写真:Ise Shinkurou
地図を見る「備中松山城」のある山は、高梁市北部に位置し、姿が草の上に伏した牛に似ていることから「臥牛山(がぎゅうざん)」と呼ばれています。現在、日本には12城の天守が残っていますが、それらのなかで、最も高い所(標高約480m)に位置しているのがココ! ですので、天空の城と呼ばれているんです。
天空に聳(そび)える天守・緑の木々に映える白壁・自然の岩盤を利用した石垣等が作りだす景観はとても素晴らしく、一見の価値あり。写真は天守入り口ですが、天守だけでなく二重櫓・土壁の一部も国の重要文化財に指定されています。
それでは備中松山城ならではの石垣から紹介していきましょう。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る写真は「追手門跡」の石垣。天然の巨大な岩盤を利用し、その上に積み上げられた石垣と白壁、これらは一見の価値ありです。ほぼ当時の様子そのままで残っているのです。
近年、岩の割れ目に出た樹木の成長による影響で、裂け目が少しずつ広がり、上に積まれた石垣にずれが生じています。そこで現在は、「不安定岩盤斜面監視システム」を導入し、崩落を24時間観測・監視。このシステムはマチュ・ピチュ遺跡で採用されているシステムと同様のものだそうです。
さすがに武装山城と呼ばれるだけあって、これは攻め落とせないでしょうね。では二の丸跡をご紹介します。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る写真は三の丸から二の丸跡を見たものですが、緻密で綺麗に積まれた石垣が、白い土塀をより美しく際立たせています。
ちなみに明治の廃城以来荒れるに任せていた城・石垣は昭和4年地元の保存会によって、綺麗に修理、修復されてました。
この素晴らしい中世の遺構は、鎌倉時代の砦の様子も随所に残り、本当に興味深い城郭だと言えるでしょう。近世式城郭の中に中世の城郭の名残りを残す貴重な歴史遺産です。
さて登城方法ですが、マイカーで行かれる場合、土・日・祭日は一般車は5合目(城見橋公園)以降は規制されています。「城見橋公園」に車を停め、そこでシャトルバス(約15分間隔で発車)に乗り換え8合目(ふいご峠)へ向かいます。また平日およびシャトルバスの運休日には「ふいご峠」までマイカーで登ることが出来ます。どちらも8合目から天守入り口までは、徒歩で約25分程。石段、徒歩の道は石段の幅も大きく、少し険しい道が続きますので、スニーカー等歩きやすい足元で登城されたほうが良いでしょう。そんな道を象徴するかのように、出口には「本日の登城大儀であった。」との看板があります。
天守までの道はけっこうきつい登りですが、登り切った時、目の前に迫る石垣の見事さは、疲れが吹き飛んでしまうほどの感動を与えてくれるのです。
雲の上に聳える天守を見るには、9月下旬から4月上旬の早朝の登城が良いと思いますが、バスの始発時刻までには8合目から車を移動させることになりますのでご注意下さい。8合目からの山道を20分は少し大変ですが、「天空の城」で戦国の武士の心意気を感じる事が出来る旅にきっとご満足いただけます。
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(2024/12/12更新)
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