雲の上の感動ご来光!ハワイ島マウナケア山頂で見る朝日が美しすぎる

雲の上の感動ご来光!ハワイ島マウナケア山頂で見る朝日が美しすぎる

更新日:2018/05/07 18:26

ハワイ島でキラウエア火山に次ぐ人気を誇る「マウナケア」は、標高4,205mのハワイ最高峰の山です。この山には日本の国立天文台「すばる」を含め計13基の天文台があるため道が舗装されていて、山頂まで車で行くことができるんです。
行く時間によって楽しみ方もいろいろありますが、おすすめは日の出の時間です。雲海から昇る太陽は言葉を失う美しさ。雲の上から見る感動の景色をご紹介します。

深夜出発、眠くてもガマン!

深夜出発、眠くてもガマン!
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ご来光を見るには深夜に出発することになります。街灯も少なく、山の中に入っていきますので、個人で行くよりツアーに参加した方が安心です。
ツアーに参加すると星空と朝日の両方を見るため、午前1時前後にホテルを出発します。

まずは1,800m地点まで一気に登りトイレ休憩です。ここを逃すと星空観測が終わるまでトイレに行けませんので必ず行っておきましょう。また、この先はどんどん気温が下がり、真冬並みの寒さになります。ここで夏服から冬服に着替えると良いでしょう。そこから更に3,000mまで登って行きます。

深夜の出発ですが、標高2,000mを超えたら車の中で眠ってはいけません。高山病の予防には深い呼吸と水分補給が有効なため、眠ってしまうとどちらもできなくなるからです。眠くなっても我慢してくださいね。

標高3,000メートル付近で満天の星空観測

標高3,000メートル付近で満天の星空観測

提供元:太公望

https://www.flickr.com/photos/taikobo-albums/album…地図を見る

標高3,000m付近で車は止まります。高山病予防のため一気に頂上までは登りません。最低でも30分は酸素の薄い状態に体を慣らしておくことが推奨されているんです。
この時間を使って星空観測が始まります。

ここは宇宙なのでは?と錯覚してしまう程の満天の星空。既に雲の上にいるため遮るものはありません。天の川もはっきりと見え、流れ星も数分おきに現れ、まるで宝石箱のよう。自分より低い位置にも数え切れないほどの星が見えるんです。
星が多すぎて星座を識別するのも困難と思われる中、ツアーガイドが天体望遠鏡を見せながら多くの星座の解説をしてくれるので、寒さも忘れあっという間に時間が過ぎていきます。

ところで1枚目の月の写真、どうやって撮ったかわかりますか?天体望遠鏡の覗き口にスマートフォンのカメラをセットして撮ったものです。星空観測ではこんな楽しみ方もできちゃいます。

感動のご来光

感動のご来光
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星空観測を満喫したら、いよいよ朝日を見に頂上を目指します。標高4,205m地点は更に酸素が薄く、少し動いただけでも息があがってくるので慌てずゆっくり。

日の出前の空は、夜の闇からだんだんと明るくなってきて、目の前には大地のような雲海が広がります。明るい方向をしばらく見ていると、輝きを放ちながら太陽が顔を出してくるのです。このときに運が良ければ太陽の縁に緑色の光が見えることもあります。グリーンフラッシュといい、ハワイではこれを見ると幸せになれると伝えられている貴重な光景です。

太陽をバックに思い出写真を撮ろう

太陽をバックに思い出写真を撮ろう
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日の出後は写真タイムです。太陽を小道具にいろいろ写真を撮ってみましょう。
ボールのように手に乗せてみたり、2人の手でハートを作りその中に太陽を入れてみたり、太陽の上を飛んでいるように見せかけてジャンプしたり。素敵な思い出写真が撮れること間違いないです。

ただし、酸素が薄い高地だということを忘れてはいけません。写真撮影のために動き回ったり、何度も飛んだりしていると想像以上に疲れます。くれぐれもほどほどに。

25年に一度花を咲かせる銀剣草

25年に一度花を咲かせる銀剣草
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下山途中で立ち寄る標高2,800m地点のオニヅカ・ビジター・センター。このすぐ横には散策路があり、世界でも数か所にしか生息しない銀剣草という高山植物を見ることができるんです。銀剣草は体温で枯れてしまうため、見つけても絶対に触らないでくださいね。

銀剣草はほとんど雨も降らない乾いた溶岩大地で育ち、25〜30年に1度だけ花を咲かせてその生涯を終える神秘的な植物です。この花を見ることができた人も幸運だと言われています。11月から6月が開花シーズンです。この時期に行くと見られるかもしれませんね。

これに気をつけてマウナケアの絶景を楽しもう

・標高2,000mより上は眠ってはいけないため、ほぼ徹夜になります。当日はできるだけ仮眠をとっておきましょう。
・山の上は真冬です。防寒対策をしっかりしましょう。(防寒用のジャケットとパンツのレンタルがありますが、その中にしっかり着込んでおきましょう。)
・深い呼吸と水分補給で高山病を予防しましょう。
・山頂では疲れやすくなります。ゆっくり動きましょう。
以上のことに気をつけて、標高4,205mからの絶景を楽しみましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/31 訪問

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