写真:岡本 大樹
地図を見るまず土柱(どちゅう)という言葉にあまり馴染みがないと思いますが、平たく言えば文字通り土の柱のことを指します。ただ、柱といってもニョキニョキと生えてきたわけではなく、砂などから成る層が長い年月をかけて風雨の浸食を受けた結果、柱状に残ってしまったものです。
世界三大奇勝というのは世界三大土柱とも呼ばれ、アメリカのロッキー山脈内にあるフードゥー・チロルの土柱・阿波の土柱の三つです。
小規模のものであれば世界のいろいろな場所に点在していますが、大きいものとなると多くの条件が重ならないとできないため、世界中に三つしかなく、かなり貴重な自然遺産の一つと言えます。
写真:岡本 大樹
地図を見る一つ前の写真は展望台から正面に土柱を見た形ですが、展望台から見た後は、上まで歩いて行ってみましょう。見た感じではかなりの高低差がありますが、遊歩道を通っていけば10分程で辿り着きます。ただ、しっかり舗装された道ではないので、できるだけ歩きやすい靴で訪れることをオススメします。
頂上からは南西方向が開けていて、かなり遠くまで見渡すことができます。阿波市、吉野川市の町、さらに奥には阿波富士の別名を持つ高越山(こうつさん)が見えています。
頂上に行ったなら、ぜひ足元を覗き込んでみてください。とはいっても、(できないとは思いますが…)高所恐怖症の方はもちろん、高い所を苦としない方でも充分注意してください。
昔はサスペンス番組でも使われていた場所だけあって、かなり危険な場所です。相当高い場所だからということもありますが、足元はボロボロと崩れやすい地質ですし、ゴツゴツとしている土柱が迫ってくるように見えるため、普通の崖よりも場合によっては怖いと感じると思います。
柵が一つもないので危険ではありますが、スリルを味わえるという意味では絶好の場所です。怖いことで有名な「かずら橋」も全く怖くなかったぜ!という猛者はぜひこちらも試してみてください。
写真:岡本 大樹
地図を見る写真:岡本 大樹
地図を見るさらに阿波の土柱では夜にライトアップが行われています。通年で行われているので、時期を問わずいつでも楽しむことができます。
ほぼ正面からライトが当てられているため、影が際立ち昼よりも存在感がアップしています。昼は頂上から覗く足元が怖いと紹介しましたが、夜は少し不気味さが加わるため、昼とは一味違った怖さを体験できますよ。
写真:岡本 大樹
地図を見るものによっては何となく人のように見えてきて、今にも動きだしそうな雰囲気さえ感じられます。土柱一つ一つがかなり大きく充分な迫力を持っていますが、これほど並んでいるとその迫力も何倍にもなっています。
しかも、これが自然の力によって少しずつ造られたことを考えると驚きを隠せません。まさに自然の造った芸術作品とも呼べるものです。
徳島県外の人にはほとんど存在を知られておらず、徳島の人間でも行ったことがないという人が多い阿波の土柱ですが、その迫力・存在感は相当なものです。日本で唯一、世界でも珍しい大きな土柱をぜひ一度その目で見に行ってみてください。
また土柱付近は温泉も人気の場所なので、土柱散策で汗をかいた後は温泉でゆっくりするという楽しみもありますよ。
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(2024/9/16更新)
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