写真:塚本 隆司
地図を見る土佐の高知の名物といえば、カツオのたたき。ひろめ市場内でも多くの店が提供している1番人気の商品だ。店内でワラ焼きをしている店もあり、見ているだけでワクワクして期待が高まる。
カツオ料理のバリエーションも豊富だ。定番の「カツオのたたき」は、たれと塩がある。丼や握り、土佐巻き(カツオのたたきの巻きずし)で食べるのもオススメだ。写真は、塩たたきの握り。しょうゆではなく、レモン汁で食べるとサッパリして食べやすい。いろいろ食べたいグルメ旅には、うれしい組み合わせだ。
他にも、腹の部分を焼いた「ハランボ」や心臓をショウガしょうゆで炊いた郷土料理の「ちちこ」、お土産にも喜ばれる「酒盗」など、さまざまな一品がそろっているのも、ひろめ市場ならではだ。
写真:塚本 隆司
地図を見る高知ならではのたたき料理は他にもある。「ウツボのたたき」だ。身と皮の間のとろけるようなゼラチン質とプリプリした身がもつ食感がたまらない。
たたきの他には、「から揚げ」や「煮こごり」などもある。高知以外では、長崎や和歌山・三重など限られた地域でしか食べられない珍しい食材だけに、高知に来たならば絶対口にしておきたい逸品だ。
写真:塚本 隆司
地図を見る土佐の珍味の代表といわれるのが「どろめ」。イワシの稚魚のことだ。
ポン酢や土佐ぬた(すり下ろしたニンニクの葉と味噌、酢を混ぜて作った土佐伝統のタレ)で食べる。ほのかな苦みがあり、土佐の地酒によく合うのだ。1番の旬は初鰹の頃、4月から5月にかけてだが、9月から6月にかけて、ほぼ年中食べることができる。
「どろめ」と並び土佐2大珍味と呼ばれるのが「のれそれ」。アナゴの稚魚だ。こちらは、12月から5月頃まで食べられる。食べ方は同じだが、食感はつるりとして、「どろめ」とは違う味わいがある。
どちらも、鮮度が落ちやすい食材。高知に来てこそ味わえる珍味なのだ。
写真:塚本 隆司
地図を見る高知で忘れてはならないのが日本酒。酒のアテに困らない高知でも、無いとさみしくなるアテがある。それが、「チャンバラ貝」の塩ゆでだ。巻き貝の一種で、刀のようなツメがあることからチャンバラの名が付いたとか。
つまようじで、ほじくり出しながら食べるのだが、コリコリした食感とほんのりとした甘みが特徴。日本酒を傾けながら、またひとつ、またひとつ、と手が伸びる癖になる一品だ。
写真:塚本 隆司
地図を見るひろめ市場内には、他にも多くの料理が売られている。鯨料理もあれば、アユやウナギなどの四万十川の幸、サバの姿ずしなど数え切れないほど。もちろん、海産物だけではない。有名店のギョーザやラーメン、カレー、ケーキ、フルーツなど和洋折衷バリエーションが豊富なのも魅力だ。
食べるだけではなく、目でも楽しめる。カツオのワラ焼きの迫力やユニークな土産物の数々。1998年のオープンからおよそ20年。高知の定番観光スポットとして、変わらぬ人気があるのもうなずける。
とにかく市場内を歩き回って見るだけでも色んな発見がある「ひろめ市場」。結構珍しいものがあるので、店の人に「これ、何ですか?」と気軽に話しかけてみるのがオススメの楽しみ方だ。
高知の食文化のあれこれが一堂に集まっているので、一度は行っておきたいグルメスポット。気に入った逸品が見つかれば、商店街や郷土料理店に足を伸ばしてみるなど、高知旅がさらに楽しくなるに違いない。
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この記事を書いたナビゲーター
塚本 隆司
好むと好まざるとにかかわらず、一人旅がやたら多い。姫路城が見えるところで育ったためか、城や歴史が大好き。歴史ミステリーを追い求め、現実逃避。新スポット・人気スポットと聞けば、行ってみる。郷土料理と聞け…
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