北海道・大沼公園 大沼湖畔遊歩道「島巡りの路」を歩こう

北海道・大沼公園 大沼湖畔遊歩道「島巡りの路」を歩こう

更新日:2016/06/22 09:46

阿部 吾郎のプロフィール写真 阿部 吾郎 フリーカメラマン、ライター、日本旅のペンクラブ会員、日本旅行写真家協会会員
函館から特急電車で約20分で到着する大沼国定公園。函館のような都市からわずかな距離を移動するだけで大自然を満喫できるのは、北海道の大きな魅力のひとつです。
湖面に126の島々が浮かぶ大沼、島々の間を縫うように航行する遊覧船に乗るのが楽しみ。そしてもうひとつ、この小島を橋で結んだ遊歩道が整備されているのをご存知でしょうか?

大沼に3つある遊歩道のうち、最長の「島巡りの路」をご紹介します。

ゆっくり歩いて1時間ちょっと、手軽なお散歩コース

ゆっくり歩いて1時間ちょっと、手軽なお散歩コース

写真:阿部 吾郎

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JR大沼公園駅から歩いて5分、団体の記念撮影でいつも賑わう公園広場、大沼の向こうに駒ヶ岳が見える絶景ポイントです。
ここから沼に向かって左側にかかっている後楽橋が「島巡りの路」のスタート地点です。上の写真で、左側に沼沿いの路が見えていますが、この路を進んでいきます。
設置されている看板には、「島巡りの路」は50分コースとなっていますが、景色を楽しみながらゆっくり歩くともう少し時間がかかりますので、1時間15分ぐらいはみておいてください。

大沼の上を通る路

大沼の上を通る路

写真:阿部 吾郎

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このコースでは、全部で9つの橋を通ります。それとは別に、1か所沼の上に路が通っている場所があります。スタート地点にある一つ目の橋「後楽橋」から右手に沼を見ながらしばらく歩くと「公魚橋」があり、次に沼上の路が現れます。「長島園路護岸」という名前がついていますが、護岸というよりは路です。島に向かって一直線に伸びる路の光景は、ちょっと不思議な感じですが、美しくもあります。

浮島橋

浮島橋

写真:阿部 吾郎

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「長島園路護岸」を渡り、次に見えてくるのが美しい太鼓橋の「浮島橋」です。橋の上から、進行方向に向かって右手を見ると広い大沼に島々が浮かぶ風景が見え、時折島々の間を縫って走る遊覧船を見ることもできます。この風景はもちろん美しいのですが、左手を見ると島と橋で区切られ大沼の中にもひとつ小さな沼があるような風景となっており、木々の間を鳥たちが行き交い、また違った絶景を楽しむことができます。

季節ごとに様々な花が見られます

季節ごとに様々な花が見られます

写真:阿部 吾郎

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「島巡りの路」を歩いていると、様々な花を目にします。春にはミズバショウやヤマツツジ、夏にはシャクナゲやスイレン、そして秋にはすばらしい紅葉が見られます。1度きりではなく、季節を変えて何度も訪れれば、また違った感動が味わえるでしょう。

クライマックスの絶景

クライマックスの絶景

写真:阿部 吾郎

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この「島巡りの路」、歩いている間ずっと絶景続きという感じなのですが、その中でも最も美しいと思われる風景が上の写真です。
浮島橋を超えると、「日の出橋」「袴腰橋」「金波橋」「湖月橋」と立て続けに4つの橋を渡ります。すると「ターブル・ドゥ・リバージュ」というレストランに突き当たります。ここを左に折れ、少し歩いた所にこの絶景ポイントがあります。奥に見えている橋は、左が「湖月橋」右が「金波橋」です。その後ろにそびえるのは、もちろん駒ヶ岳です。
ここから、今度は沼を左手に見ながら歩き、「石楠花橋」「八つ橋」と2つの橋を渡り、コースは終了します。
路は整備されており、大きな起伏もなく、のんびりと歩ける本当にいい散策コースです。

時間のない人には15分で巡れるコースも

大沼の湖畔遊歩道は、ご紹介した「島巡りの路」の他、「森の小径」「大島の路」と合計3つあります。「森の小径」は20分のコースで、「島巡りの路」の一部を歩く短縮コースです。「大島の路」は、15分コースですが景色も良く、名曲「千の風になって」のモニュメントもあり、時間がない方にはこちらがお勧めです。
大沼公園に行く機会があれば、遊覧船に乗るだけではなく、是非自分の足で湖畔遊歩道を歩いてみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/09 訪問

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