写真:沢木 慎太郎
地図を見る孵化直前のウズラ卵は、ベトナムでは「チュンクッロン」と呼ばれ、滋養強壮にも良い食材として人気。コリコリとした食感も良く、味もたいへんおいしい。
あくまでもベトナム庶民の料理なので、空港の土産屋などで見つけることは困難。たとえばハノイ最大級の「ドンスアン市場」周辺など、ハノイ旧市街では庶民の市場のほか、自転車に乗って売り歩く姿も見ることができます。
こちらが、その孵化直前のウズラ卵ですが、日本のスーパーで売られているのと、まったく同じです。外見だけは。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る孵化直前のウズラ卵「チュンクッロン」は、一口サイズで食べやすいことが特徴。卵をゆでた料理(ゆで卵)は、中国南部や東南アジアの広い地域で見られますが、アヒルの卵を使ったものが多く、ほとんど形ができあがったヒナを丸ごと食べるので、これはかなりグロテスク。
しかし、ウズラ卵だと、アヒル卵と比べて、見た目にも気にならないので、初心者にはおすすめの料理です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る見た目には小ぶりの「チュンクッロン」。しかし、食べる前に、「この部分は何だろう」と思わず覗き込んでしまう。日本人にはやや抵抗感があるかもしれません。しかし、ベトナム女性にはたいへん人気の料理で、スナック菓子がわりにぽりぽり食べています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらが、殻からすっかり取り出した「チュンクッロン」。孵化しかけたヒナが丸まっていますが、細部まではよくわかりません。
しかし、パクっと、ひと口で食べてみると、頭部や羽、くちばしなど、身体の感覚が歯に当たり、細い小枝を食べているようなコリコリとしたおもしろい食感!また、鶏肉と卵の味が舌に広がり、黄身だけとは明らかに違う味わいを楽しむことができます。
さらに、ショウガを刻み、塩、小魚を塩漬けで発酵させたニョクマム(魚醤)に付けて食べると、とてもおいしい!
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「チュンクッロン」は、そのまま食べてもおいしいのですが、ビールのつまみにも最高!ウズラ卵をぽりぽり食べてはビール。ビールを飲んではウズラ卵と、食が進みます。ベトナムに観光旅行に行かれたなら、観光名所だけでなく、庶民の台所をのぞき込み、この珍味にぜひチャレンジしてみて下さい!
孵化直前のウズラ卵「チュンクッロン」は、10個あたり1万ドン(約60円)ほどで売られています。ベトナムへの旅行で、観光の合間に、おやつ代わりに食べてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、孵化直前のアヒルの卵は、フィリピンでは「バロット」「バロッ」という名で売られ、カンボジアでは「ポンティアコーン」、中国では「毛蛋」(マオタン)」「死胎蛋(スータイタン)」「鴨仔蛋(アープザイダーン)」と呼ばれています。
ベトナム北部では、「チュンヴィッロン」として知られ、南部では「ホッヴィッロン」という呼び名。アヒルの卵は東南アジアではよく見かけるのですが、孵化直前のウズラ卵を好んで食べるのはベトナム人の特徴です。
なお、ベトナムの珍しい名物料理については別途、記事にまとめていますのでご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- 広告 -