大正デモクラシーの先駆者吉野作造博士を中心として、畑毛においても、総面積約2万坪に及ぶ「理想郷構想」が実施されました。この時宿泊施設が必要になった為、大正十年に開業した旅館「榮家旅館」が今の「大仙家」の前身なんです。
「榮家旅館」を開業したのが歌舞伎俳優であった河合武雄で、日本庭園には河合武雄の像が残っています。昭和45年に「大仙家」と改称して営業していましたが、平成4年に建て替えのために閉館、平成5年に新規営業を始めたという歴史があります。つまり「大仙家」は、このように歴史ある宿なんです。
旅館が前身の「大仙家」は、一見すると日本旅館に見えますが、お部屋は写真のような
洋室もあり、モダンな造りとなっています。日本庭園が眺められたり、富士山が見える
お部屋もあります。
ウェルカムドリンクは抹茶!
和洋折衷と言えば、チェックインの際にいただけるウェルカムドリンクの引換券は、和の抹茶なんです。アンティークな洋風の一階Cafeラウンジでいただく抹茶も特別です。
源頼朝が軍馬の療養を行ったとも言われ、二百年以上に渡って湯治場とされてきた
「畑毛温泉」は、歴史ある名湯です。「ぬる湯」の為のぼせることなく長時間入っていることができます。湯治なら普通一週間以上滞在しますが、長時間入っていることができるので、少しの滞在でもじっくり温泉に入ることができて、湯治気分が味わえます。
「大仙家」の温泉は、約30度のぬる湯で「韮山湯」ともいわれるラドン含有の弱アルカリ性単純泉、無色透明で無臭。効能は、高血圧、神経痛、リウマチ、美肌作用などがあります。江戸時代には、腫れ物に効くと言われ、湯治が行われたそうです。
この他に自家源泉の「大仙湯」があり、約35度のナトリウム炭酸水素塩泉です。二つを混合した約40度の湯船のほか、露天風呂とサウナがあります。
朝食はメインを和食または洋食どちらか選べます。この他にサラダや小皿などはバイキング形式で置かれているものを自由に取ることができます。地元の食材が使われているものがたくさんあるので、いろいろ取ってみてくださいね。
夕食は季節の食材を使用した懐石料理なので、更に多くの地元の食材が味わえます。夕食の時間帯に間に合う方は、是非プラスしてみてくださいね。
日本庭園の一角にある「大仙窯」。ここでは、陶芸体験ができます。専任のインストラクターに教えてもらえる陶芸コースには、手作りコースと絵付けコースの二種類あります。手作りコースは、手びねりで陶器を作るコース、絵付けコースは、素焼きの生地に絵や文字をつけるコースです。作品は約1カ月半後に宅配便(着払い)で受け取ることができます。
大浴場入り口には、お風呂で読める名作も置かれているので、文学作品を片手にゆっくり温泉で過ごすことができますよ。皆さんもぬる湯にゆっくり入って、温泉を満喫してみませんか。
フロントの先には売店があり、静岡のお土産も売られているのでチェックしてみてくださいね。お部屋にも用意されている「大仙家」のお菓子も販売されています。
周辺の観光スポット、世界文化遺産に登録された日本で唯一残る「韮山反射炉」は、大仙家より車で約15分です。
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(2024/10/16更新)
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