"はかりめ"とは、江戸前アナゴのこと。富津市では、細長く横に点々とある模様が棒はかりに似ていることからこう呼ばれてきた。この名産を南房総を訪れたたくさんの人に知ってもらおうと考案されたご当地グルメが「はかりめ丼」だ。
江戸前のアナゴは1年を通して味わえるが、脂が乗りすぎずさっぱり食べられる6〜8月が旬。
富津市内のさまざまな飲食店で提供されていて、店ごとに盛りつけや味付けの違いはあるものの、厚味のある身をふっくらと煮て、甘辛いタレで味わうアナゴは、口に入れた瞬間にとろけるほど軟らかい。一度食べたら忘れられないと、リピーター続出の絶品丼だ。
トウモロコシを生で食べたことはあるだろうか!?
館山市の「安西農園」で育てている品種「味来(みらい)」は、20度近い糖度がある極甘のトウモロコシ。生でかじると汁がほとばしるほどジューシーで、何とも爽やかな甘味が口中に広がる。その食感はまさにフルーツだ。「糖度20度っていうとメロンを超えて、桃と同じくらいの甘さなんですよ」と代表の安西淳さんは胸を張る。
安西農園では4種類ある「味来」の中から、シーズンごとに一番おいしい種類を選別して収穫している。旬は6月中旬〜8月下旬くらいまで(要確認)。
波穏やかな東京湾に面して南北に約40kmもの海岸線が続く富津市。東京湾の中でも外洋に最も近いため、きれいな海水で育ったアサリやハマグリの宝庫として知られている。3月上旬〜9月中旬までの長い期間楽しめるのが富津海岸の潮干狩りだ。
遠浅の海に開かれた潮干狩り場は、この時期たくさんの家族連れで大賑わい。熊手を使って砂を掘ると、出るわ出るわ大粒のアサリが続々と。中にはひときわ大きなハマグリが出てくることも。小さな子供から大人まで宝探し感覚で夢中で楽しめる。
「殻がしっかり閉じていて、大きさの割に重みのあるのがおいしいアサリです」と運営する富津市漁業協同組合の組合長。アサリは2〜10cmの深さに潜っているので、砂を深く掘るのではなく、浅く広く掘るのがコツだとか。掘っている時にヤドカリやカニなど海の生物と出会えるのも楽しみの一つだ。
潮干狩りは潮の干満によってできる時間帯が異なるので、必ず潮見表のチェックして出かけていただきたい。
海や山の幸もいいけれど、パンチの効いたボリュームグルメを思いきり味わいたいというガッツリ派におすすめなのが、南房総市は「道の駅 鄙の里」で食べられる「ビンゴバーガー」だ。美味しいものを食べた時に欧米人が「ビンゴ!」と叫ぶのが店名の由来だとか。
チェーン系のハンバーガーに慣れた人には少々値段が高いと感じるかもしれないが、手に持ってその重みを体感すればたちまち納得していただけるだろう。
和牛100%のパテだけでも180g。この焼きたてパテを野菜と一緒に巨大バンズでサンドした一品はずっしりと重く、全体の大きさも女性の顔くらいある。
口を目一杯広げて頬張ると、肉汁がしたたり、トマトの酸味とオリジナルのソースが見事なハーモニー! 欧米人ならずとも思わず「ビンゴ!」と叫びたくなるほど豪快な味わいだ。
アボガドバーガーやベーコンバーガーなどメニューも豊富。大食漢はパテ2枚を挟んだ「スーパービンゴバーガー」にチャレンジしてみては!?
都心から数時間で行ける至近距離にありながら、自然と気候に恵まれ、海と山の旬グルメがバラエティ豊かにそろう南房総。
食べるだけでなく、自然の中で遊びや体験を通してその地域の歴史や郷土の伝統を学べるのも魅力だ。日帰り旅行はもちろん、海辺のホテルや料理自慢の宿も多いので1泊旅行にもおすすめ。
この夏は南房総の旬を食べ尽くそう!
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(2025/1/19更新)
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