横丁はしご酒で浸る昭和のレトロ!青森・八戸の個性派酒場におんでやんせ

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横丁はしご酒で浸る昭和のレトロ!青森・八戸の個性派酒場におんでやんせ

横丁はしご酒で浸る昭和のレトロ!青森・八戸の個性派酒場におんでやんせ

更新日:2016/06/24 11:02

五十嵐 英之のプロフィール写真 五十嵐 英之 旅行ライター&カメラマン

東北有数の漁獲量を誇る青森県の港町・八戸。港に出入りする船員や漁師で古くからにぎわってきた町だけに、呑ん兵衛たちを受け入れる独特の横丁文化が根付いている。今では昭和を感じさせるレトロ横丁として観光客にも人気が高く、一見さんでも八戸弁で優しく迎えてくれる個性派居酒屋の宝庫としても知られている。
風情ある横丁を彷徨い歩き、地元の人と肩寄せ合って杯を傾け、北の旅情にどっぷり浸ろう。

昭和レトロに浸って過ごせる八戸の8つの横丁って?

昭和レトロに浸って過ごせる八戸の8つの横丁って?

写真:五十嵐 英之

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八戸の横丁は、終戦後に現在の六日町と鷹匠小路が交わるあたりに開かれた雑貨飲食店街が始まり。その後、周辺に店が広がっていき、現在のように8つの横丁が形成されたといわれている。

JR東日本「大人の休日倶楽部」のポスターで吉永小百合が微笑む「たぬき小路」を最古参に、昭和30年代に生まれた「ロー丁れんさ街」、新幹線の八戸駅開業時にできた「みろく横丁」など、新旧相まみえてさまざまな横丁が縦横に点在している。

カウンターだけという小さな店が多いので、初めてでは不安に思うかもしれないが、ちょっとだけ勇気を出してノレンをくぐってみよう。店のスタッフはもちろん、常連客も満面の笑顔で「ようおいでんした!」と迎えてくれること請け合いだ。外から多くの人を迎え入れてきた八戸には、初対面同士があっという間に打ち解けあう居酒屋文化が今も生き続けているのだ。

八戸横丁のシンボル的存在「洋酒喫茶プリンス」で蕪嶋神社復興カクテルを

八戸横丁のシンボル的存在「洋酒喫茶プリンス」で蕪嶋神社復興カクテルを

写真:五十嵐 英之

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昭和32年の開店以来、八戸の社交場として知られる名物バー「洋酒喫茶プリンス」。どこの横丁のどんな店で呑んでも、最後は必ずここで〆るという常連客は数知れず。チャージなし、カクテルはほぼ全品500円というリーズナブルさはもちろんのこと、オーナーの佐々木さん夫婦の人柄に惹かれて夜毎訪れる人も少なくない。来店記念に貼り付けられた天井一面の名刺が、全国的な人気ぶりを物語っている。

もう一つ、多くの人がプリンスを訪れる理由は蕪嶋神社復興カクテルが味わえること。八戸市鮫町にある蕪嶋神社はウミネコの繁殖地として知られ、国の天然記念物にも指定されている名所。祭神の「蕪島の弁天様」は古くから漁業の神様として信仰を集め、市民の心の拠り所として愛されてきた。

この蕪嶋神社が平成27年11月の火災で全焼。この神社再建の一助になろうとオーナーの佐々木良蔵さんが考案したのがオリジナルカクテル「蕪島」だ。事件以来、1杯500円のうち100円を寄付金にまわす運動を続けている。

「蕪島」は青色のリキュールで神社を囲む空を、赤いチェリーとレモンで鳥居と蕪の花を表現したカクテル。メロン果汁を使ったノンアルコールバージョンもあるので、お酒が飲めない人も再建運動に参加できる。1日も早い神社再建を祈り、「蕪島」で乾杯!

映画「ライアの祈り」の主人公も食べた激安グルメ「サバ缶せんべい」が名物の「DA介」

映画「ライアの祈り」の主人公も食べた激安グルメ「サバ缶せんべい」が名物の「DA介」

写真:五十嵐 英之

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JR東日本のCMにも使われたハーモニカ横丁にある「DA介(だすけ)」は、わずか6席の隠れ家的居酒屋。にも関わらず連日常連客や観光客が押し寄せ、臨時に登場する店外席もすぐに満席になってしまうほどの人気を博している。

その理由の一つが、森沢明夫監督の青森三部作完結編の映画『ライアの祈り』のロケ地になったこと。鈴木杏樹と宇梶剛士が演じるカップルがこの店のカウンターで食べる「サバ缶せんべい」(200円)は、ぜひ試していただきたい逸品だ。缶詰のサバ水煮を南部せんべいにのせて食べるだけのシンプル酒肴だが、これぞ八戸文化という深い味わいがクセになる。ホルモンと野菜を自家製ダシで焼く「がっぱり焼き」(1人前580円)と一緒に堪能しよう。

一見無口そうだけど人情厚いマスターと明るい女将さんの掛け合いもおもしろく、おいしい料理と人情に浸って夜を過ごしたいという向きには、これほど魅力的な店はないといっていい。

世界で活躍する天才バーテンダーが迎える「ark LOUNGE&BAR」

世界で活躍する天才バーテンダーが迎える「ark LOUNGE&BAR」

写真:五十嵐 英之

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国内外のカクテルコンテストで多数の入賞歴を誇り、天才と異名を取る久保俊之マスターがオーナーの「ark LOUGE&BAR」。アメリカの禁酒法時代をイメージし、入口をわざとわかりづらくしたエントランスからして隠れ家ムード満点。店への入り方は行ってみてからのお楽しみだ。

白衣がトレードマークの久保マスターが作るカクテルは、オーソドックスなものから、「これがカクテル!?」と驚く奇想天外な発想のオリジナルまでとにかく豊富。シーバスリーガルのコンテストで優勝した「シーバスミスティパンチ」や、久保マスターのスペシャリテ「トリュフのカクテル」など、他店では絶対に味わえないカクテルを五感で楽しませてくれる。

カクテルの概念が変わること間違いなし!

飲んだ翌朝は「陸奥湊駅前朝市」で新鮮魚介類たっぷりの朝ごはんを

飲んだ翌朝は「陸奥湊駅前朝市」で新鮮魚介類たっぷりの朝ごはんを

写真:五十嵐 英之

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横丁はしご酒で深夜まで遊んだ体にはちょっとキツいかもしれないが、無理に早起きしてでも行く価値があるのが「陸奥湊駅前朝市」。

市営の魚菜小売市場を中心に、鮮魚や惣菜、日用雑貨などを売る店が隙間なく並び、イサバのカッチャ(朝市の母ちゃん)たちが早朝から元気に商いをしている。

魚菜小売市場では各店で好きな刺身や惣菜(1皿300円ほど)を買い、ご飯(100円)と味噌汁(100円〜)で食べる「市場の朝めし」が人気。旬の魚貝はもちろん、八戸名物のサバの塩焼きや脂がたっぷりのった鮭ハラス焼き、イクラ丼やウニ丼など魚っ食いにはたまらないメニューのオンパレードだ。

あまりのおいしさに二日酔いなんてすぐ忘れてしまうに違いない!? 
営業時間は5〜10時頃。日曜定休

わざわざ飲みに出かけたい町、それが八戸

旅先でご当地ならではの料理や雰囲気が楽しめる居酒屋めぐりを楽しみにしている人も多いのではないだろうか。ガイドブックやメディアには登場しない、地元の人が大切に通い続ける居酒屋を探すのも旅の醍醐味の一つだ。笑顔と人情、そして方言が飛び交う旅先の居酒屋は、最高の旅情をもたらしてくれるから。

そんな旅する呑ん兵衛にとって八戸はまさに聖地。初めて訪れてもどこか懐かしい気分にさせてくれるレトロ横丁を彷徨ってみよう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/27−2016/04/28 訪問

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