写真:波奈 美月
地図を見る「西伊豆歩道 堂ヶ島コース(堂ヶ島遊歩道)」は堂ヶ島公園だけでなく、仁科港の沢田公園までの全長1.5kmをさす場合もあります。今回は仁科港までの見逃せないポイントをご紹介!
コースの入口は、国道136号線沿いの堂ヶ島バス停(土肥・修善寺方面)の近くにあります。すぐ右にあるのは、伊豆七不思議のひとつ「ゆるぎ橋」。その向こうには、小さな浜を前にしてポッカリ穴を空けている洞窟が!実はこれ、「天窓洞(てんそうどう)」の東口なんです。
さらに右へ進むと、国の天然記念物「天窓洞」の「天窓」があります。直径10mほどの縦穴で、周囲を巡ることができるようになっています。覗き込むと、底に横穴と通じている青い海面があり、思わずびっくり!
このあたりの地質は白い凝灰岩です。それが海水により侵食されて洞窟ができ、地下で網の目のようになって繋がっている状態。天窓は、その洞窟の天井が丸く抜け落ちてできたものなんです。
海からでも天窓洞に入ることができ、「青の洞くつめぐり」の遊覧船は大人気です。タイミングが合えば遊覧船が入ってきて、天窓の下でターンをする光景を見ることができますよ。
写真:波奈 美月
地図を見るさらにコースを進むと「三四郎島」が一望できる「展望広場」があります。こちらでは、日本でも大変珍しい「トンボロ現象」が見られるかも!
三四郎島は、写真中央左側、沖合200メートルほどのところにある3つ(もしくは沖ノ瀬島を入れて4つ)の島の総称。重なって見えるのでわかりにくいですが、手前から象島(伝兵衛島)・中ノ島・高島です。沖の瀬島と中ノ島は潮が引くと繋がるので、潮の干満で島の数が変わりますよ。
潮位が50センチ以下の日、干潮前後に「象島」と陸の間に長さ250メートル・幅30メートルの「トンボロ」(陸地と島をつなぐ砂州)が出現します。夕陽が素晴らしく、磯遊びには絶好の場所!
ただし、干潮時でも潮位が30センチ以下にならなければ歩いて渡ることは難しく、事前の確認が必要です。下記のMEMO、「西伊豆観光協会 西伊豆町観光ガイド」から「潮位表」をご覧ください。3月から9月の日中でしたら、比較的チャンスがありますよ。
写真:波奈 美月
地図を見る「展望広場」を過ぎるとコースのもっとも高い場所に出ます。周囲に多く見られるのは、備長炭に使うウバメガシ。伊豆西海岸によく見られます。
少し下ると「亀岩展望地」があります。こちらは、昭和29年11月7日、堂ヶ島を訪れた昭和天皇陛下が休息された場所。素晴らしい眺望で、「伊豆の松島」とも称えられた島々を見ることができます。
手前の突き出た白い岩は、亀に似た「亀島」です。その向かいは、変形した地層が蛇のウロコのように見える「蛇島」、背後が稗(ひえ)三升で売買されたといわれる「稗三升島」です。
屋根付きの休憩舎があるので、ゆっくり景色を眺めながら休むことができますよ。
ここから先は、周囲の眺望が開けます。外側から見れば、通ってきたコースの下は、海水の侵食の跡が残るそそり立つ断崖!白い凝灰岩と青い海との対比が美しく、迫力のある光景です。
写真:波奈 美月
地図を見る亀島展望地から下ってくると「遊覧船乗り場」に出ます。今度はぜひ遊覧船で海から天窓洞を楽しんでみましょう。
「青の洞くつめぐり遊覧船」は、所要時間20分。10〜15分間隔で出航しています。
天窓洞は入口が東口・南口・西口と3つあり、特に遊覧船が入る南口は、幅が広く長さは147メートルにも達します。コースとしては短いですが、薄暗い洞窟に入り、狭い「天窓」の真下でターンするのはちょっとしたスリル!
天窓から洞くつ内に射しこむ光と、それを浴びた水の美しさはたとえようもなく、まさに「青の洞くつ」!天候や時間により水の色が変化し、何度見ても感動します。
「青の洞くつめぐり遊覧船」のほか、堂ヶ島の島々を巡る「堂ヶ島クルーズ」・千貫門まで足を延ばす「千貫門クルーズ」・伊豆半島認定ジオガイドが同乗する「ジオサイトクルーズ」・西伊豆の夕陽が見れる「サンセットクルーズ」があります。いずれもラストは「天窓洞」に入りますのでご安心を!
運航状況などの詳細は、下記のMEMO「伊豆遊覧船 堂ヶ島マリン」でご確認ください。
写真:波奈 美月
地図を見る堂ヶ島公園から仁科港の「沢田公園」までは、徒歩10分程で行けます。
断崖の上にある「沢田公園露天風呂」はお薦め!駿河湾と三四郎島が一望でき、眼下に遊覧船が行きかい、抜群の開放感です。水平線に沈む西伊豆名物の夕陽を眺めながら露天風呂に浸かるのは、なかなかできない贅沢です。
たくさん歩いてお腹が空いたら、漁協直営の「沖あがり食堂」でお食事はいかがでしょうか?仁科漁港は一本釣りのスルメイカ漁が盛ん。新鮮なスルメイカを味わうことができますよ。沢田公園露天風呂とは徒歩7分程の距離です。
写真は名物の「イカ様丼」。イカの刺身をのせた「イカス丼」と漬けイカの上に生卵の黄身をのせ、西伊豆の夕陽をイメージした「夕陽丼」との贅沢なミックスです。甘めの酢飯がイカの風味とよく合い、感動のおいしさ!
イカの漁期(6〜2月)以外は土日祝のみの営業になります。下記のMEMO、「伊豆漁協 仁科支所 沖あがり食堂」に電話番号が掲載されてますので、営業日のご確認をお薦めします。
堂ヶ島コースは見どころが多く、まだまだ紹介しきれない所がたくさん!
乗浜海岸から仁科港へ降りていく途中にある「白岩(はくがん)山岩窟壁画」、コースの入口より少し山側にある「薬師堂」なども併せて寄られてはいかがでしょうか?
コースの入口近くには「西伊豆観光協会」があり、耳よりな情報を教えてもらえます。
お車の場合、「加山雄三ミュージアム」と「堂ヶ島マリン」共通の無料駐車場が完備されています。長時間になる場合、奥にある第2、第3駐車場のほうが落ち着いて駐車できるでしょう。
「加山雄三ミュージアム」の1Fは洋風レストラン、2Fは伊豆最大級のお土産処となっており、「加山雄三ミュージアム」と「洞くつめぐり」のお得なセット券も販売されていますよ。
天窓洞・トンボロ現象・温泉・グルメと魅力に溢れ、伊豆半島の中でも特に人気がある堂ヶ島。一度は行かれることをお薦めします。
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(2024/3/19更新)
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