日本最大のききょう寺・静岡遠州森町「香勝寺」見頃は初夏と秋!

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日本最大のききょう寺・静岡遠州森町「香勝寺」見頃は初夏と秋!

日本最大のききょう寺・静岡遠州森町「香勝寺」見頃は初夏と秋!

更新日:2017/08/24 17:40

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、マンホールの蓋愛好家

「日本三大ききょう寺」をご存知でしょうか? 諸説ありますが京都府の谷性(こくしょう)寺と兵庫県の遍照寺、そして今回紹介する静岡県の香勝寺と言われています。

この香勝寺境内に植えられているキキョウの数は、なんと約45,000株! 15種類100万本以上のキキョウの花が咲く、日本最大規模を誇る「ききょう寺」です。

観音さまのお告げにより誕生した ききょう園

観音さまのお告げにより誕生した ききょう園

写真:麻生 のりこ

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香勝寺が「ききょう寺」と呼ばれるようになったのは、まだここ二十数年のこと。昭和61年(1986)、山主の夢の中に現れた白龍頭観音(はくりゅうずかんのん)のお告げにより、境内へ沢山のキキョウを植えたのがきっかけです。
その後、宿根草のキキョウは株が大きくなり1株から多数の枝を伸ばすため、現在では100万本以上にまで増えました。毎年6月初旬から咲き始めるキキョウの花は、「遠州の小京都」と謳われる森町ののどかな風景にすっかり溶け込み、この地に初夏の訪れを知らせる風物詩となっています。

山門をくぐり本堂手前を左に曲がると受付があり、そこから奥がききょう庭園。小高い丘の中腹に建つ香勝寺の敷地を活かし、平坦な部分一面と丘の斜面を利用して、キキョウの花が植えられています。

香勝寺のききょう庭園で見られる品種は15種類!

香勝寺のききょう庭園で見られる品種は15種類!

写真:麻生 のりこ

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キキョウの花と言えば青紫色の花が一般的ですが、白やピンクの花もあります。中には白地の花びらの中に紫色の筋が入った"糸キキョウ"や、白と青紫のツートンカラーが珍しい"斑入りキキョウ"なども。

こちら品種は"紫二重キキョウ"。見事な二重振りが魅力的ですね。"桃葉キキョウ"は葉が桃の葉に似ていて、やや釣り鐘形の花を多数つけます。

香勝寺のききょう庭園で見られる品種は15種類!

写真:麻生 のりこ

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ほかには袋咲きと呼ばれ花が開かないタイプの"小町キキョウ"や、花が釣り鐘のような形の"釣り鐘キキョウ"、白くて二重の"白二重キキョウ"など、合計15品種を楽しむことができます。

香勝寺のききょう庭園で見られる品種は15種類!

写真:麻生 のりこ

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一度に沢山の品種を見ることができるのも「ききょう寺」ならでは。普通のキキョウ(紫キキョウ)以外の品種は、株元に品種名が書いてあるのも嬉しい心配りです。

秋には七草が勢揃い

秋には七草が勢揃い

写真:麻生 のりこ

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庭園内にはキキョウが間近で見られるように、散策路がいくつも設けられています。散策路内は好きな場所での記念撮影も、もちろんO.K.! 気に入った品種のキキョウと一緒に、素敵な思い出が作れそうですね。

斜面を上がると、そこにもキキョウが。キキョウは日当たりの良い土地を好む植物のため、花が咲いている場所には日陰はありません。日差しが気になる方は、帽子をかぶったり日傘を持参すると良いでしょう。

秋には七草が勢揃い

写真:麻生 のりこ

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青紫色→ピンク色→白色の順番で開花するキキョウの花。次々に咲くので満開の時期が長く、約1ヶ月間楽しめます。

秋には七草が勢揃い

写真:麻生 のりこ

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香勝寺では8月下旬から再びキキョウを咲かせるため、7月下旬頃に一旦すべてのキキョウを切り揃えます。するとまた枝が伸びて、8月下旬から9月の彼岸まで2番花として、ききょう庭園を賑わせます。
ナデシコや葛、萩、おみなえし、ススキ、フジバカマにキキョウを加えた「秋の七草」が勢揃いする様子を、ぜひご覧くださいね。2番花は初夏に咲く花より、少し小さな花となります。

密かな人気の恋愛成就観音

密かな人気の恋愛成就観音

写真:麻生 のりこ

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キキョウの花言葉は「変わらぬ愛」。それにちなんでのことか庭園内の斜面を少し上ると、「恋愛成就観音」と呼ばれる白い観音さまが。「この観音さまに参拝すると、ご利益がある」と年々クチコミで噂が広がり参拝者が増えています。

観音さまの隣には鐘つき堂があり、中には「至福の鐘」が吊るされていて、誰でも自由に撞くことができます。この鐘は小さいけれどよく響き、いつまでも残響に浸ることができます。
この鐘と観音さまの間には、参拝したカップルやご夫婦などが「離れられないように」とかけた鍵が残されています。

開山は戦国時代・キキョウ以外の花も楽しめます

開山は戦国時代・キキョウ以外の花も楽しめます

写真:麻生 のりこ

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戦国時代の天文14年(1545)に開山した香勝寺は、本堂の隣に祀られている白龍頭観音が遠州三十三観音霊場の第32番札所となっている由緒ある寺院です。

白龍頭観音堂前には煩悩を取り払う大念珠があります。心静かに念じながら大念珠をゆっくりと引き上げ、8個の数珠玉を1つずつ落とします。その時にカチリと音がして、煩悩が取り払われ開運に繋がるとされています。ききょう庭園の散策後などに是非お試しくださいね。

ききょう庭園内では一重のくちなしやマリーゴールド、紫陽花、アガパンサス、さつきなどキキョウ以外の花も多く見ることができます。ベンチや四阿(あずまや)もあちこちに設置されているので、花を眺めながらのんびりと休憩もできますよ。

開山は戦国時代・キキョウ以外の花も楽しめます

写真:麻生 のりこ

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本堂前では気軽に休憩できるようにテーブルとベンチも設置されています。売店でオリジナルの「ききょうアイス」を買って食べれば、より思い出が深まるでしょう。

「ききょう寺」こと香勝寺で4.5万株のキキョウを見よう!

キキョウの原産国は日本や中国で、主に東アジアに分布しています。日本では生育条件が整わない土地が増えたため、野生種は絶滅危惧種に指定されています。

そんなキキョウの花を贅沢に鑑賞できる香勝寺は注目のスポット。天竜浜名湖鉄道の森町病院前駅より徒歩約8分、新東名高速道路の遠州森町スマートI.Cから車で約5分と立ち寄りやすい位置です。もちろん無料駐車場も完備(2016年6月現在未舗装)。住宅地のやや細い道を上ると駐車場があります。
周辺にはコンビニエンスストアなどの店舗はないので、飲み物を持参すると安心です(ゴミは各自でお持ち帰りくださいね)。

45,000株100万本超のキキョウを見に、遠州森町へ足を運んでみませんか? 和の雰囲気を持つキキョウは外国人観光客にもオススメです。

◆2017年 開園案内◆
夏季…6月上旬 〜 7月20日(満開…6月下旬 〜 7月20日)
秋季…8月23日 〜 9月彼岸

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/11−2016/07/02 訪問

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