写真:沢木 慎太郎
地図を見るハノイ駅は、鉄道ファンにとってはたまらない聖地。日本ではかなり珍しくなったディーゼル機関車が整然と並び、旅情と哀愁をくすぐられます。
フランス統治時代の1902年に完成したハノイ駅。レトロ感あふれるルネサンス様式の魅力ある建物でしたが、1970年代にベトナム戦争でアメリカ軍によって空爆され、駅の中央部分が破壊。当時の面影を偲ぶことができるのは、爆撃を免れた駅の両側部分だけ。中央部分の駅舎は再建されたものです。
線路へは自由に立ち入ることができ、自由に写真撮影が可能。ホームや線路内にはオートバイだけでなく、ご覧のように物売りのおばちゃんが自転車でのんびり線路を横切る風景も。東京駅ではまず考えられないような、楽しすぎるローカルな風景!これが、ハノイ駅のたまらない魅力です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るローカルな雰囲気の魅力たっぷりのハノイ駅ですが、駅構内にはレストランが一軒もありません。車内販売はあるのですが、値段が高く、お弁当もいつになったら売りに来るのかわからない状態。そこで、列車旅の前におすすめなのがハノイ駅の真正面にあるこちらのカフェ・レストラン(道路をはさんで、ちょうど駅の向かい側)。店の名は特になく、「Cafe」が正式名称。こちらも哀愁の漂う屋台です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る戦後の闇市のような怪しげなカフェで、食べることができるのがこちらの絶品のフォー。鶏が入ったフォーを、「フォー・ガー」と呼びます。この店のフォーが他店と違うところは、ハーブや香辛料がたくさん入っていること。一口食べると、風味のいい香りが口の中に広がり、たまらなくおいしい!
写真:沢木 慎太郎
地図を見る鶏が入った「フォー・ガー」に対して、ベトナム人に人気なのが牛肉入りの「フォー・ボー」。肉のダシが出ていて、肉うどんのようなうまさ!さらに、トウガラシなどの香辛料を微妙に味付けると、たまらなくうまい!
ちなみに、プラスティックのイスに座り、路上で食べるのが現地流の食事。ベトナムではデートの際も、このようなスタイルで食事するのが一般的です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさて、ハノイ駅前で絶品のフォーを食べたなら、さあベトナムの列車旅へ。窓の外から顔を出すと、そこには遠ざかりゆくハノイ駅が。万感の思いを込めて旅立つ列車。これからどんな出会いが待っているのか。レールの軋みに、旅立つ思いを重ねてみてはいかがでしょうか?
ベトナムの首都、ハノイは、かつてベトナム王朝の都が置かれていた聖地。11世紀から19世紀にかけて、“タンロン”と呼ばれた都が栄え、その遺跡(ユネスコの世界遺産)を見ることができます。
細い道が入り組んだショッピング・グルメエリアの旧市街や、ハノイで最もおいしいブンチャーの店、ハノイ名物のエンタメで知られる水上人形劇など、ハノイには観光スポットが盛りだくさん!これらについても別途、記事にまとめていますのでご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。
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この記事を書いたナビゲーター
沢木 慎太郎
恋愛小説「星の流れに 風のなかに 宇宙の掌に」(※澤 慎一の名前で制作)が電子書籍化され、作家デビューしました。紀行小説「深夜恋愛特急」も、私のひそかなブーム。
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