信州「信濃大町」男清水と女清水を合わせて飲むと縁結び!?

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信州「信濃大町」男清水と女清水を合わせて飲むと縁結び!?

信州「信濃大町」男清水と女清水を合わせて飲むと縁結び!?

更新日:2016/06/21 09:54

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー

立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口「信濃大町」は、平安時代後期から400年以上にわたり、この地の豪族・仁科氏により造られました。蛇口をひねると美しく気高い北アルプスが育む清らかな湧水が溢れ出す水の国、そんな大町には【男清水】と【女清水】と呼ばれる二つの湧水があります。市内八カ所で飲め、合わせて飲むと縁結び、夫婦円満の効果があるといいます。水筒に水を汲みながら、大町散策に出かけてみませんか。

2本の美しい水が流れる水路のまち「信濃大町」

2本の美しい水が流れる水路のまち「信濃大町」

写真:和山 光一

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JR大糸線の信濃大町駅から北へ延びる大町市商店街を歩くと、どこからかせせらぎの音が響きます。大町を潤す水路が整備されたのは室町時代のこと、この地を治めていた仁科氏の命で、現在の大町市周辺の集落を整備する際、商店街の中央には生活用水の水路を、町中には飲料水の水路を巡らせたのです。室町時代に張り巡らされた水路が今なお残る大町は、美しい水が流れる町なのです。しかもその水には【男清水】と【女清水】とがあり、標高3000Mの北アルプス上白沢から引く男清水(水質硬度15度)は商店街の通りよりも西の地区、標高900Mの里山・居谷里湿原から引く女清水(水質硬度13度)は東の地区を潤しています。

男清水と女清水を混ぜ合わせて飲むと、縁結び、夫婦円満の効果があるという「大町水物語」という伝説の幸せの水。大町市内にめぐらされた水路と八か所の水飲み場をめぐって御利益を是非授かってください。写真は伊勢神宮(皇大神宮)と恵比寿さまを祀る西宮神社があわせて祀られた神社にあるこんこんと湧き出る【女清水】です。

水の町「信濃大町」で水路とめぐる町家さんぽは「麻倉」から

水の町「信濃大町」で水路とめぐる町家さんぽは「麻倉」から

写真:和山 光一

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駅前通りの商店街を北へ進み、長野銀行のある交差点を西へ。「麻倉」の案内を目印に地道を入っていくと、突如として現れる大きな土蔵が麻倉です。アートをキーワードにした街づくりの拠点として稼働しています。この土蔵は、地元の麻問屋が所有していた江戸後期のもので、梁や柱のずっしりとした太さは現代にない存在感があります。

一階に隣接する「麻倉カフェ&バー」ではランチタイムにキーマカレー、麻倉ハンバーグなどを提供しています。夜はウッドデッキと麻倉の作家たちが手掛けたテーブルや椅子が印象的な居心地の良い店内で粋に楽しんでみてください。

オレンジ色の麻倉カーは、麻倉の前に停車中はアクセントに、町を走行中はCMにと、どちらのシーンでも存在感溢れています。ここにも北アルプス白沢の湧水【男清水】があります。

大町の郷土麺「おざんざ」をいただける「創舎 わちがい」

大町の郷土麺「おざんざ」をいただける「創舎 わちがい」

写真:和山 光一

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すれ違うには譲り合わないと通れない小路を抜け商店街にある「わちがい」へ。築130年になる町家造りの懐かしく落ち着いた江戸時代からの大庄屋・栗林家(仁科氏の家臣と伝わる大町年寄十人衆)の住宅を改修した古民家レストラン「創舎 わちがい」は、信濃大町の美味しい清水と地元の食材を生かした料理が味わえるお店です。

こちらで是非いただきたいのが大町の郷土麺「おざんざ」です。塩を使わず納豆の酵素を用いて練り上げた独特の製法の麺で、古来、そばやうどんなど長いものを長長(おさおさ)と呼ぶのに因んで「おざんざ」と名付けられました。地元河昌製麺の乾麺を信濃大町の軟水でゆで上げるコシのある細麺は喉越しが良く、すっきりとした麺の旨みがいいです。近年、仁科神明宮や若一王子神社の祭礼にふるまわれた接待料理の献立が見つかり、「お祭り御膳」「こ祭りセット」として再現されています。「こ祭りセット」の「おざんざ」に季節の汲み上げ豆腐と塩イカのナマスと凍み大根の炊き物の小鉢2品で1000円は、ランチにお得感満載ですよ。

お店の前には【男清水】があり、向かいの塩入家具の前には【女清水】があります。飲み比べてみてください。

日本海の文化が通った、歴史の時空に包まれる「塩の道 ちょうじや」

日本海の文化が通った、歴史の時空に包まれる「塩の道 ちょうじや」

写真:和山 光一

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わちがいから“塩の道小径”を通って「塩の道 ちょうじや」へ。屋号「かくひら」の平林家(大町十人衆)の居宅があります。江戸時代の庄屋で塩問屋を営んだ建物は「塩の道 ちょうじや」として、塩の道と呼ばれる千国街道の歴史を紹介しています。ここでは塩問屋であった名残や地域に伝わる食文化を知ることができます。荷車が通った土間の轍や、土間から見上げると梁の交差の向こうに光が射し込む吹き抜けの天井、囲炉裏、塩蔵など往時をしのぶ造りや資料が続き、言葉を発しなくても建物が静かに歴史を物語ってくれています。

お座敷では庭を眺めながら寛げ、カフェスペースでは、土地に伝わるハレの料理「えご」が食べられます。寒天のような海藻の一種で、日本海から塩とともに運ばれてきたといいいます。

大町のお土産品といえば「いーずら大町特産館」

大町のお土産品といえば「いーずら大町特産館」

写真:和山 光一

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駅前からふたつ目の交差点の角、「塩の道 ちょうじや」からは商店街に出たところにあるのが「いーずら大町特産館」です。地元大町を中心に小谷や白馬、松川など安曇野エリアの特産品を集めた店内には、市内の三つ酒蔵の酒をはじめ、麺類や漬物、川魚の加工品、味噌、菓子、などバラエティに富んだ地場産品が多彩に並んでいます。なかでも地酒の品ぞろえは随一で、季節ごとの限定酒もあり、ここにしかない「3蔵セット」など市内3蔵の地酒の品揃えと試飲の種類も多いです。100%大町産のワインぶどうを使ったワインも並んでいます。

駅から歩いて5分程度の距離で、駅での電車待ちには便利な場所にあります。特産品を詰め合わせた「大町からの玉手箱」を是非お土産に如何ですか。またお店の前には【女清水】があり、店内ではペットボトルも配布していますよ。

お酒でも味わえる信濃大町の湧水

大町には三つの蔵元があり、それぞれが徒歩10分程度で巡れる距離にあります。商店街の中ほどにあるそのひとつが、黒塀と見越しの松、隣との間に立つ防火壁「うだつ」も見事な慶応元年(1865)創業の市野屋商店です。「わちがい」「かくひら」と同様「ほしいち」の屋号をもつ創業140年余の老舗酒蔵「市野屋商店」(大町十人衆の福島家)です。昭和38年(1963)黒部ダム完成当時に発売された「金蘭黒部」という銘酒を醸造していて、寒冷清澄な自然を生かした酒造りをしています。金蘭黒部「女清水・男清水」はそれぞれの水で仕込んだきりりとした辛口が特徴の日本酒です。二種類の水による味の違いを楽しんで下さい。

商店街から少し東、大きな酒林のある瓦葺きの建物が、米の旨味が際立つ甘口の酒「北安大國」で知られる大正12年創業の「北安醸造」です。ここから南へ数分で到着するのが「薄井商店」。創業は明治39年(1906)で、銘峰白馬三山にちなみ「白馬錦」と名付けられた銘酒は、食事と一緒に楽しめる軽めのお酒です。

三蔵が同じ水を使っても三様の個性があって面白く、毎年9月に「北アルプス三蔵呑み歩き」が行われていますので是非大町に来てみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/05 訪問

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