写真:藤谷 愛
地図を見る元々は発電所だった建物を再利用して建てられた「テート・モダン(Tate Modern)」は、サウス・バンク地区と呼ばれる、テムズ川南岸にあります。目の前には、同じくミレニアム事業で建築された「ミレニアム・ブリッジ」があり、その先にはバチカンの次に大きいドームを持つ「セント・ポール大聖堂」があります。アート好きでなくとも、観光や写真撮影にはピッタリの場所です。
写真は2000年にオープンした「ボイラー・ハウス」と呼ばれる展示エリアの正面入り口です。前述のように、発電所の建物を利用したため、今回紹介する、新しい展示エリアの建物は「スイッチ・ハウス」と呼ばれています。
イギリス人は建物に愛称を付けることが多いのですが、ウィットに富んでいて、どれも楽しい呼び名ですよね。
写真:藤谷 愛
地図を見る「スイッチ・ハウス」の最大の目玉は、やはり10階にある事前予約不要の無料展望台!「え?たった10階の高さ?」と思うかもしれませんが、美術館は1階分の天井も高いですし、テート・モダン周辺には、テムズ川の反対岸にあるセント・ポール大聖堂や、金融街シティの高層ビル群、また同じ岸側に位置する、超高層ビル「ザ・シャード」(写真右の尖った建物)などの景色を遮る高い建物はありません。写真のように晴れ間が覗く日は、期待以上の景色を臨めることでしょう。
なお、10階に上がるエレベーターは地下からのみアクセス可能です。スイッチ・ハウスの観覧順序は、まずは10階に上がって、階段(エレベーターはかなり混み合います)で1階ずつ下っていくのがベストです。
写真:藤谷 愛
地図を見るこれまでに、テート・モダンの古い煙突と、それよりもまだまだ古いセント・ポール大聖堂、それらに挟まれた、モダンなミレニアム・ブリッジの3つを、同時に高層から撮影するなどというのは、ドローンにしかできなかったことでしょう。ブリッジを歩く人たちが米粒のように小さく、たった10階ですが、かなりの高さを感じることができます。
このポイントでのお勧め時間は、晴れた日の日暮れの時間帯です。写真左側からオレンジ色の夕日を浴びる大聖堂は、絵画のような美しさになりますよ。
写真:藤谷 愛
地図を見るテート・モダンは近・現代芸術を扱っているため、ルネッサンス期の宗教画など全くありません。アート見学が苦手な方でも、楽しめるものがたくさんあることでしょう。
オープンしたてなので、まだまだ短期展示のものが多いのが現状です。訪問前には何が展示されてあるのか、ウェブサイトでチェックされることをお勧めしますが、今回はオープン・ウィークの展示を一つ紹介します。
「あなたは、どんな未来が欲しいですか?」そんな質問から始まる展示。写真後方に写っているリボンを入り口で受け取り、リボンで先が見えない通路を進むと、4つの選択肢が書かれた壁が。今回選択したのは、「働くのと同じくらい遊ぶ将来」。その壁にリボンをくっつけます。そして、そこに積み重ねられたカードを一枚抜きとって確認。それが写真手前のカード。「その将来を現実のものとするために、このタスクをクリアしてください:来週1週間は、ランチブレイクに毎日違うことを行うこと。」
「う〜ん・・・何するかな?」考えちゃいますね。
写真:藤谷 愛
地図を見るスイッチ・ハウスがあるのは、これまでのテート・モダン/ボイラー・ハウスの裏側となり、こちらをメインで訪問するなら、最寄りの地下鉄駅は「サザーク(Southwark)」となります。
内部からはあまり感じませんが、外観は、奇妙な形にツイストしたレンガの建物です。近隣には、モダンな「億ション」が並び、レンガ張りの古めかしい建物と一線を画しているのも、興味深いコントラストです。建築関係に興味がある方なら、ぜひテート・モダンの周囲を一周りしてみることもお勧めします。
美術館というとアートだけのイメージですが、展望台が併設されていることは、旅行者には嬉しい限りですよね。ロンドンで2番目の無料ビュースポット、「スイッチ・ハウス」で最高のショットを撮ってくださいね。
*もう少し高さのあるビュースポットを希望の方は、同じく無料観覧の裏技を説明した「スカイ・ガーデン」の記事を下のMEMOから確認してみてください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/11/30更新)
- 広告 -