写真:藤谷 愛
地図を見る日本人には「ビスコッティ」と呼ぶほうが馴染み深い、この硬〜いトスカーナ州の郷土菓子は、「カントゥッチ」(「二度焼き」の意)と呼ばれます。硬い故、コーヒーなどに浸して食べるのが普通ですが、知らないと、そのまま噛みついて痛い思いをすることもある、要注意のお菓子です。
イル・カントゥッチオ(IL CANTUCCIO)は、1920年にイタリア中部の、ミリャーノと呼ばれる小さな村で創業した、レオナルド・サンティさんから暖簾分けしたお店。彼のレシピは、その硬さをなくし、ソフトタイプに仕上げたものです。また、アーモンドチップが入っているものが基本ですが、このお店ではチョコレートやイチジク、チェリーなど、他では見られないビスコッティもたくさんで、フィレンツェっ子御用達のお店です。
写真:藤谷 愛
地図を見るお店の中には、カントゥッチがあるのみ。余計なものはないですが、写真のように、乾燥を防ぐためのガラスの覆いが目を引きます。紐を引っ張ると、カントゥッチが入った籠に蓋をするしかけです。
また、一番奥のガラス蓋には、ここでお菓子を買った人たちのコメントがたくさん張り付けられた蓋もあり、そこには日本人のコメントも。もちろん「星3つ」の内容です!
写真:藤谷 愛
地図を見る店舗にあるのは7種類で、「アーモンド(チップなし)」「アーモンドチップ」「チョコレート」「いちじく」「チェリー」「アプリコット」「プルーン」。どれも1.7ユーロ/100グラムなので、お土産にも便利な価格設定。試食は全部可能で、好きな味をまとめて買うというのもアリですが、お勧めはミックス。目安は5種類を2個、2種類を1個にすると、大体250グラムです。
袋はシックな茶色で立派に見えるので、お土産にも重宝しますよ。
写真:藤谷 愛
地図を見るイル・カントゥッチオのビスコッティの特徴は、前述したようにソフトタイプ。そして、いちじくやチェリーなどのドライフルーツがぎっしり詰まっていて、素材の味をそのままに、食感もしっとりと仕上げています。ですので、これまでのビスコッティと同じようにコーヒーに浸す、ということは絶対にしてはいけません。
これまでの日本人のビスコッティ観を覆す、新・トスカーナ土産になること間違いなしです。
写真:藤谷 愛
地図を見るイル・カントゥッチオは、サンタ・マリア・ノッヴェッラ鉄道駅から徒歩5分以内で、中央市場のすぐそば。ほかの都市へ移動をする前や、空港に行く直前でも気軽に買いに行けます。
開封前でしたら4週間日持ちをするということですが、開封後は乾燥が早くなるので、早めに食べたほうがよいでしょう。
これまではその硬さ故、お土産にするのをためらいがちだったビスコッティ。次のフィレンツェ旅行では、ぜひイル・カントゥッチオで、年配の方も安心して食べられるビスコッティをどうぞ。
*記事下「関連MEMO」には、イル・カントゥッチオにもほど近い観光スポットを紹介した記事があります。参考にどうぞ。
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(2024/3/28更新)
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