市内最大の森で夏のトレイルウォーキング!横浜つながりの森

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市内最大の森で夏のトレイルウォーキング!横浜つながりの森

市内最大の森で夏のトレイルウォーキング!横浜つながりの森

更新日:2016/07/06 17:13

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

海の見える大都会のイメージが強い横浜ですが、一方で“市民の森”と呼ばれる森がいくつも存在し、意外なほど自然が身近な街でもあります。そんな中でご紹介するのが、円海山の周辺に広がる『横浜つながりの森』。面積約700haにおよぶ市最大の森林です。特に夏場は色とりどりの昆虫や可愛い山野草が姿を見せ、より色濃く自然を体感できますよ。時にタヌキや野ウサギなども現れるこの森を、ハイキング感覚で楽しみましょう!

瀬上市民の森 ―清らかな小川の流れる森の散策路―

瀬上市民の森 ―清らかな小川の流れる森の散策路―

写真:鷹野 圭

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横浜つながりの森にはいくつかの入口がありますが、より濃密に自然を体感したいのであれば瀬上市民の森から入るのがおススメです。神奈中バスの停留所「みどりヶ丘」で降りて徒歩5分。深い緑を有する山の間に湿地や田んぼが広がる、いわゆる谷戸環境が成り立っており、途中、散策路の脇を澄んだ小川が流れるポイントもあります。この小川では毎年美しいカワトンボが発生しており、晩春〜夏にかけて私たちの目を楽しませてくれますよ。

また、森と同じ名前を冠する瀬上池という池があり、こちらはカワセミが頻繁に出現するスポットとなっています。「チー」という鳴き声が聞こえたら、足を止めてよく周囲を見渡してみましょう。

なお、ここでは夏の夜間にホタルが舞うことがあります。地元の有志が長い年月をかけて環境を整え、保全している貴重なホタルですので、観察しに行く際には捕まえたり傷つけたりすることなく、静かに見守りましょう。

横浜市内と侮るなかれ! 本格的なハイキングコースです

横浜市内と侮るなかれ! 本格的なハイキングコースです

写真:鷹野 圭

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瀬上市民の池を南下し、素朴な木製の階段を昇るとやがて山道に到達します。決してそれほど標高の高い場所ではありませんが(それでも市街地を見渡せるビューポイントがいくつかあります)、ご覧の通り郊外の山岳域さながらの深い緑に包まれた山道。緑陰が濃く程良いアップダウンがあるので、トレイルウォーキング&ランニングにはもってこいです。道中には野鳥のさえずりも聞こえ、横浜市内にいることを一時忘れてしまうかもしれませんね。

一方で、本格的なハイキングコースゆえに気をつけなくてはいけない点もいくつか。特に山道では自販機や売店などは一切ありませんので、飲み物はまさに命綱。暑い夏場に歩くのであれば、熱中症対策として最低でも500mlペットボトルを2本は持ち歩くようにしましょう。ヒールの高い靴なんかもNG。準備は万端に整えて、安心して森林浴をお楽しみください。

夏の横浜つながりの森は、美しい昆虫の宝庫です!

夏の横浜つながりの森は、美しい昆虫の宝庫です!

写真:鷹野 圭

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横浜市最大の緑地だけあって、暮らしている昆虫の数・種類共に大変豊富です。写真はハンミョウ。全長2p程度と小型ながら大きなあごを持つ肉食性の昆虫で、地面を素早く歩き回りながらアリなどを捕らえて食べます。しかし何より目を惹くのがその美しさ! メタリックブルーを基調として赤や白の紋が入り混じったその色合いは、小さいながらも目を惹くこと間違いナシです。

近年、首都圏はもちろん全国的に数が減りつつありますが、ここでは瀬上市民の森を中心に結構よく見られます。普段は地表にいますが、山道・林道を歩いていると時折足元から急に飛び上がり、歩いている方向の少し前方に着地します。すばしっこいですが、ゆっくりと音を立てずに近づけば案外なかなか逃げ出さないので、慣れてくるとかなり近くで観察でき、カメラやスマホ等でも鮮明な画像が撮れるはずです。

この他にも、ハンミョウと双璧を成す日本の美しい昆虫として人気の高いタマムシ(ヤマトタマムシ)や、翅を開くとメタリックなグリーンがよく目立つカラスアゲハ、そして上記のカワトンボなど、横浜つながりの森の夏は美しい昆虫の宝庫! まさに森の宝石箱と呼ぶにふさわしいでしょう。ぜひ、散策がてら探してみてくださいね。

横浜自然観察の森 ―豊かな森の中に川の水源を有する森―

横浜自然観察の森 ―豊かな森の中に川の水源を有する森―

写真:鷹野 圭

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瀬上市民の森よりほぼ真南、林道で繋がっている『横浜自然観察の森』は、今回ご紹介している横浜つながりの森の中でも特に広い面積と多様な環境を有する自然公園です。写真は、ヘイケボタルの湿地。その名の通りヘイケボタルが姿を現すこともあれば、木道沿いにはたくさんのトンボの姿が! そして池を覗き込めば、アカガエルのおたまじゃくしが無数に泳いでいます。湿地の周辺にはオカトラノオなどの近年首都圏で減少しつつある山野草も見られ、自然度の高さがよくわかります。

この他、カワトンボやハンミョウが頻繁に出現するせせらぎ、二級河川「いたち川」の源流となる池など、深い森の中の随所に複数の水環境があります。また、情報収集に便利な市の自然観察センターや、レストランなどの施設も充実していますので、長時間ウォーキングの中継点として活用するといいでしょう。もし森を横断している時間がないという方は、ピンポイントでこの自然観察の森を散策することをおススメします。

また、森のどこかに野ウサギなどの野生哺乳類が暮らしており、センターに写真が掲載されています。

道中でぜひ探してほしい、野に生きる山野草の花々

道中でぜひ探してほしい、野に生きる山野草の花々

写真:鷹野 圭

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全国的に自然志向が強くなりつつある昨今、華やかな園芸植物よりも野山に自生する日本在来の山野草に心惹かれるという方も多いことでしょう。とはいえ、軽井沢などの避暑地でも行かない限り簡単には山野草なんて見られない……とお思いの方も多いことでしょう。しかしながらこの横浜つながりの森は、散策しながら随所で山野草に遭遇できる、横浜市内でも稀有なスポット。さすがは市内最大の緑地帯といったところです。

写真の花はヤマユリ。手のひらと比較してもわかる通り、野に咲く花の中でもとりわけよく目立つ大輪咲きで、一度見たら忘れられない抜群の存在感を誇ります。さらに特筆すべきはその香り。顔を近づければ豊潤な甘い香りが漂い、その芳香はバラに勝るとも劣らないほど。決して珍しい存在ではなく、トレイルウォーキング中には道端などで結構な確率で見られます。花期は初夏〜真夏が最盛期です。

さらに本格的に山野草の観察をしたいのであれば、横浜自然観察の森を要チェック。夏場なら、岩肌に生える紫色のイワタバコ、湿地のオカトラノオなどが魅力です。また、春にはサイハイランなどの珍しい自生ランに出合えることもありますよ!

横浜だからこそできる“山歩き”の魅力!

瀬上市民の森から横浜自然観察の森、さらには動物園もある金沢自然公園へと繋がる『横浜つながりの森』。動植物を観察しながらじっくり散策しても大体4時間ほどで踏破できることでしょう。

道中はそれなりの起伏はあるものの決して登山慣れした人でないと歩けないようなものではなく、服装や飲み物などの準備をしっかりさせていればだれでも気軽に自然散策・森林浴・トレイルウォーキング&ランニングなどを楽しむことができます。それでいてたくさんの昆虫や山野草に遭遇する機会があり、自然の魅力を強く実感できるのもポイント。日帰りで気軽に自然体験できる点は、遠い観光地にはない都会ならではの魅力と言えるかもしれません。

熱中症にはくれぐれも注意が必要ですが、「これから山歩きをしたい」「お手軽に緑の中を歩きたい」という方にはピッタリです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/12 訪問

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