写真:東郷 カオル
地図を見る神鍋高原の観光で拠点となるのが「道の駅神鍋高原」。
もちろん産直野菜やお土産を買うこともできますが、まずは道の駅に併設されている神鍋観光協会を訪ねてみましょう。
神鍋観光協会では周辺マップや観光情報も入手できますが、是非参加していただきたいのが「近畿で唯一の噴火口トレッキング」という、ガイドさんが案内してくれるジオツアーです。
今回はガイドさんと噴火口トレッキングにでかけましたので、その様子をご紹介いたします。
観光協会のすぐ横にトイレと自動販売機コーナーがありますので、水分補給など、出発前の準備は怠りなく!
写真:東郷 カオル
地図を見るガイドさんに案内されていよいよ噴火口トレッキングのスタートです。
まず最初に到着するのが「スコリア層」と呼ばれる、2万年前に火山が噴火したときにできた堆積物の層です。はっきりと地層がわかる場所で、当時の噴火の様子が窺える貴重な資料ですので是非じっくりご見学ください。
しばらく歩くと汗ばんできますが、次の見学スポットは風穴(ふうけつ)です。風穴というのは溶岩が通った後にできる自然の洞窟で、富士山の風穴が有名ですが、ここ神鍋高原にもあちらこちらにあるようです。
常に8℃程度の一定した温度が保たれており、昔は貯蔵庫として利用されていたそうです。
少し歩いて暑くなった体に、風穴から流れ出る8℃の冷気は天国のようです。風にあたりすぎると寒くなってきますので、しばらく涼んだら、また頂上に向かって出発です。
写真:東郷 カオル
地図を見る噴火口を見ることのできる頂上までの道のりでも、多くの自然の恵みを発見できます。
朴の木、黒文字など、日常あまり目にすることのない樹木や、野生の栗や梨、季節ごとの草花。ガイドさんが一つ一つ丁寧に説明してくださいますが、その知識にも驚かされることでしょう。時にはガイドさんにもわからない花が咲いていたりして、神鍋高原の豊かな自然を感じることができます。
夏にはまだまだ小さくて青い栗があちらこちらに実をつけていました。
写真:東郷 カオル
地図を見る頂上に到着すると一気に空が開けます。神鍋山は近畿で最も新しい火山で、はっきりとした噴火口が残る珍しい山なのです。噴火口は長い年月を経て、すっかり草で覆われていますが、それでもスリバチ状の特徴ある形を見ることができます。
噴火口の周囲を一周しても15分程度。色んな角度から噴火口を眺めていると「神鍋高原」という地名の持つ意味がわかることでしょう。まさに「神様の鍋」。上空から撮影した航空写真を見ていただければその形が更によくわかります。
道の駅から約30分。スニーカーで気軽に見に行ける珍しい噴火口トレッキングを是非体験してみてください!
写真:東郷 カオル
地図を見るランチは山頂でいただきましょう!山頂にはお弁当を食べることができるベンチが設置されています。
トレッキングに出る前に、道の駅で新しく発売された「ジオランチ(Geo Lunch)」をお忘れなく。予約販売ですので、前日までにお問い合わせくださいね。
ジオランチとは、神鍋高原を含む「山陰海岸ジオパーク」の海の幸・山の幸を使った、これ一つでジオパークを旅した気分になれるような工夫をこらした贅沢なお弁当です。しかもお弁当には珍しく「食材地図」付き!
1段目は竹野の塩を使った神鍋米のおにぎりで、具は山椒と三尾わかめです。塩と具にジオパーク内の海の恵みが使われていますね。
2段目には神鍋高原野菜、但馬牛のハンバーグ、十戸の虹ますフライ、但馬鶏のからあげ、といった具合に、ジオパークでもある地元の新鮮な山の幸をふんだんに取り入れたメニューです。
これでお値段530円(税込)。山にいながら海の恵みもいただける、お値段以上に価値のあるお弁当ですね!
神鍋観光協会では、今回ご紹介した「噴火口トレッキングツアー」の他にも「神鍋溶岩流ジオツアー」や「阿瀬渓谷ジオツアー」などの魅力的なツアーが実施されていますので、季節や目的に合わせて参加してみてはいかがでしょうか。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/9/18更新)
- 広告 -