」を食べ歩きするのも楽しいですよ。イカが美味しい呼子なだけあり、町中いたるところで天日干しされているイカと呼子漁港の風景は旅情に溢れています。
駐車場は、朝市通り駐車場(無料)・マリンパル呼子の臨港駐車場(有料)と完備ですが、休日特に大型連休中は混雑するので、早い時間帯がおすすめです。
逆に平日は早く来すぎると、まだ開いていないお店が多いので、9:00くらいまでに来れば、魚も新鮮なうちに手に入れることができますよ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見るそんな呼子で、ひときわ異彩を放つ光景があります。パッと見た目では、いったい何が起こっているのかよくわかりません。何かがまわっているような、でも残像でよくわからないような、嗚呼目がまわる・・・という感じです。
そうです。イカがぐるぐるまわっているのです。その名もそのまんま、「いかぐるぐる」。円筒の機械に下げられて、ひたすらぐるぐるまわっています。凄いスピードでシュールに回り続け、遠心力でビヨーンと伸びているイカは、なぜか見ていて飽きません。
ぐるぐるまわるイカ達は、玄界灘の太陽に照らされ、天日干しプラス、いかぐるぐるの高速回転による乾燥(回転乾燥)によって、美味しい一夜干しが出来上がるのです。
写真:浦賀 太一郎
地図を見るいかぐるぐる。安直なネーミングとなめてはいけません。こうして一夜干しとなった呼子のイカは、日本で獲れるイカの中でもトップクラスの名物中の名物!玄海の海の豊富な栄養で育ったイカを、人間の技術の粋を集めたハイテク回転乾燥器・いかぐるぐるで干し、その味に磨きをかけているのです。
そんな予備知識を持って朝市に並ぶイカたちを見れば、感慨もひとしおの筈。いかぐるぐるは、朝市周辺の漁港側で数ヶ所、ひっきりなしにぐるぐる回っています。
ちなみに、呼子は元々は鯨漁で名を馳せた漁港で、朝市通りを少し歩けば、「鯨組主中尾家住宅」という、鯨漁で巨万の富を得た中尾家の住宅(佐賀県重要文化財)が残っています。朝市散策と合わせて、呼子の町並みにも注目してみてはいかがでしょうか。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る呼子のグルメなら、まず「イカの活き造り」で決まりでしょう。朝市の周辺には、イカの活き造りを食べられるお店は沢山あります。ですが、もっとお手軽に食べられる、B級グルメは無いのかなぁ、と思う人もいるはず。そんな人に朗報です!日曜限定の出店ですが、マリンパル呼子からの朝市入口、「いこいの広場」の車の移動店舗で売り出されています。
いかバーガーのバンズには、佐賀県産の小麦粉を使用した、イカまんじゅうの生地が使われていて、モッチリとしています。パティは、「呼子のお刺身にできるイカ」である、やりイカ、水イカの新鮮なすり身と、国内産丸大豆を混ぜ、「内緒の」調味料で味付けをし、美味しく、優しく仕上がっています。
世界で水揚げされるイカは、年間330万トンと言われています。日本は、その約30%である、100万トンものイカが消費される、イカ消費量世界一のイカ大国だったのです。
呼子のイカの漁獲量は、青森の八戸や北海道の函館には及びません。ですが、いかぐるぐるや、いかバーガーのように、イカを活かしたイカす工夫が随所にみられ、なかなかい「イカ」んじ!な呼子です。
では皆さん、がばい(とっても)イカした佐賀の旅へ、いかいでか!
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/9/18更新)
- 広告 -